どもども~(^^)v
メタカラコウ (リグラリア ステノケファラ Ligularia stenocephala)について。日本の植物ですがあまり馴染みがないかと思います。
和名のメタカラコウは雌宝香、と書きます。オタカラコウ(雄宝香)というリグラリアもあります。僕はまだ見たことがないですが。
黄色というかどちらかと言うと金色っぽい槍のような、穂上の花の塔が鬱蒼とした暗い場所にそびえ立ちます。
寒冷地や高冷地では「草」というジャンルで大きく育つ物はそれほど多くなく、花期も夏ごろからなため花の少ない時期の彩として、地域によっては庭作り的にかなりの戦力になるかと思います。
画像とデータ
- 学名:Ligularia stenocephala
- 別名:メタカラコウ
- 分類:キク科
- 原産:日本
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 4(-30℃前後)
- 花期:夏
最初に見た時にはあまりの巨大さから、2mほどになるリグラリア・プルゼワルスキーかと思いました。
というか、恥ずかしながらこの記事を書くまでプルゼワルスキーだと思っていました。
花穂の長さなど以外でプルゼワルスキーとの決定的な違いがあります。
プルゼワルスキーの方が葉の切れ込みがより深いです。
気になる方はこちらのGoogle画像検索結果で確認くださいませ。
メタカラコウですが、草丈は花茎を含めて1.8m、株張りは1mを目安にしてください。
一般的には1m前後ほどの花茎で収まるようですが、肥料状態などで大きく育てることが可能です。
花
リグラリアで知名度があるリグラリア 'ミッドナイトレディ' (Ligularia dentata 'Midnight Lady')の花はマルバダケブキ和名の通りツワブキそっくりですが、
メタカラコウは咲き方がまったく違うのがわかるかと思います。
スーっと空に向かって伸びる槍のような形の穂に黄色の花が咲きます。このような角度から見ると暗い場所で黄色がすごく映えてます。
一つ一つの花の色もメタカラコウは明るい黄色です。ミッドナイトレディの花色はちょっと濃い黄色です。
リグラリア ミッドナイトレディの花(Google 画像検索)
メタカラコウの花茎は黒っぽく色づいていてカッコイイですね。
葉
’ミッドナイトレディ’や’ブリットマリークロフォード’など国内で流通している丸型の葉のリグラリアとは違い、このリグラリアはややハート方で葉の縁に切れ込みがあります。
オタカラコウは葉の縁に切れ込みがなく、丸いです。
それとメタカラコウは葉が薄いです。肉厚ではありません。
1.5mを超え巨大化するリグラリアはいくつかありますが、ざっくりと葉の特徴であるこれら2点で判別できます。
育て方
育て方と言っても標高が700m以上でどちらかと言うと明るくなくあまり日差しが当たらない場所に分布していることがほとんどため、
高温多湿に弱く日照時間が長い太平洋側の暖地で仮に夏越しさせられたとしても翌年は健全に育たずに枯死するでしょう。
例えば愛知県ですと長野県との県境の奥三河あたり以外では、立派な株に育てるのは困難だと思われます。
耐暑性
直前で暑さについて書いてしまいましたが、
ここまで言い切って超高温多湿地帯の名古屋で露地植えで何年も育ててる人がいたらどうしようかと思いますが、まぁ無理でしょう。
そのため日本国内でこのリグラリアが普通に育つ地域は
注意
- 一番暑い時期でも最高気温が30℃をほとんど超えない
- 夏の間の湿度が低く夜温も低い
この2点は必須事項でしょう。
そのため地域で言うと北海道や東北、そのほかの場所でしたらシラカバなどが生えている場所と限定されるのではないかと思います。
耐寒性
耐暑性の項目でしれっと寒さについても書いてしまいましたが、寒さに強い植物です。
軽井沢にて画像のように育っているので、雪や地面が凍り根が腐った、または雪の下に長い時間埋もれていても良いのかなっという心配はしなくて良いでしょう。
土
植える土や場所ですが、良く湿り保水力のある土を好みます。
巨大に育てたい場合はよく肥えた土や堆肥をしっかり与えることをおすすめします。
堆肥は腐葉土や鶏糞などを植える場所に加え、耕して植えてください。
もっともこの画像の株を見てもらえればわかりますが、花穂の丈が出ますし花茎の数も葉数もたとえ1株でもいくつも現れるので(この点も他のリグラリアと少し異なっている)けっこう肥料食いと考えて良いです。
もちろん追肥は忘れずに。
というわけで今日はメタカラコウ (リグラリア ステノケファラ)した~
ではでは~(^^)v