どもども~(^^)v
葉に柑橘系の良い香りがあり人気のあるレモンユーカリ(Eucalyptus citriodora)の育て方になります。
主に耐寒性についてまとめました。
「寒さに弱い」と書いてあるサイトが多いですが、
-8℃程度の寒さでしたら問題なく屋外で越冬します。
高温多湿に強いのでシンボルツリーに使用しても良いかと思います。
その他、育て方、害虫についてももちろんまとめてあります。
画像とデータ
- 学名:Eucalyptus citriodora
- 別名:レモンユーカリ
- 分類:フトモモ科
- 原産:オーストラリア
- 形態:常緑樹
- 耐寒性:USDA 8b(-8℃前後)
- 花期:
香りのある葉が人気ありますね。
レモンよりもいい意味でレモンらしい香りがするような気がします。
原産地のオーストラリアは最大で樹高45m、株張り12mになるようです。
国内ではここまではならないと思いますが・・・。剪定に強い樹なので大きいと感じられましたらバッサリ切ってもOKです。
育て方
耐寒性
誰か
レモンユーカリは耐寒性がありません。なので冬は室内で越冬させましょう
たしかこういったフレーズを園芸を始めたばかりのころにネットで見て以来ずっと、
レモンユーカリ=寒さに弱い
という認識でした。
ある時ふと「一度屋外にずっと置いてみるか」ということでディクソニア・アンタルクティカの時とまったく同じように、というか冷風吹き荒び雪も霜も降りる同じ場所で放置してみました。
つまりいつも通りの一切の防寒はしていない状況下で越冬できるか、というものです。
-8℃からの復活
それで結果ですが、-8℃が3日連続で続いた日がありましたが5月に芽吹きを確認しました。
気温が上がったことで復活し始めています。
レモンユーカリは常緑樹ですが、霜や雪に触れることで地上部分は上の画像のようにほぼ枯れたような恰好になります。
植栽でよく植えられるシマトネリコも常緑樹ですが、冬に落葉することがよくありますよね。同じことが起こります。
気温が高くなるとどんどん成長するのがレモンユーカリなので約一か月で5号ポットが隠れるくらいのボリュームに。
これくらいまで育ってくるとここからアッという間に大きくなります。
耐寒性についてまとめますと
注意ポイント
レモンユーカリは-8℃程度までの寒さでしたら屋外で越冬します。
しかしながら、常緑樹ですが地上部分はほぼ完全に枯れます。
気温が上がってくる5月ごろになると芽吹いてきます。
となります。
太平洋側の温暖な地域でしたら、例えば静岡や和歌山などの地域でしたら落葉せず地植えで越冬しています。
愛知県でも温暖な地域にお住まいで、レモンユーカリを地植えにし8mほどの高さに育った株をお持ちの知り合いの方も
◯才女性
寒さで完全に地上部分が枯れたけど、株元から新しい芽が出てきてすぐに背丈くらいの高さになったよ
と言われていたので、ある程度の寒さになるといくらしっかり育っていても地上部分は枯れるようです。
水やり
乾燥にも強く完全に葉がチリチリになっても、その状態から水やりをしたら株元から新しい芽が出てきます。
しかしチリチリになった葉は完全には元の状態に戻ることはないので水切れに注意してください。
チリチリになった葉はそのまま落ち、すぐに新しい葉が生えてきますのでご安心を。
成長期の5~10月は水分を欲しがります。
また、水やりについてはこちらを参考にしてください。
葉の形が変わる
レモンユーカリは幼葉(ようよう)と成葉に違いがある植物です。
簡単に言うと、
注意!
株の大きさや古さによって葉の形が違う
というものです。
幼葉
レモンユーカリの葉っていい香りがするよね~
と言われる人のほぼ100%はこの葉のことを言っているであろう、と思います。
香り以外の特徴として葉の表面がザラザラしていて産毛に覆われていて、柔らかいです
強い風が吹くと破れるくらい柔らかいです。
成葉
御覧の通りに成葉の表面は光沢がありツルツルしていてます。見るからに堅そうですよね。
そして何より、
レモンユーカリの代名詞と言えるレモンの香りが
まったくありません
株が育ってくるとこちらのツルツルの長細い葉がほとんどの株になります。
葉が形状が変わる理由
この現象はレモンユーカリがある程度の期間育つと必ず起こります。
春に買った3号のポット苗を植え替えせずにとりあえず水だけやっていても、10月あたりには株の頂上付近から出てくる新しい葉はすべてこのツルツルの葉が現れます。
ですが株が育ってきたり古くなってから現れるすべての葉が香りのないツルツルの成葉で現れるかというとそうではなく、
割合は少ないですが株元付近から新しく伸びてきた枝から出る葉は香りのある幼葉が多く現れることが多いです。
あと、
株元付近でガッツリ切り戻して新しく芽吹いてくる枝も高確率で香りのある幼葉の場合が多いです。
香りのある葉が出てこなくった!
と焦っている方は一度ガッツリ切り戻すと良いでしょう。
それと「幼葉」と「成葉」についてもう一点。
すべてのユーカリに当てはまるかどうかは知りませんが、
丸い葉で庭木にも切り花でもドライフラワーでも人気のあるポポラスことユーカリ・ポリアンセモス(Eucalyptus polyanthemos)
病気とかそういうものではなく、こういった性質です。
害虫
2種類の害虫が付きます。
- カイガラムシ
- ハマキムシ
ですね。
カイガラムシは主に葉の裏と幹に白い粉っぽい見た目のコナカイガラムシが、ハマキムシは緑色の小さなイモムシです。
その名の通りにハマキムシは「葉と葉を糸でくっつけ巻いたような」形にするのですぐにわかります。
特に出てきたばかりの柔らかい新葉を食べますので、冬越して新しい葉っぱが出てきのにハマキムシに食べられると、生育不調に陥ります。
ハーブ等体内に入れず、観賞用として育てられている場合はこれらの害虫に有効なスミチオンという薬剤があるのでこちらを使用されると良いでしょう。
まとめ
レモンユーカリの育て方のまとめですが、
一般的に
まとめ
- 直射日光に1日5時間以上当たる場所
- 水切れに注意
- 土は特に選ばない
とこの3つを守れば誰でも育てられます。
皮がはがれる
レモンユーカリはある程度育ってくると地面に近い部分の幹の皮が自然とはがれます。
病気とかそんなんではありません。こういった性質です。ある程度育つと必ずこうなります。
露地植えにし数年経過するとさらに幹肌が見えて、
このように白い部分や茶色い部分が混ざり模様のように見えます。
ちなみにレモンユーカリに限らずポポラスなどユーカリのいくつかの種類はこんな感じに幹の皮がはがれます。
ご心配なく。
風に弱い
レモンユーカリは柔らかいせいか、風に強くありません。
強風にさらされるとかなり左右に揺すられます。
最悪風が原因で折れることもあります。
ちなみにこの事もレモンユーカリに限ったことではないです。台風など風の強い日はユーカリなどのオージー系の植物の多くはかなりゆすられます。
台風後に3m以上に育ったグニーユーカリをシンボルツリーにしているお宅の前を通った時に、根元から折れているのを見かけたことがあります。それでユーカリが死ぬわけではなく半年もしたら元に戻りますが一応お気をつけてください。
というわけで今日はレモンユーカリでした~
ではでは~(^^)v