(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

【新芽出てないけど】草花系ユーフォルビアの切り方(剪定) Ver.2 【切ってOK】

2017年7月7日

 

さて、今日は草花系ユーフォルビアです。

春になるとちょくちょく

「株元から新芽が出てないんだけど・・・でもタネが出来てきたから切っていいの?株元からバッサリ切ってって・・・そう言ってたけど、ホントに良いの?????」

というお声を頂戴するので、普段というかシーズンになると実践していることをブログネタにして晒そうかな、と。

今回は主にユーフォルビア・リギダを例にしてますが、ユーフォルビア 'ブラックバード' も同じ方法で切ってます。

結論から言いますが、

脇芽だったり新しい芽が現われてないとか、そんなん関係ナシに種が出来る前に切ってしまえば良いんですよ。

「えぇ~かわいそう~そんなのできない~」とかそういうの要らないので

それと、株元から新芽が出てるVer.はこちら↓をご覧になってください。

ってか草花系のユーフォルビアの切り方の予習というか知識として最初にこちらをご覧になっておいたほうが、今からの「新芽が出てないけど切っていいの?」という内容がよく理解できるかも。

ちなみにVer.はVersion=バージョンの略です。

ユーフォルビア・リギダの例

今回の題材はユーフォルビア・リギダです。

なぜリギダかって?

そりゃ売れ残って余ったからですわ 笑。

リギダについても先にこちら↓をご覧になるとより一層わかるかも、です。

切ってしまえば良いです

翌年販売用の苗としてキープしておいたリギダです。

植え替えようと思っていて、繁忙期に入ったのでとりあえず切り落としたまま数日経ってしまいました(-_-;)。

「ブログネタにしよう」とか何にも考えず開花し終えたばかりのモノをバッサバッサ切りましたので、ビフォーアフター画像がありませんが4月下旬に切った時はこのような様子でした。

プロの剪定とかテクニックとかそんなんまったくない、

誰でもできる、

「開花し終えてタネが出来たら枯れるリスクが上がるから、花の部分は落としてしまえ」

という、とりあえず切りましたって様子です。

テキトーで良いんです

「剪定」なんて専門用語なんぞは必要のないくらい、にじみ出る「ただ切りました」感。こんなんでOK。

んで、植え替えて一ヵ月後くらいですが

パッと見はなにも変化ナシ・・・植え替えたからか若干葉の色が良くなった?!

ですが、

株元からほらね・・・

切って1カ月くらいは見た目はまったく変わりませんが、地中から芽が出てくる株が現われます。この状態がだいたい5月下旬くらいですね。

あ、

「5月下旬」と具体的に数字で表すと、

「5月下旬だけど私の所の株はまだ新しい芽が出て来てない・・・・心配だわ・・・ダメなのかしら・・・・」

とかこう思われる人がいると思いますが、

地域差・個体差・植え付けた時期・日照時間・肥料的なモノなどなど

ありますので、絶対に「5月下旬」と思いこまないでください。あくまで目安です。そもそも植物は工業製品ではないので、予測ができないこととか思った通りに進まなくて当然なので。

切り落としたその後 ①

6/18の様子。少し大きくなってます(^^)

雑に切っても問題なく生育してます。

脇芽~(^^)

株元から出なくても、このように脇芽から芽吹きします。

それと、茎が縦に割れるのを気にするというか、「病気!」と言われる人がいますがユーフォルビア・リギダに限ってはたぶん関係ないかと思います。

ちなみに「株元からほらね」の画像の株も

縦割れしてます。

切り落としたその後 ②

7/5の様子。葉色がイイっ(^^) 縦割れ株です。

切り落として約2ヵ月ですがこのような感じになります。ここまでいくと放置しておいけば勝手に伸びていきます。

こんな状態になっている株もあります。

知らない内にむっちゃ芽吹きしてる株も 笑。

でも中には個体差からか、

オイオイオイって見た目ですが、まぁ問題ないでしょう。

これっぽっちしか生育してない株もあります。でも、気にしてません。

というのは、同じものを100ポットとか栽培すると絶対にこういう他よりも生育が遅い株がありますが、完成形になった時にそういった株の方が草形が良かったりすることもあるので

「生育スピードが遅い=悪い株」

ということは決してありません。

というか、こういう捉え方だと

「成績の悪い子=頭が悪い子」

という捉え方をしているようで僕は嫌いという理由がありますが^^;

ユーフォルビア ’ブラックバード’ の例

ユーフォルビア・リギダの例だけだと説得力がないだろうなっと思ったので、今度は僕の下に来てかれこれ4年は経っているユーフォルビア ’ブラックバード’ を例に。

1年以上植え替えも追肥もまったくしてないある意味「自然な」株。

開花し終えて、見るからに「咲き切りました!やり切りました!」という株です。秋や開花中に追肥しないとこんな感じでみすぼらしい株に^^; 

5/30の状態です。

でこれをバッサリいくのですが、

バッサリ切った後の画像をなぜか紛失・・・・・orz

この画像を撮った直後に間違いなく切りました。

そしてこの時点でこの株の株元にはまったく新しい芽は現われてません。

次の画像をご覧になってもらえれば「確かに芽吹きはしてなかった株だ」というのはわかるかと思いますが。

それで、20日くらい経過した6/18の状態ですが

すこ~しですが出てきましたね~(^^)

はい、芽吹きしてます。

7月に入った時点でもうすでにかなりの数の芽が吹ぶいて、大きくなってます。

結論、の前に

「切り戻し Ver.1」でも書いてあるかもしれませんが、ではどんなユーフォルビアを切って良いか、ですが

ミルシニテス、アスコットレインボー、タスマニアンタイガー、シルバースワン、カラキアスなどなど基本的に初春から春にかけて開花し、冬季に落葉するポリクロマなどの落葉性やラシリスのような咲いたら枯れる二年草ではない、常緑多年草のユーフォルビアは全般的に切ってしまって良いです

一応このブログ内で個別にまとめてあるものは以下をクリックなりタップしてもらえるとどのような性質かわかると思います。

結論

2016年3月号の趣味の園芸のユーフォルビア編でも書きましたが、ガーデニング花材として欧州の有名ガーデンでよく植えられている草花系ユーフォルビアを切り戻す理由ですが、

  • 種を付けることによる株の老化防止
  • 咲き疲れによる立ち枯れ防止
  • 株元の蒸れ防止

の3点になります。

ま、切っても切らなくても結局は確実に枯れずに育つ方法があればそれで良いんですけどね

・・・・

っと、以上約3000字で「草花系ユーフォルビアの切り方 Ver.2」書いてきましたが、

株によっては切らなくても「そんなのカンケーないぜっ!」と言わんばかりに追肥も植え替えもしてないのに、すごく育つこともあるのですが^^;

 

というわけで草花系ユーフォルビアの切り方 Ver.2 でした~

ではでは~(^^)v

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