(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

緑肥用に植えてあるのかな?

コンフリーの緑肥的なこととかもう食べてはいけないこととか増やし方とか育て方とか

2017年8月29日

どもども~(^^)v

今日はコンフリーについてです~ 主に緑肥的な内容かな(^^;)

画像とデータ

まさかの焦点が定まってない画像・・・・デジカメの小さいモニターではちゃんと撮れていたと思っていたのですが、大きくしたら・・・・差し替えが容易できるまでこちらでご勘弁を。 知り合いの温室の脇の畑にあった株です。

  • 学名:Symphytum orientale
  • 別名:コンフリー、ヒレハリソウ
  • 分類:ムラサキ
  • 原産:コーカサス地方
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 3(-40℃前後)
  • 花期:晩春~初夏

花の拡大画像が焦点が定まってない画像ですみません(-_-;)

観賞目的だけでなくひと昔前は食用としてもよく使用されていたことで有名ですね。知り合いで植物にまったく興味のない人が、

近くの田んぼにコンフリーがあって久しぶりに見てね~子供の頃に食べる物がよく食べたよ~

と言われていて昔は頻繁に食べられていたのかな?と。

ちなみにコンフリーは食べ過ぎると肝臓に何かしらのダメージを与えてるので食用としての利用は勧められていません。食用としての販売は禁止されていますのでご注意を。

草丈は1m、株張りは70cmを目安にしてください。

花色は様々あります

以前まとめたわい性品種と花の形はほとんど変わりませんのでこちらを。

ほんのり青くなります(^^;)

花はこのような感じでほんのりと青くなるものが多いですが、花全体が真っ青だったり、赤花、白花、紫花、とあります。

わい性種のコンフリーについてはこちらへ ➡ ドワーフ・コンフリーについてです。コンフリーのわい性種です。画像は斑入りのゴールド・スミスです。

緑肥

緑肥用に植えてあるのかな?!

コンフリー=食用

という印象を持っている人と同じくらい

コンフリー= 緑肥

のような連想をする人が多い気がします。

緑肥とは?

緑肥とはなんぞや?

という話ですが簡単に

収穫目的で栽培するのではなく、土の肥料にするために栽培することやそういう目的で栽培された植物

のことを指します。

コンフリー以外にも緑肥として有名な植物では、

  • シロツメクサなどの一年草系のマメ科
  • 高キビやモロコシなどのトウモロコシの仲間
  • ヒエやムギ、エンバクなどのイネ科
  • ファセリアなどのムラサキ科

があります。

こう並べるとなんとなく緑肥として使われる理由が想像できます。

マメ科は言わずもがな窒素分を生成する根粒菌を根に呼びこむからで、

トウモロコシの仲間は草丈が出るのでカリウムを豊富に含んでるからだろうなぁ~、とか、

イネ科などは草丈も出るのもそうですが肥料分が皆無に近い所でもまずどの植物よりも最初に進出して(パイオニアプランツ)育つためで、

ファセリアなどのムラサキ科は開花する少し前から肥料分をむちゃくちゃ欲しがるから = 咲き終わった後の枯れたモノ自体に肥料が蓄えてある

という理由で緑肥として各植物は使われるのかな~なんて思ってます。

コンフリーの緑肥としての使い方は?

葉が青々としてる・・・というか濃っ!

濃い葉色ですよね~これは肥料分を蓄えてますわ 笑。

で、コンフリーの緑肥としての使い方ですが、

切り取って2、3日放置してそのまま畑にすき込む

これだけです(^^;) ホントに。

僕の知り合いは、

切ってなく花も全快に咲いてて青々としているコンフリーをトラクターで踏んづけて撹拌してそのまま畑に混ぜる

と言ってましたからね 笑。

乾かしても乾かさなくてもあまり差はないのかな~なんて思いますが、個人的な感覚としては乾かして水分を抜いたほうが土には還元されやすいんじゃないのかな~

なんて思います。

育て方

性質剛健なコンフリーに関しては育て方云々はほどんど語る必要はないと思いますが一応簡単に。

耐暑性

夏に40℃以上になるアフリカの某国にて47℃を観測した年の夏も越えた、というデータがあります。けっこう暑いのは平気です。というか国内程度の暑さ(高温多湿でも)はまったく問題ありません。

真夏は40℃以上になる当温室内でも鉢植えで毎年育ってますからねぇ 笑。

耐寒性

黒海とカスピ海に挟まれたアゼルバイジャンやジョージアという国があるコーカサス地方原産で、北シベリアでも自生しているようなので日本国内の寒さ程度はまったく問題ありません。

半日陰くらいが良いです

日当りがよくても育ちますが、半日陰くらいの場所だと葉の色も発色がよくキレイに見えるので一番半日陰くらいの明るさの所が良いんじゃないかな~と個人的に思います。

真っ暗な所以外は育つと思ってOKです(^^;)

水切れにも強いですからね~水を切らして葉がグテェ~っとしてパリパリになる手前まで放置して水やりしても、

何事もなかったように復活します。

かと言って、粘土系の水持ちがハンパなく良いところでも問題なく育つので水が多くても自然雨しかもらえないような環境のどちらでも問題ありません。

個人的には水持ちのよい土に植えるなりした方が楽かなっと思います。

増殖

増やそうと思わなくても勝手に増えます。根っこで。

増やす場合は株分けかある程度の大きさになっている根を切って土の入ったポットに入れておけば数カ月もしない内に芽が出てきます。根伏せってヤツですね。

根伏せに自信がない人は株分けしましょう。

 

というわけで今日はコンフリーでした~

ではでは~(^^)v

  • B!