どもども~(^^)v
ハナキリン(ユーフォルビア・ミリー= Euphorbia milii )と呼ばれる、園芸植物としてけっこう昔から流通しているようで50年ほど前にはもう国内で販売されていたようです。
多肉植物やサボテンなどが好きな人に好まれてますが、古くから出回っているせいか植物に詳しくない人でもハナキリンのことを知っている人は意外に多いです。
ここでは花(苞)や花が咲かない理由など、主に育て方系のことをまとめました。
画像とデータ
- 学名:Euphorbia milii
- 別名:ハナキリン(花麒麟)
- 分類:トウダイグサ科
- 原産:マダガスカル
- 形態:低木(非耐寒性)
- 耐寒性:USDA 10a(1℃前後)
- 花期:日長時間による
タイや欧州で品種改良され、変種も多く、大輪や小輪、わい性、黄花、しぼり咲きっぽいモノなどかなりの数の品種が作られています。
この記事内の画像は香港の南Y島(ラマ島と読みます)で撮ったものですが、僕はバンコクやホーチミン、沖縄で植栽されているのを見たことがあります。
さらには一度真冬に名古屋市内の定食屋さんの店先に1mほどに育った鉢植えのハナキリンを見たことがあります。
軒の下に置いてあったので雪や雨が当たらず、冷たい風にも吹かれない場所で半年後にそのお店の前を通りましたが動かした形跡がなかったのでずっと何年も置いたままだったんじゃないかと思います。
それでも基本的に寒さには強くない植物なので最低気温が10℃以下になる時期になりましたら部屋の中に取り込むなりしたほうが無難です。
高さは1m、株の張りは1m以上を目安に。
3m以上の高さになる出る品種もあります。大きさは品種によってかなり差があるのでお気をつけください。
お気をつけください、と言いつつ邪魔になるくらいの大きさに育ちましたらどの位置でも良いから切ってしまえば良いです。切った箇所を別の鉢とかに挿しておけば冬以外の時期でしたらたいてい挿し木は成功します。
育て方
花
赤く色づいてる花っぽい丸いものが花に見えますが、こちらは苞です。葉が変化したモノですね。ユーフォルビア属特有の
咲かない理由
ハナキリンの花が咲かない、というお話を聞いたことがあります。
それに対しての答えですが、
ハナキリンは短日植物です。
ハナキリンはダリアやカランコエなどと同じ短日植物なんです。
短日植物というのは
ポイント
1日の中で一定時間以上暗くならないと花芽の形成がされない植物のことです。
花が咲くのには暗い時間がある程度の時間が必要ということです。
ここでの「暗い時間」というのはほぼ「真っ暗」のことを指します。
そのため辺りは夜になり暗くなるのも早くなったものの街灯などの人口の光が射す場所では色付きや開花が遅れます。
秋ごろになっても苞が色付いてこない場合はたいてい「真っ暗の状態」になっていない場合が多いです。
同じくユーフォルビア属のポインセチアも葉を赤くする場合は、10月あたりから段ボールを被せて8時間ほど真っ暗な状況を人口的に作るやり方が主流ですよね。
この方法でも12月のクリスマスシーズンには十分真っ赤になります。
短日植物なのでハナキリンは陽が長いと咲かない、と言っても、ハナキリンは品種改良されまくっているのでお昼の時間が長い真夏でも咲いているモノもあります。
※ 暗い時間の長さについては植物によりますのでお気をつけください。
耐寒性
マダガスカル原産だから、というわけではないですが高温と日当たりを好みます。
そのため耐寒性についてはあまり期待しないほうが良いです。名古屋市内でみかけた鉢植えの例もありますが、10℃以下になりましたら防寒した方が無難です。
-1℃の露地でも越冬できたという事例はあるようですが、けっこう博打の要素が高いので沖縄などの温暖な地域以外の国内で地植えされる場合は一応この気温は頭に入れておいた方がよいかと思います。
トゲ
処刑の際にイエス・キリストに被せられた「いばらの冠」は実はハナキリンのトゲだったらしい、と言わしめるほどの量のトゲです。
細かく硬いトゲだらけの茎を被せられた側もですが、編んだ人もさぞかし手が痛かったろうに・・・・しかもユーフォルビアだから樹液には毒があるのに・・・。
最後に、ポインセチアのように熱帯から亜熱帯に自生している原種のユーフォルビアの多くは苞が色づくと葉をほぼ落とし、苞の部分のみになる種類が多いです。
品種改良されものすごい量のハナキリンが世界中に存在していますが、こちらもやはり原種もしくは原種に近いモノは苞が色づいている時は緑色の葉はほとんどありません。
おそらく緑色の葉を落とすことでより苞が目立ち受粉媒体(ハチやトリなど)が発見しやすいから、だと勝手に思っています。
というわけで今日はハナキリンでした~
ではでは~(^^)v