数あるヘレニウム・アウツムナレの園芸種の1品種、ヘレニウム 'モーハイウム ビューティー' (Helenium autumnale 'Moerheim Beauty')の育て方についてです。
このヘレニウムは「オレンジ色と赤色」の組み合わせの花色が特徴ですが、たまに黄花が咲いたりします。
また気温等で花色が変わりやすいため1株で複数色を楽しめます。
花期は比較的に長く真夏でもバンバン咲き、霜が降り始める時期まで咲くことがあります。
育て方はこの品種だけでなくヘレニウム・アウツムナレ(オータムナーレ)の系統は
「とりあえず日当りが良い所に植えて、ほどよく水やりしておけばなんとかなる」
ほど簡単です。
画像とデータ
- 学名:Helenium 'Moerheim Beauty'
- 別名:
- 分類:キク科
- 原産:北アメリカ(原種)
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 3(-30℃前後)
- 花期:初夏
花色の変化などは下記に記してあります。
開花時期は早い地域ですと5月の中旬ごろから咲き始め、11月下旬あたりまで咲いていることがあります。
その間は開花は休むことがなくずっと、蕾が作られ花が咲き花びらが落ちる、を繰り返します。
花の咲きが悪く感じたらどの位置でも良いので切り戻すと花数は増えます。
欧州などでは夏ごろから咲き始めることが多いようなので、ある程度気温が高くなると咲く性質だと思います。
感覚的に最高気温が25℃が超え始める時期になると国内では咲き始めるような気がしています。
草丈は120cm、株張りは最大で90cmほどを目安にしてください。
草丈は3.5号ポット苗を春に植えると秋には1mを越えますが、株張り90cmは数年必要です。
なおこのページ内の画像の多くは Bluemoon Cottageさん にて撮らせて頂きました。
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特徴
1株で色々な花色が現れます
花色についてヘレナ レッドシェイズと同じで気温等の上下で花色に幅がかなり現れます。
ただヘレナ レッドシェイズのように「1株から3種類くらい花色が違うのが咲いてるけど、全部同じ品種?」と疑ってしまうような花色の違いや変化は少なく、
モーハイムビューの方が基本色の「オレンジ色と赤色」という組み合わせから大きく外れた花色が現れることはあまりありません。
えんじや赤が強い花色もあまり現れず、赤の単色の花が開花してもオレンジが混じったスカーレットな色で現れることが多いです。
ただまれに上の画像のようにほぼ黄色の花が現れることがありますが、
咲き始めは黄で咲き進むにつれて赤色が混じりオレンジ色になることがよくあります。
数年このヘレニウムを見ていて「完全な黄花」が現れるのは1年で一番暑い時期、気温で言うと最高気温が35℃以上の日が続くような時期に頻繁に現れている印象があります(違ったらごめんなさい)。
ヘレニウムと言うとオータムロリポップが人気がありますが、花びらが落ちるとモーハイムビューもオータムロリポップのような見た目になります。
花の中心部分は意外と長持ちするので、花びらが落ちても切ったりせずこのままにしておいても良いかなと思います。
育て方
ヘレニウム自体がそうですが、高温多湿の環境にも霜や雪などの寒さ全般に強い性質を持ち合わせています。
巨大な常緑樹が日光を遮り、年中日当りが悪いという特殊な環境でない限り放任で勝手に育つ印象があります。
ココに注意
個人的に「ヘレニウムを枯らしたらガーデニングを止めた方が良い」と思っています。
生育速度はそれほど早くないというのものの、株が大きく育ってくると他の植物の生育を阻害し悪影響を及ぼすことがあります。
地下茎であっちこっちから芽が出てくる訳ではないですが、植えた初年度は地中からは1芽しか出てなかったのが翌年は4芽、その次の年は8芽、のような感じで「増え」ていきます。
ココがポイント
そのため数年に一度は株分けを行うなりして小さくコンパクトに育てると良いかなと思います。
内容がヘレナ レッドシェイズと被ってしまうので耐暑性や耐寒性、切り戻しなどについて詳しく知りたい方は下記のヘレナ レッドシェイズのリンク先にてご確認ください。
というわけで今日はヘレニウム 'モーハイムビュー' でした~
ではでは~(^^)v