(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

アンジェリカ パキカルパ (Angelica pachycarpa)の育て方。緑花というのか白花でずんぐりな草姿です。

どもども~(^^)v

アンジェリカ・パキカルパ(Angelica pachycarpa)の育て方についてです。

白というのか緑色というのか、特徴的な花色です。

葉は光沢があり硬く、瑞々しさがあります。

他の多くのアンジェリカより割と草丈が低く、ずんぐりな草姿に育ちます。

画像とデータ

黄緑色の花です。

  • 学名:Angelica pachycarpa
  • 別名:ポルトガルのアンジェリカ
  • 分類:セリ科
  • 原産:西欧州(ポルトガルやスペイン)
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 5(-25℃前後)
  • 花期:春

原産地はポルトガルからスペインで、ニュージーランドで野生化していると言われています。

ニュージランドでどれくらいお馴染みのかわかりませんが、いくつかの海外サイトではこのアンジェリカが「ニュージーランドが原産地」と書かれていましたが、それくらい馴染み深いのかなっと思いました。

別名についてポルトガルのアンジェリカ(Portuguese Angelica)というモノ以外に、グロッシーアンジェリカ(Glossy Angelica)という呼び名があり、

葉が反射して光ってるの・・・わかりますよね?!

グロッシーは「光沢のある」という意味なので、文字通り「光沢のあるアンジェリカ」と呼ばれます。

画像では伝わらないかもですが実物の葉はピカピカです。

展開時はくしゃっとした見た目。

葉がピカピカで深い緑色の葉の植物は少ない日光を反射し明るくし光合成を行うと聞いたことがあるので、このアンジェリカは明るめのところよりもやや暗めのところに自生しているのは?ということが考えられます。

アンジェリカ・パキカルパの種子

種小名のパキカルパ(pachycarpa)ですが「硬い種子」や「分厚い果実」といった意味になります。

pachyが硬いや厚い、carpaが種子や果実、といった意味です。

個人的な意見としては他のアンジェリカと比べても種子は少し大きいかなと思いますが、硬くも分厚くもない気がするけどなぁっという印象です。

けっこうたくさん種ができます。茶色く丸いのが種です。

草丈は1m弱、株張りは50cmを目安にしてください。

アンジェリカというと草丈が2m超えが多い印象がありますが、このアンジェリカ・パキカルパは花茎がそれらと比べると低いです。

育て方

花を拡大するとこんな感じ。緑っぽく見えても実は白花?!

下記の耐暑性の項目で詳しく書きましたが短命な多年草と言われていますが、夏季が湿潤でこのアンジェリカにとっては高温な環境である日本では夏越しはほぼ不可能です。

日当たり等は1日4時間ほど木漏れ日でも良いので当たれば十分育ちます。

どことなく美味しそうな(!?)見た目の茎。

土は保水力がある土よりも水はけの良い土で。

根腐れはしにくいですが他のアンジェリカと同じで水はけが場所や土の方が育ちが良いです。

地植えされる際は雨や水やりした後に水が溜まる場所は避けた方が開花まで無事に迎えられる確率があがります。

開花前のつぼみです。

花はまず茎頂部に大きいのが咲き、その後に脇芽がいくつか現れ脇芽も開花します。

このページ内の画像の株は8号の鉢に植えてありましたが、7つほど花が見られました。

花の大きさはだいたい15cmほどで、株のサイズと比べても大きい印象を持ちます。(※アンジェリカは小さい花の集合花なのでこの場合の花の大きさは集合した部分の端から端の大きさです)。

地植えだと秋植えしてしっかり株を作ったら大きな花がいくつか咲いて、けっこう豪快な見た目になるんじゃないかと思います。

耐暑性

枯れつくした様子。

2回夏越しを頑張ってみましたが、やはりというか予想通りというか夏越しはできませんでした。

開花時期が終わりに近づくにつれて枯れ枯れになりながら時期になると株元から新しい茎が出てくる、

例えば西洋オダマキやバーバスカムなど多くの春に咲く一季咲きの多年草は一旦夏前に葉や茎が枯れ枯れに茶色くボロボロになり、ある程度枯れてくると地中から「次の新しい茎」が現れますよね。

特にアンジェリカはニンジンに近いので太い根が生きてれば出てくるんだけどなぁ〜と期待したのですがダメでした。

ずんぐりな姿。

夏越しができなかった理由としては、

けっこう多くの花が咲き種子が作られるので株はかなり疲弊した状態で自生地にはない「湿潤で高温」な環境を迎えることになるからだろうなっと想像しています。

花冠が入っている円筒形の部分が割れると蕾が見えます。

ニュージーランドでは勝手に増えている、と文頭で書きましたが色んな海外サイトにも

夏越し難しいから、咲いたら枯れる二年草扱いだよ




という投稿やそう書いてあるモノが多いので多年草化できる環境はけっこう限られるだろう、という判断です。

耐寒性

基本は葉はほとんど残らないと思った方がよいですが、残ると黄色くひ弱な感じで残ります。

夏越しはアレな代わりに冬越しは余裕です。

寒さが直接的な原因で枯れる、ということはほとんどないんじゃないかと思います。

地際にクシャっとした葉が残り越冬。

基本的に「地上部分」と言われる葉や茎をほとんど残さず越冬しますが、寒さがさほど厳しくなく緩い地域では地際に葉が残り越冬することになります。

もちろん霜にも雪にも当たってもOKです。4月ごろまでだったら日光はそれほどキツくないので直射日光がガンガン当たる場所でもOKです。

夏越しが難しい植物は冬越しに気を使わなくて良い典型例です。

というわけで今日はアンジェリカ・パキカルパでした~

ではでは~(^^)v

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