(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

ややライムがかった葉も良い雰囲気。

良い香りがするガリウム・オドラツム は アスペルラ・オドラータとも言います。目立たない白花ですが良い感じです。

2018年3月21日

どもども~(^^)v

今日は宿根性の花に香りのある植物についてです。

白花のガリウム・オドラツム (同義語:アスペルラ・オドラータ)です。

画像とデータ

ややライムがかった葉も良い雰囲気。まーちゃんの株です。

  • 学名:Galium odoratum(syn. Asperula odorata)
  • 別名:車葉草
  • 分類:アカネ
  • 原産:欧州・北アフリカ
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 7b(-15℃前後)
  • 花期:春

あまり流通してないですね。

「いいなっ」と思っても見つけるのがほぼ困難なのではないかと思います。

草丈は30cmくらい、株張りも30cmほどを目安に。

しかしながら環境が合うと1m以上に広がることもあります。この場合はグランドカバー的に使っても良いんじゃないかと思います。

ハクサン・インターナショナルさんより頂いた画像です。

遠目からだと「アスペルラ」感はないですが、近くでドアップにしてみるとなんとなく

「アスペルラ?!」

という印象になります・・・・よね?!

この花は香りがあります。

オドラツム(odoratum)やオドラータ(odorata)はラテン語で「香りのある」や「芳香の」という意味です。

あまり詳しくありませんが、ラテン語は形式さえ守れば造語ができるようでodora+@の形をした単語は上の2つ以外にもあります。

早春に強い香りを放つ沈丁花(Daphne odora)にももちろんodoraは付いてますし、ニオイスミレと呼ばれるビオラ・オドラータ(V.odorata)は言うまでもないですね。

しかしながら僕は鼻があまり良くないのでこのガリウム・オドラツムの香りをよく覚えてません(-_-;) 

甘い感じの香りがしたような・・・・・ハハハ・・・。

育て方

3月の中旬くらいから芽吹きが始まります。

性質から案外育てやすい部類に入るのではないかと思います。

高温多湿よりは涼しい環境を好みますが、太平洋側の大都市圏内でも十分に育ちます。

これだけ守ればOK

  • 理想は落葉樹の下のような環境。夏は陰り光は木漏れ日程度、冬は日向
  • 水はけが良い場所か良い土に。保水力の強い土だと夏に蒸れ死することがある。

大雑把にこんな感じです。

国内でしたら寒さで枯れる心配はしなくて良いかなっと思います。

どちらかと言えば注意するのはやはり夏の暑さと湿度でしょうね。

それでも8月の平均湿度が80%を越え8月は20日前後は35℃を越える年もある愛知県尾張地方でもこの条件下で夏越しできてます。

ちなみに花は日陰でも多少は咲きます

開花が終わると

7月後半の姿。咲き疲れか枯れることがある。

春に咲く多年草の多くは本格的に気温が上がってくる前に地上部をいったん枯らしたりボリュームを減らすことモノが多いですが、

ガリウム・オドラツムも「それ」に該当します。

上の画像は7月下旬の状態です。葉の色が抜けてるのもあれば、茶色くなって枯れてる株もあります。

ですが、株が死んだわけではありませんのでご安心を。

新しい芽がっ!

このようにほとんどの場合は新しい芽を地下茎から出します。

汚いのが気になる場合は切り取ってしまってOKです。

翌月8月になると

8月後半の状態です。

気温が下がるにつれてまた生育していきます。

冬は

夏を過ぎてそれなりの大きさに育った新しい芽も大抵の場合12月中にはほぼなくなります。

そして今度は3月頃に

このような感じで芽吹きします。

地下茎

地下茎がたくさん!

高温多湿の大都市圏内ではあまり爆発的に増えることはないですが

多少冷涼な気候の地域ですと地下茎でそこそこ増えるかも?!

という話を聞いてます。

あまり神経質になることはないですが、一応念のため情報の1つとして書いておきます。

というわけで今日はガリウム・オドラツムでした~

ではでは~(^^)v

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