どもども~
ニガウリやゴーヤ、またはゴーヤーと呼ばれる絶妙な苦みの緑色の南国野菜の種まきについてです。
「一晩水に沈める」や「種を削る・切る」などを行うと発芽率が上がる、と色々なメディア書かれていますが、
どれが一番正しい情報なのか?
と困惑してる人が多いみたいですね。
ゴーヤの発芽方法は一番何が良いの?、という質問を頂いたことが実際にあります。
結論は
種を沈めても削っても切ってもそのまま播いても結果は同じです。
・・・・というか地温が高ければ何も細工せずにそのままの状態の種を播くのがベストなやり方です。
数年前に私が借りている温室のオーナーがそれら情報の信ぴょう性を確かめるために一緒に経過を見ていましたが、
温度(地温)が高ければ何をやっても結果は同じだよね
という話をしていたことがあります。
今回はそれを数年ぶりに実践してみました。
余談ですが、温室のオーナーは花苗の生産者で毎年15万ポットほど野菜苗を栽培しています。野菜苗はすべて種まきです。
そして僕は純粋な生産者ではないですが(自称バイヤー)、年間でだいたい1万ポットほどの野菜苗をこの数年は続けて作ってます。
トマト、ナス、キュウリなどの代表的なモノからアイスプラントやカレーリーフ(野菜ではないですが)なども栽培しています。
種まき
上の画像のように「削った種」・「一晩水に沈めた種」・「そのまま播いた種」をセルトレイに2列づつ播いて経過を見てみました。
そのまま播いた種の分のセルが多いですが、「そのまま播いた種」がもっとも発芽するという結果はわかっているので多く播いています。
種を播いた日は4/19です。
続いて5/5のセルトレイ状況です。
一目瞭然ですね。
数字として書き出すまでもないですが確認として。
発芽した数
- 削った種 3つ
- 一晩水に沈めた種 0
- そのまま播いた種 6つ
各12粒づつ播き、このような経過です。
写真を撮った時点で「削った種」と「そのまま播いた種」で発芽しかけているものが1つ2つありましたが、結果が逆転することはないでしょう。
播く数を各方法で1000粒にすると結果は変わるかもしれませんが、
あくまで一般の家庭レベルでの実証結果が欲しかったのでそこまでの量での結果は必要ないかなっと。
家庭で種まきを楽しむっ!というレベルでしたら、せいぜい播いても30粒ほどだと思います。
そのため各12粒を今回播きました。
温度
>地温が25℃以上あれば芽が出やすくなります。
と最初に書きましたが、正しくはゴーヤの種は地温が25℃以上を数日間キープできる環境下ですとよく発芽します。
だいたい25℃~30℃の間が一番発芽するかなっとオーナーと意見が一致しました。
ここで気を付けたいこと2点あります。
1つは、気温ではなく地温です。
もうひとつは、地温を25℃以上をキープしつつ急激な温度上昇には気をつける、ということです。
地温を保つ
今回、種まきをしたのは4/19でそれから5/5の約2週間の間で、温室の外の最低気温が10℃以下になった日が3日ありました。その内1日は霜が降りています。
地温は20℃を下回りました。農業用電気マットを棚に引き24時間加熱できるようにしていても、です。
電気マットの設定温度を30℃にしていても、外気温の最低温度が10℃切ると地温もけっこう下がります。
そのため気温が安定せずまた決して高くない時期に種をまくと、発芽が揃わない、もしくは発芽しない場合が多いです。
温室の中に発芽室(温室)を作り、農業用電気マットを使用しても、です。
ゴーヤの種、決して安くはないのですが。
地温は上の画像にあるサーモメーター
逆に4月から5月は急に気温が上がることがあり、油断すると発芽室の中の気温が35℃を超え地温も40℃は超えることがあります。
一気に気温も地温も上がると、土が熱され根が傷み苗が枯れるということが起こりやすくなります。
そのため天気を見ながら、発芽室のシートを小まめに開け閉めし外気を入れて冷やしたり、気温が下がってきたらシートを閉め保温したり、と気をつけます。
個人的にですが、発芽してからポット苗にしポット苗がある程度の大きさになるまでがこの時期一番気を使います。
まとめ
以上ゴーヤの種まきについて書いてきましたがまとめますと、
まとめ
- 種を削ったりなどをせず、そのまま種を播いて良い
- 地温は25℃以上を保つこと
この2点ではないかなっと思います。
最後に経験則からですが、ゴーヤの種は真っ赤になった果実から自家採種した種が一番発芽率が良いです。理由はわかりませんが。
個人で楽しむ分に自家採種して育てても問題ないですが、その種やそこから育てた苗、ゴーヤの果実自体の販売となると種苗登録の関係がありますのでお気をつけくださいね。
それでは今回はゴーヤの種まきについてでした~
ではでは~