どもども~(^^)v
草丈が2mほどまで育つ北米原産のカンパニュラ・アメリカーナ(Campanula americana)の育て方についてです。
性質は咲いたら必ず枯れる二年草(古い言い方だと越年草)です。
それほど明るい場所でなくても開花するので、暗い場所で活躍してくれのではないかと思います。
画像とデータ
- 学名:Campanula americana
- 別名:アメリカのカンパニュラなど
- 分類:キキョウ科
- 原産:北米
- 形態:二年草
- 耐寒性:USDA 10b(0℃前後)
- 花期:初夏
種小名は字のごとくアメリカという意味です。分布域が主に北米というのかアメリカ合衆国だから命名されたのだと思います。
分布している州は五大湖に近い州などしっかりと冬が寒く州によっては雪もどっさり降る場所から、
比較的に温暖な州と南北にけっこうな距離にまたがって分布しています。
下記のアメリカ農務省(USDA)の植物耐寒ゾーンマップでも多くのゾーンで自生しているのがわかります。
人為的なのかどうかはわかりませんが、亜熱帯気候の州でも自生しているのが確認されているみたいで発芽さえし枯れなければとりあえず開花するみたいな感じですね。
主に人口や大都市や主要な都市の多いアメリカの東部に分布しているからか、
別名にあるとおりに英名ではAmerican bellflower とアメリカを象徴する?!カンパニュラなのか、このように呼ばれています。
草丈は1.5mから2mほど、株張りは30cmほどになります。
上記にある別名以外にこのカンパニュラには tall bellflower という名がある通り背が高くなります。
育て方
こちらですが3.5号や3号のポット苗を3月ごろに植えても、よほど環境が合わないなどがない限り数カ月後には開花しそこそこの高さに育ちます。
春咲きの多年草などを春にドドーンと咲かせたい場合の必須要項の「秋植え」を行う必要はありません。
ただ雪が多い地域では春に植えると言っても雪が溶けてからの作業になるので5月以降に苗を植えると、夏に開花せずそのまま育ち開花はさらに次の年になることが多いです。
日当たり具合ですが直射日光が1日に8時間もバンバンに当たる場所よりも、
1日/4hほどの場所や明るめの半日陰ぐらいが良いです。
直射日光バンバンに当たる場所でも育ちますが、葉色が薄くなり淡い緑色っぽい肥料切れのような葉色になりますし、
下記にも書きましたが日当たりが良すぎると水切れを心配しなくてはならなくなる可能性があります。
それと水切れすると葉の縁が茶色くなり園芸している人が頻繁に使われる用語の「葉が焼ける」という状態になりますので、ご注意ください。
水気がある場所を好む傾向がある?!
上では北米で分布している州や位置について書きましたが、分布している主な場所は以下になります。
チェック!
- 比較的に明るい森林
- 湿地のような常に水気がある開けた場所
- 荒れた川岸
- コンクリなどで固められていなく土で作られた溝
当圃場でも底面灌水で水やりをし不織布のような下地の所に苗を置いているのでかなり乾きにくい場所でも管理していても、
気温が上がってくると水切れするすることが度々あり、それなりに大きく育ってくると水切れが心配になることがあります。
耐暑性
花期についても
「だいたい初夏に咲き」その後枯れるので耐暑性云々の説明は必要かどうかはわかりませんが、
未開花株は夏が本州1、2を争うであろう高温多湿地域の愛知県西部の夏でも問題なく生育しました。
「だいたい初夏に咲き」と書きましたが園芸品種のように「この時期にそろって開花」ということはなく、
こっちの株は咲いたけどあっちの株はまだ咲かない、といった野原に生えてる草花のような感じで花期がずれることがしばしばあります。
早い株は6月下旬ごろから咲き始め、遅い株は10月ごろに咲いたこともあります。
個体差なのかどうかはわかりませんが、発芽苗やポット苗を植え替える時期がズレると開花時期もズレるのかなと想像してます。
10月に開花した株も難なく夏越ししているので高湿度など総合的に耐暑性に優れていると思います。
耐寒性
真冬に苗の状態を屋外で放置して具合を見る、といういつのも耐寒テストを行っていないので冬にどんな状態になるか実際には把握していないですが、
上記に乗せました USDA Hardiness Map で分布しているゾーンを見ると‐30℃の環境でも自生していますし、
検索すると北海道でも庭植えで越冬しているとの投稿している方がいるので日本国内のほとんどの地域では越冬については何も心配はないかなと思います。
というわけで今日はカンパニュラ・アメリカーナでした~
ではでは~(^^)v