(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

アガベ・ペダンカリフェラってアテナータの近縁種?あまり知られてないのでまとめました。

2017年6月23日

どもども~(^^)v

今日はほとんど語られてない植物です~

画像とデータ

葉の縁が赤く色づいて反り返る姿が・・・・カッコイイ(^^)

  • 学名:Agave pedunculifera
  • 別名:
  • 分類:リュウゼツラン
  • 原産:メキシコ北部
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 10a(-1.1℃前後)
  • 花期:時々

アガベ好きな人の間でもあまり知られていない印象のあるアガベです。この存在は知ってたけど、けっこう正体不明っぽい感じを持ってる人も多いんじゃないかな~。

3年ほど管理したのでだいたいどのような感じのものか掴めましたのでまとめてみました。

高さは60cm、葉張りは1mを目安に。成長はかなりゆっくりですが。

アテナータの近縁種?!

青白い葉がキレイなアガベ・アテナータのボーチン・ブルーと呼ばれるアガベ(^^)

アガベ・アテナータ、というと葉が柔らかくアガベ特有の鋭いトゲがないため観葉植物扱いとしても人気がありますが、この葉の柔らかい葉を持つアガベとぺダンクリフェラは近縁種と言われています。

見るからに葉が硬そうな、というか硬いペダンカリフェラ(^^;)

が、

他にも「こっちのアガベの近縁種の可能性もある」と呼ばれるアガベがありまして・・・それはAgave vazquezgarciae アガベ バスケスガルシアエ と呼ばれるアガベで・・・画像はこちら→ アガベ バスケスガルシアエ

さらに一部では2000年代中ごろに「ペダンカリフェラはアガベ・アテナータ の亜種のデンタータであろう」、と断定された方もいらっしゃいまして・・・・

確かにアテナータのようにペダンクリフェラも幹が上がってきますが、アテナータのように幹が木のように1m以上に立ち上がることがなく、

バスケスガルシアエの花序に比べて花序が短く花も小さいなどなど、実は諸説がいくつかあり、ペダンカリフェラは実はまだ系統がよく判ってないミステリーなアガベです。

ペダンクリフェラはアテナータにはない鋭くはないですが葉先にトゲがありますしね。しかも実生株ですと葉の縁の赤色が入らない株や葉が反り返りが強くなかったりと違いが現われますし。

バスケスガルシアエの実物は見たことないですが、アテナータと比べると質感などから

「近縁種ではあろうけど、亜種ほどは近くはないだろうな~」

と思う人がほとんどだろうと思います。

育て方

耐寒性

4号ポットサイズですが、葉の縁が赤いなどもう特徴が現われてます(^^)

一部の種類を除いて0℃を下回ると枯れ死するアガベが多いですが、このペダンクリフェラも基本的に0℃以下になると凍傷のような葉痛みや現われます。

しかしながら関東以南の太平洋側の地域の大部分、多少の霜や雪がかぶる程度の寒さの地域でしたら軒下で問題なく越冬します。実際に3年前に大株を納品させて頂いた方ところでは葉先に痛みが入ったりしますが、毎年軒下で越冬してます。

都内や大阪などの大都市でしたら年中露地放置でもたぶん問題ないんじゃないかと思います。

耐陰性

アガベは基本的に直射日光が十分に当たる環境を好みますが、ペダンクリフェラは木漏れ日や明るい半日陰程度の日光量の場所でも、それほど目立った徒長をせずに生育します。

葉にハリがなくなってきたり、どこかだらしない見た目の株になってきたら直射日光が当たる場所に置いて株を復活させると良いです。

生え変わる

葉が焼けたリするとこうなります。

アガベは葉の生え変わりのある植物です。常緑なため「いつ生え変わった?」という印象を持っている人が多いかと思いますが(^^;)

成長点付近の新しい葉が徐々に展開していって・・・・古い葉は下の方に、といった感じですね。

そのため上の画像の赤い〇のように葉にダメージが入っても時間が経つと生え変わります。しかしながらダメージが入った部分は生え変わるか切り取るかするくらいしか対処する方法はありません。

というわけで今日はアガベ・ペダンカリフェラでした~

ではでは~(^^)v

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