どもども~(^^)v
特異な花の形をしていて少し黄色の入った緑色の花が咲く原種のフリージア・ヴィリディス(Freesia viridis)の育て方についてになります。
花の軸は花が咲き進むと赤色に変化します。
ほとんど流通せずどちらかと言うと「コレクターズ・アイテム」や趣味家向きの植物ですが、30cmほどの高さにしかならない小型ということもあり鉢植えで育てられるので流通したら面白いかもっと思います。
画像とデータ
- 学名:Freesia viridis (syn.Anomatheca viridis)
- 別名:
- 分類:アヤメ科
- 原産:ナミビア、南アフリカ(ケープ地方)
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 9b(-3℃前後)
- 花期:早春
ナミビアから南アフリカの大西洋側が分布地域と言われています。
この辺りは冬に雨が多い地域になります。
分布地域の土質は砂地から岩場であったりするようで、あまり土質は選ばないと思います。
数年このフリージアを栽培していますが、荒めでも細かくても同じように育つなという印象があります。
冬季生育型の植物になるので、秋ごろに地中から葉が出て来て春ごろ開花します。
開花後は気温が上がってくるにつれて地上部分が枯れていき休眠に入ります。
草丈は高く育っても30cm、葉張りは20cmを目安にしてください。
画像の開花株の草丈は15cmほどです。
育て方
夏を迎える頃には休眠し地上部分はなくなり球根だけになるので、ここでは主に耐寒性についてになります。
耐寒性
一般的な切り花としてよく流通するフリージアと同じように、冬季生育型の球根植物とは言え耐寒性はそれほど優れていません。
耐寒性の目安としては−3℃が目安ですが、この温度では完全露地での越冬はできないです。
年に数回霜柱が立つ程度の寒さの地域でも屋外管理される場合は軒下なり簡単な防寒はされた方が良いです。
大都市圏内でしたら露地越冬できると思いますが、それでも冷たい風が当たらない場所に置くなどのひと手間をかけた方が無難です。
耐暑性
夏季は休眠していてこの時に雨が降るなど土が湿ると休眠中の球根が腐ることがあるので、
掘り上げて乾燥している状態で秋まで保管するか、鉢植えでしたら雨が当たらない場所に移動させるかすると良いです。
実生
5月上旬に種を播種し発芽したのは11月上旬で約六か月の間、ウンともスンとも言わず画像の通りにプラグトレイにはコケや雑草が生えるだけで「このプラグはいつ捨てようか?」と考えていたある日、間違いなく雑草のソレではないモノが。
春播きが正解だったかどうかわかりませんが、発芽が揃う園芸品種の植物でもない原種なのに関わらず播いた種がほぼ一斉に発芽したので、
気温や地温の変化など休眠打破の条件が偶然にも一度に揃ったのかなっと思います。
発芽率は悪くないらしい、という話は聞いていたのですがほぼ100%発芽したので良かったです。
特徴
花びら
いままで出会ったたいていの植物のように緑色の花、と言っても黄色っぽいです。
これはこれで原種っぽく人工的に作られた色っぽくはなく個人的には好きですが。
ですが球根で増やさず実生(種播き)ですとやはり面白いモノが現れます。
真緑色の花です。実生繁殖ならではの個体差ですね。この株は残して種を取ってみようと思っています。
確か葉の色と区別するため・受粉するために花びらは葉の色と似てない色に、というのが植物の鉄則だった気がしますがそんなの一切無視した、どちらかと言うと葉色よりも濃い緑色の花弁です。
園芸品種ではなく原種というのにこの花色は他の植物にはなかなかないと思います。
花茎の付き方
他の球根植物、確かクロコスミアもこのように立ち上がった葉の中心部から花芽が上がったような気がします。
フリージア・ヴィリディスも葉の中心から前に花芽が飛びます。
開花すると花茎が徐々色づき赤というか茶色っぽくなります。
葉は寝そべることなく直立したまま花芽だけが横向きに出ます。
余談ですが、葉がやや茶色くなっているのはたぶん「水やりのしすぎ」です。
冬から春にかけては一度水やりをすると土から水分がなかなか抜けないので、抜けていない状態で水やりをすると根が痛みこのように葉に現れることがあります。
気を付けましょう。
というわけで今日はフリージア・ヴィリディスでした~
ではでは~(^^)v