(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

アムステルダムで見たヘラオオバコ。

ヘラオオバコですがプランタゴ・ランセオラタと書くとカッコイイ響きですが雑草です。あまりオオバコ感がなく違って見えますが。

2018年12月26日

どもども~(^^)v

「雑草だけど個性的でどこかカッコイイ」と思える筆頭に挙げられそうな「雑草」です。

学名はプランタゴ・ランセオラタ、和名はヘラオオバコ、どちらも聴き慣れない名称だと思います。

しかしながら濃い緑色の細長い葉に、これまた細長く伸びた茎の先に花が咲くので「火がついたロウソク」のような形に見えます。

ここでは育て方というよりも(なにぶん雑草なので勝手に育ちます)ちょっと視点を変えてヘラオオバコを見てみました。

合わせて読もう!

画像とデータ

宙に浮いてる感じの花です。

  • 学名:Plantago Lanceolata
  • 別名:
  • 分類:オオバコ
  • 原産:欧州
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 7b(-15℃前後)
  • 花期:春

環境省が指定する「要注意外来生物」です。

要注意外来生物と言われても「?」と思われる人が多数だと思いますが、

要するに

現段階ではよくわかってないけど環境に悪影響を及ぼす恐れがある生物かも

という感じです。それと付け加えるなら、研究結果によっては数年後に特定外来生物に指定される可能性があるモノでもあります。

江戸時代には渡ってきたと言われるヘラオオバコですが、キンケイギクなどのように積極的な移動が禁止される特定外来生物に指定される日が来るかもしれません。

花が咲き終わった様子です。

僕が普段から通る道にも生えてます。完全に花が咲き終わるとモロに溢れんばかりの雑草としての「オオバコ感」をかもしだします。

草丈は70cm、株張りは40cmを目安に。

欧州にて

海を挟んでますがアムステルダムの中心部です。

日本も含め穀物の種に混じったりで人間の手により今やアメリカやオーストラリアへも分布域を拡大しているヘラオオバコですが、「本場」というか元々の自生域であろう日本の反対側と言えるオランダの道端で見つけました。

自生地で見つけた、と言ってよいのかわかりませんが歩道に普通に生えてました。

僕もよく見かけますが、コンクリート擁壁で固められた道路の斜面の隙間から生えていたりアスファルトの割れ目から出ているのをよく見かけます。

他には砂地や他の草が生えずらい荒地などヘラオオバコは周りに他の植物がなく独立しやすい場所に自生する、という事を言われている人が多いですが

葉の真ん中らへんがシワっぽくなってます。

アムステルダムで見つけた多くのヘラオオバコは画像のようにノコギリソウやコンフリーや他の雑草が雑多になった場所で育っているのを見かける機会が多かったです。

環境の違い・・・・でしょうかね。

ちなみに細長い葉は他のオオバコにはあまり見られない特徴ですが、葉の中心にシワっぽい模様が入っているのもこのオオバコの特徴ですね。

宙に浮いてる感じの花です。

花は穂状部分の下から上に登って行く感じで咲きます。

咲き始めは三角形のような見た目の穂っぽく、これがなかなか可愛らしく、「雑草のオオバコ感」がないので実は雑草ということを知らずにガーデニング素材として庭植えしている人もいるほどです。

ごくごく普通のオオバコはヒモみたいな白い穂のような花が上がります。

というわけで今日はヘラオオバコという名の雑草でした~

ではでは~(^^)v

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