(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

ラシルス ベリネンシス 黄色とオレンジ色の2色の花色の原種スイートピーです。つるは出ますがあまり絡みつきません。

2019年4月20日

どもども~(^^)v

黄色とオレンジ色の2色の花弁の原種のスイートピー、ラシルス・ベリネンシス(Lathyrus belinensis)についてになります。

それほど馴染みのないのない植物ではないでしょうか。

スイートピーなのでつる出ますが、それほど強く絡み付きません。

画像とデータ

黄色とオレンジの二色がメインです。

  • 学名:Lathyrus belinensis 
  • 別名:
  • 分類:マメ
  • 原産:トルコ
  • 形態:耐寒性一年草
  • 耐寒性:USDA 7b(-15℃前後)
  • 花期:春

1987年にトルコのアンタルヤで見つかったと言われている一年草のスイートピーです。

アンタルヤは地中海沿岸トルコの南部のリゾート地と呼ばれる地域です。年中通して乾燥し、夏は火傷しそうなほど日差しが強い地域です。

リゾート地だからか、発見や分類に時間がかかったのか、自生範囲が狭いからか、どうかわかりませんが絶滅危惧に指定されています。

つぼみにも線が入ります。

アンタルヤでは高い木々がほどんどない日当りの良い斜面や丘に自生しているためか、つるは出ますが絡みついてほどくのに大変な思いをするような強さはありません。

自生地の画像を見てみると、どちらかと言うと地面を張っているような様子が多いです。

そのためか英国などのガーデナーさんはグランドカバー的な感じで植えられているようです。

参考に➡ ラシルス・ベリネンシスの画像一覧へ

高さは90cmを目安にしてください。

グランドカバー的に横に広げる場合でも90cmほどを目安に。

園芸種のように2m超えの大きさにならないため鉢植えなどでも楽しめる数少ないスイートピーです。

特徴

花は小さい

花は小さいです。

たいていの原種のスイートピーの花は小さいですが、例外なくベリネンシスの花も小さいです。

対比で使用した園芸種スイートピー(ブルーベルベット)の三分の一程度しかありません。

小さいからたくさん開花するか、というと株を見ている限りはそんな感じでもありません。

葉も小さい

細長いです。裏側。

細長いという表現が適切かもしれませんが、葉も花と同様に小さいです。

園芸種のスイートピーの多くは「たまご型」が多く白い斑点がは入るモノが多いですが、ベリネンシスは模様がなく原種っぽい感じがあります。

表側。細長いです。

重複しますが葉の表側にはこのように何も模様が入りません。

株の様子

たらしてみました。

5号鉢に植えましたが、開花前に肥料的な要素不足で葉が黄色くなるなどの問題はなく育ってます。

園芸種のスイートピーを5号サイズで育てると開花する少し前あたりから肥料切れで株元に近い葉が黄色くなり、葉が落ちけっこうみすぼらしい株になることが多いです。

そのため化成肥料や液肥をけっこう与える必要があります。

 

ベリネンシスもそれなりに開花が進み種が出来始めるとみすぼらしい見た目になると思いますが、開花した時点ではほとんど黄色くなった葉がないので追肥も必要なく「楽だな」っという印象があります。

育て方

日当りが良く水はけの良い場所、というのが自生地から得られる情報ですが、日当りの良い場所に植えておけばとりあえずはなんとかなるかなっと思います。

一年草ですし夏前に種ができたら必ず枯れますし。

気になるのは耐寒性ではないでしょうか。

耐寒性

やや木質化します。

冬季に-5℃ほどの日が数日ある程度の気候の土地でしたら問題なく露地にて越冬します。

ポット苗のまま寒風がよく当たる場所に放置してましたが、この程度の気温でしたら寒さによる痛みも入ることなかったです。

ベリネンシスはムスカリやクロッカスなどが自生している地域が近く、それらが勝手に育つ地域でしたら秋植えしそのまま越冬が可能です。

というわけで今日はラシルス・ベリネンシスでした~

ではでは~(^^)v

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