(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

ゲラニウム ファエウム (クロバナフウロ) 半日陰でも日陰の場所でも「可」。高温多湿にも強くゲラニウム初心者向き。

2019年8月3日

どもども~(^^)v

黒花フウロと呼ばれるゲラニウム・ファエウム(Geranium phaeum)についてになります。

高温多湿の環境に強く、寒さに対してもそこそこ強いということもあり、北海道から九州あたりまでの環境で育つゲラニウムです。

 

クロバナフウロとありますが、確かに花色は黒っぽく見えますが時期によっては「濃い紫」に見えるときもあります。

 

亜種でアオバナフウロという同系統のゲラニウムについても以前まとめてます。

こちらもよろしかったらご覧ください。

画像とデータ

滋賀県米原市のRosebranchさんにて。

  • 学名:Geranium phaeum
  • 別名:クロバナフウロ,黒い未亡人
  • 分類:フウロソウ
  • 原産:欧州
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 5(-23℃前後)
  • 花期:春

和名にクロバナフウロと付けられ、花色もキツくなく日陰で育つなど、

日本原産の植物で欧州のガーデナーが好む要素がいくつかありますが、原産はそのヨーロッパです。

別名の「黒い未亡人」というのがなかなか謎めいてますね。

 

余談ですが種小名のファエウム(phaeum)ですが「薄暗い」という意味です。

たぶんそれくらいの場所でも育つよってことかなっと思っています。

 

草丈は80cm、株張りは40cmを目安にしてください。

※この記事内では名称をクロバナフウロで統一しています。

育て方

暑さと寒さについて

関東以西の太平洋側の暖地と呼ばれる地域の夏の暑さももろとはせず(40℃超える夏の僕の地域でもまったく問題ないです)、

北海道各地でも植栽されているように、耐寒性も耐暑性にかなり強い部類に入ります。

 

ゲラニウムが何かわからないものの、とりあえずゲラニウムを植えたい

 

という人にはおすすめのゲラニウムです。

半日陰から日陰

1日通して日光が当たらない場所です。@ bluemoon_cottage さん

種小名のファエウムがラテン語で「薄暗い」という意味ということもあり、年中ほとんど直射日光が当たらない場所でも育ちます。

 

よくある相談

日光が当たらなくて何を植えても育たないんですー

 

っと、水はけの具合や土質、他の植物との兼ね合いとか一切考慮しない場合で

日光が当たらない場所に何か「花がキレイで耐暑性も耐寒背も備えている多年草を植えたいです」、

という場合はこのゲラニウムは有効的で期待を裏切らい確率が高いです。

斑点っぽい模様が入ります。

葉にはやや深めの切れ込みが入り、葉脈がはっきりと浮き出ます。

株がそこそこ育ってくると切れ込みの先の部分に黒い点のような模様が現れます。

 

たいていの葉にこのような黒っぽい点がいくつか入ります。

そのため「これって病気じゃないでしょうか」という質問も過去に受けたことがありますが、模様ですのでご安心を。

 

また個体差で黒い斑点が入らなかったり、点ではなく葉の半分が黒くなったりする場合もあります。

こぼれ種

けっこうな高確率で種で勝手に増える傾向があります。

いわゆる「こぼれ種で勝手に増える」というモノです。種で増えやすいという印象が僕はあります。

 

しかしながら環境によってはまったく増えない場合もありますので。

ココに注意

こぼれ種で増えやすいが、環境によってはまったく増えない場合もある

と思っておいてもらった方が良いかも。

 

しかしながら種で増えなくても、株分けが容易にできるくらい地中から新しい芽が出ます。

そこそこ株が混み入ってきたら分けるとよいかなっと思います。

というわけで今日はクロバナフウロでした~

ではでは~(^^)v

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