どもども~(^^)v
スカブラもアスペリーマも知らない人からしたら「なんのこっちゃいな」というタイトル通りの内容になってます。
アガベ・スカブラはアガベの中では耐寒性(-12℃前後)に優れていて、もちろん暑さに対しても強いです。
真夏の名古屋のような高温多湿の下でも露地放置で問題なく育ちます。
ドライガーデンやちょっと他と差別化を図りたい・個性的な設計でアガベを使おうかなって時にさらにこのアガベを使用するともしかしたら
「ここを設計した人、植物のことをよく知ってるわ」
ってなるかも。
画像とデータ
- 学名:Agave scabra (syn. A.asperrima)
- 別名:
- 分類:リュウゼツラン科
- 原産:メキシコ北部
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 8a(-12℃前後)
- 花期:数十年に一度
花芽を除いた高さは最大で1mほど、株張りは最大で1.5mから2mほどになります。
それらしく大きく育ってくるとフェロックスが代表格のアガベ・サルミアナと形が似ているとよく言われますが
サルミアナは3m近くになるので、大きさが違うので別モノとなります。
耐寒性
メキシコ北部のチワワ州の1200m~2200mの地点に多く分布していると言われています。
1200m~2200mというともちろん「山」になりますが、シエラ・マドレ山脈というメキシコからアメリカに1500km渡り連なっている山です。
しかも一番高い地点が3000mという高さがある山脈です。
メキシコが位置するはともかくとして、2000m前後に自生していると言うとけっこう冷える場所だと思います。
知り合いの方が庭植えされていますが(残念ながら写真は撮らせてもらえず)、そこは寒気が来るとまず最初に愛知県内で雪が降る場所です。
そのような場所でも葉に凍傷が出たりせず問題なく地植えで越冬してます。雪や霜に少し弱いアガベは葉が凍傷を起こし変色をしてました。
ですが、
「気温が-10℃ほどまでしか下がらない、でも冬の間の数カ月は地面はほぼ雪に埋もれている」
という土地での地植えは根腐れを起こす可能性があるので鉢植えで雪が降る時期になったら雪除けをするとかの防寒はした方が良いでしょう。
そのような土地では鉢ごと地面に植えて、秋になったら鉢を掘りあげて避難させる
という方法で「地植え感」を演出方法も良いんじゃないかと思います。
アルペリーマ?!
誰得な情報になりますが、アガベ・スカブラの生い立ち?というのか分類についてです。
アガベ・スカブラは以前アスペリーマと呼ばれていました。
しかしこの元々アガベ・アスペリーマと呼ばれていたアガベにははっきり判明しているのだけでスカブラを含めて4種あります。
どこがどう違うかわかりませんが、見た目はほぼ同じです。おそらく性質も同じでしょう。
またスカブラ自体にもショートリーフなどと呼ばれる葉の短い個体や、シルバーブルーの葉や緑色の強い葉の個体があり
正直アガベ全体について長年生産を行ったりや大きくなった完成形を見比べたりして、アガベついてかなり詳しくならない限り見分けや断定はできないんじゃないかと思います。
例えば、斑入りでまだ小さい株なんかですと屈原の舞扇とよばれるアガベの斑入りとスカブラの斑入りなんかは、
ほら
上下に並べるともうどっちがどっちなんだか。
画像であっても実物であっても並べて見比べてもどっちなんだか、わかりっこないんじゃないかと思います。
結論
最初の「画像とデータ」でかきましたが、
Agave scabra (syn. A.asperrima)
の
syn.ですが「シノニム」と言い意味は「類義語」という意味があります。同じ物だけど名前が違うんですって意味です。
シノニムは植物では意外に多く残っています。
ですが、国や団体によってはシノニムを使わないことがあります。
例えば、ムラサキベンケイソウ(Hylotelephium)ですが園芸団体によってはセダムに属させてますし(ちなみにキリンソウも入れてる)、
ちゃんとムラサキベンケイソウをセダムのシノニムですよ~として表記する団体もいれば、ムラサキベンケイソウを1つの種類として確立させている所もあります。
話は戻って、アガベ・スカブラなのかアルペリーマなのか?という話をし始めると
「分類とは何か」ということに最終的になり、
「野球と宗教と政治の話はしない方が良い」
ではないですが、分類は人によってはとんでもない熱量を持っている場合があるので
「あぁそういうことね」
で済ませておいてOKだと思ってます。
なので、
めんどくさくなったら
- スカブラはアスペリーマなんだ
- でもアスペリーマは4種あるんだ
程度の認識でOKです。性質は変わらないので。
というわけで今日はアガベ・スカブラでした~
ではでは~(^^)v