どもども~(^^)v
アオノリュウゼツラン(Agave americana)の育て方についてです。
「100年に1度しか咲かない」というキャッチフレーズがよく付けられてますね。実際にはそうでもないですが。
アオノリュウゼツランはここ数年で「園芸植物」や「ガーデニング」として取り上げられることが徐々に増えてきた感じのする、アガベの中では広く知られてきている印象があります。
耐寒性に優れているため南方系やドライガーデンの雰囲気を演出するのにもってこいですね。
「ドライガーデンってなんぞ?」って方はこちら↓もご覧ください。
画像とデータ
- 学名:Agave americana
- 別名:センチュリープランツ
- 分類:リュウゼツラン科
- 原産:南西アメリカ、メキシコ
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 8b(-9.4℃前後)
- 花期:三十年以上経ってから
「リュウゼツラン」と言うと、
一般的に葉の縁に黄色い斑が入る緑色の葉を持つ上の画像のようなアガベを指すことが多く、
というのも斑が無い方が後から日本にやってきた、といった話もあるようです。
そのせいか本来なら斑が入ってない方を単純に「リュウゼツラン」と呼ぶのが筋なんですが、後に斑が入っていない方が来たせいか
(おそらく)予定調和的に「アオノ(青の)」という形容詞が付いたのかなっと想像してます。
高さは1.8m、株張りは3mを目安にしてください。地植えされる予定の方は「ご利用は計画的に」。
それと花芽が上がると4mにはなると思ってくださいね。
色違いで同種類の株
数年前ですが(2011年?!だったかな)京都府立植物園を訪れた時に観覧エリア外というかバックヤードっぽい所の脇にやたら大きいリュウゼツランが3・4株あるのを見つけ、
もちろん一般人は立ち入り禁止なので遠目からデジカメの拡大機能を使って撮らせてもらいました。
2つともアオノリュウゼツランですが後方に2株ある全体的に青みの強い個体と手前の花芽が上がっている緑色の強い個体という、
色違いのアオノリュウゼツランを一か所で並んで2つ見ることができややラッキーでした。
アオノリュウゼツラン、と言っても葉の色が青白さが強い個体と緑色が強い個体の2タイプあります。
メモ!
アオノリュウゼツランというと、たいていの場合は青白いタイプを指しますが緑色の強い個体もあります。
アガベ好きの人には「口に出すまでもない常識的な話」ですが、もし園芸店とかにアオノリュウゼツランを注文される時には念のため、
葉の色が青白い個体の方で
のような感じで伝えると店員さんも市場や生産者さんに発注しやすいかと思います。
アオノリュウゼツランの花芽と花
それで緑色の方のアオノリュウゼツランの花ですが、あまりの高さで見事に逆光で見にくい・・・すみません。
でも僕の下で開花したアガベ・パリィ パリィよりも花が小さく細かくたくさん咲いているのがわかります。
パリィの花はチューリップが完全に開花する前の状態っぽい大きさと形をしてましたからね。
地植えする時に気を付けること
すべてのアガベに該当することではないですが、ほとんどのアガベは「仔吹き」という形で自分の分身を作ります。
グラスの類やホスタみたいに植えた個所にまとまって増殖してくれるのは株分けしたりして減らすのが楽ですが、
小さい株でもアガベ特有のトゲはありまして引っこ抜いて減らそうにも引っこ抜くたびにいくつか指に穴が空きます。間違いなく。
そして
多くのアガベの場合、特にこのアオノリュウゼツランは
地下茎で十数m離れた場所にでも仔吹きしします。葉が堅いせいか時間が経ち古くなりボロボロのアスファルト程度なら突き破って地上に出てきます。
と簡単に考えて良さそうですが、個体によっては「よく仔吹きする良株」と呼ばれる株がありまして、枯れるまでの間にかなりの数を量産する場合があります。
・・・・それも枯れるまで。その間30~50年。枯れるまでずっとです。
それと「十数m離れた場所」に出現するので、お隣さんはおろか10mくらい離れたお向かいのお庭に出現!なんてこともあります。
ちなみに見た目で「よく仔吹きする良株」は見分けが付きません。
鉢植え管理をおすすめ
そのため、
と、こんな感じの比較的に割れにくい・固めの陶器鉢などに植えて鉢ごと地面に植えるのも仔吹きの範囲を限定させる1つの方法です。
難しいことは一切ありませんね。
リュウゼツランは肥料が少なくてもとりあえず日光と少量の水があれば育つ植物なので、数年植え替えしなくてもまったく問題ありません。
思ったより大きくなり移動させたくなった場合でも、そのまま地植えした場合と鉢ごと地面に植えした場合を比べると、
直接地植えした株を掘りあげるために円形に根切りするなどの手間を考えると、鉢植えの方が楽ではないかと思います。
絶対にこうしたほうが良いです!っというわけではないですが。このような考え方というかやり方もありますよ~って話です。
ポイント
割れにくい・固めの陶器鉢などに植えて鉢ごと地面に植える
耐寒性
耐暑性というか暑さや気を付けることなどの育て方については、直射日光に最低でも1日6時間は当たる場所に置くなり植えるなりなど、
基本的に他のアガベと同じ扱いで良いです。
多くの人が知りたいのは
「リュウゼツランの耐寒性って結局どんくらい?」
ってことなんじゃないかと思います。
雪&霜
以前英国のどこかのサイトというかブログで
「寒さで心配だって?!ウチのアオノリュウゼツランを見てみろよ!毎年こんな調子だぜ!」
と言わんばかりに(実際にそれらしいことを書いてましたが)、
チラッと見えた腕にタトゥーがガッツリ施されたスキンヘッドのオッサンが雪に半分以上埋まってるアオノリュウゼツランを掲載されていたんですが
残念ながらそのブログを再度発見することが出来ず・・・。
でもGoolge検索で少数ですが雪に埋もれてるリュウゼツランやアガベがあるのでよろしかったらご覧ください。
雪に埋もれたアガベ畑の画像とかあってなかなか興味深いですよ 笑。
話を戻して、アオノリュウゼツランの耐寒性としてはだいたい-9℃くらいまでを目安にされると良いです。
しかしながらこれくらいの気温の雪や霜は問題ないですが、
「一ヵ月は雪に埋まったまま」
という状態ですといくら寒さに問題がなくても葉が凍傷を起こしその部分が腐って枯れたり根腐れする可能性があるので
一度雪が降ったらなかなか溶けずに残る地域は寒さ除けをするなどはした方がやはり無難だと思います。
注意しよう
冬は葉が腐ったり乾かない土が引き起こす根腐れに注意しよう
珍しいリュウゼツランもあります。
ほとんど流通してませんが、斑入りのリュウゼツランでライムエッジ(A. americana "Lime edge")という葉の縁にライム色というのでしょうか、薄い緑色の斑が入ったタイプもあります。
この色合いはけっこう好きな人が多いと思います。
流通量はものすごく少ないですが(;^_^A
その他アガベの一覧はこちらで ➡ アガベ一覧はこちらから
というわけで今日はアオノリュウゼツランについてでした~
ではでは~(^^)v