どもども~
白花品種のセントランサス、スノークラウド(Centranthus ruber 'Snow Croud')の育て方についてです。
寒さや暑さなどの性質や育て方は赤花のコッキネウスと同じで良いです。
そのためかなり育てやすく、真夏を除いて春から霜が降りるあたりまで開花するので重宝するのではないかと思います。(一部地域は真夏でも咲きます)。
画像とデータ
- 学名:Centranthus ruber 'Albus'
- 別名:
- 分類:オミナエシ科
- 原産:地中海沿岸
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 5(-28℃前後)
- 花期:春
スノークラウドは赤花のコッキネウスの白花のタイプになります。
国により スノークラウド(Snow Cloud) の他に アルバ(alba)やアルブス(albus)という表記があるため正式な名称は決まってないのかなっと思いましたが、
RHSやミズーリ州植物園のサイトではアルブス(albus)が採用されているので学名はアルブスにしてます。
日当りは良い方が花や花芽の数は多いです。ただし明るい半日陰程度の場所でも育ちます。
開花期間は長く一旦真夏に休むことがありますが、基本的に春頃から秋ごろまで咲き続けます。
草丈は80cm、株張りは50cmを目安にしてください。
草丈は経年株や環境によっては1mを超えることがあります。
育て方
何度も重複しますが基本的な性質や育て方、花期、草丈、株の張り具合、気を付ける害虫(アブラムシ!)などコッキネウスとまったく同じです。
花色が違うだけです。5年植え替えしなくても毎年開花するのも同じです。
5年植え替えなくても毎年開花するので、そこそこ痩せた土でも育ちます。
もちろん肥料を1年に1回でも与えた方が育ちは良いですが。
耐寒性
雪や霜など冬の管理方法や寒さについてもコッキネウスとまったく同じ扱いで良いです。
地中海沿岸地域が原産と言われていますが意外に寒さに強く、温度的に-20℃の環境でも問題ないと言われています。
実際に青森県や北海道の一部では冬季は地上部分をほとんど無くした状態で宿根し、多年草化しています。
冬に間に枯れた場合は寒さが原因ではなく、根腐れなど寒さ以外のことを考えられた方が良いかと思います。
耐寒性は問題ない気温なのに植物が枯れる原因を考えてみた。原因は寒さではない可能性が高いです。
耐暑性
暑さに関してもコッキネウスとまったく同じです。
40℃を超える高温度でも生育に問題ないですが、高湿度は苦手です。それも亜熱帯や熱帯地域のような「高温多湿」の気候です。
長年スノークラウドを見てて思うのは湿度70%以上の時期、愛知県尾張地方基準ですと7月~9月の時期に蒸れたりして黒くなり溶ける場合があります。
ただし土中の水分を吸い上げやすいレンガなどの傍や水はけの良い土に植える、色々な植物が埋まっている場所を避けるなど、「水はけを良くするや蒸れないように」と少しだけ植えるときに腐葉土を入れるなど意識するなり気を付ける程度で十分です。
高温多湿に気を付けないと!っと意気込む必要はまったくありません。
アメリカの西海岸では侵略的外来生物指定している州もあるくらい、もともとの性質は抜群に強いです。
また個人的な感覚ですが、
35℃を連日超える時期になると徐々に花が咲かなくなります。ですが秋ごろになり気温が下がるとまた咲きます。
こぼれ種
こぼれ種での自然増殖についても、コッキネウスと同様です。
発芽して自然に何年も増殖していくかどうかは環境によりますが、よく発芽する多年草です。
高温多湿が苦手、と言いながらも愛知県内で植栽されているお庭でこぼれ種で増えた株を見せてもらったことがあります。
そのため英国やアイルランド、オーストラリアのタスマニア島など夏が比較的に冷涼で低湿度の地域や国の一部では、環境を犯す可能性のある雑草として要注意されています。
コッキネウスの記事でも書きましたが固有種の多い南アフリカでは、すでに侵略的外来種認定されています。
念のためこれくらい自然増殖する外来植物と覚えておくと良いかなっと思います。
こぼれ種での増殖を防ぎたい場合は、花の数が少なくなり種ができる前に花芽を切り取るなどを行うと良いです。
定期的に思い切って半分くらいのボリュームに切り戻すのも良い方法かなっと思います。
というわけで今日はセントランサス 'スノークラウド' でした~
ではでは~(^^)v