(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

花芽が分岐します。

エリンジウム ユッキフォリウム ユッカのような葉です。暑さ寒さに強く育てやすい。

どもども~(^^)v

花も葉も一般的にイメージされるエリンジウムとはやや離れた草姿のエリンジウム・ユッキフォリウム(Eryngium yuccifolium)についてです。

暑さにも寒さにも強く、乾燥にも強く地下茎でも環境によってはこぼれ種でも増えるため、

他を駆逐するような爆増する訳ではないですが一旦植えたら勝手に増えていく場合もあります。

 

花の色は地味ですが(白花っぽく見えない白花)、花の形や開花期の草姿は他を引き立てる役割としてはちょうど良いかなっと思います。

画像とデータ

白花です。

  • 学名:Eryngium yuccifolium
  • 別名:ガラガラヘビ・マスター
  • 分類:セリ
  • 原産:アメリカ
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 3(-30℃前後)
  • 花期:夏

アメリカの中心部のミズーリ州などに分布している花も草姿も一般的なイメージの「エリンジウム」な感じがまったくしないエリンジウムです。

 

「エリンジウム感」があまりしないのは、種小名のユッキフォリウム(yuccifolium)が「ユッカのような葉」という意味だからかもしれません。

文字からなんとなく意味を連想できるかと思います。

数年前にローザンベリーで見たユッキフォリウム。

これくらいの大きさに育つと葉の形が青年の木(ユッカ・エレファンテペス)っぽくなっていますね。

小さい苗は葉の縁にトゲがある。

株が小さい時は葉の縁にトゲっぽいモノと白いヒゲっぽいモノがあります。

水を集めるために付いているのでしょうか。

発芽したての苗。

高さは1.2m、葉張りは60cmほどを目安にしてください。

3.5号の苗からだとだいたい1年くらいでこのサイズになります。

育て方

アガビフォリウム、バリーフォリウムなどと同じように高温多湿にも寒さにも強いエリンジウムです。

これらのエリンジウムが枯れる環境として考えられるのは、雨が降った後に1週間経過しても水がたまったままのような保水力のある土に植える場合くらいしか思い浮かびません。

枯れるとしたら根腐れだけではないかと思います。

 

花は咲きませんが比較的に暗めの場所でも育ちます。

 

環境によっては地下茎やこぼれ種で自然増殖することがあります。

自然増殖は関東以南の太平洋側の暖地と呼ばれる地域よりは、真夏の夜温が20度前後まで下がるやや冷涼な地域は増えやすいです。

耐暑性

やや重複する内容ですが、ユッキフォリウムは高温多湿の環境に強いです。

 

「エリンジウムは高温多湿に弱い」というイメージを覆す数種のエリンジウムの1つです。

 

水を極端にやりすぎたり、ものすごく水分の持ちが良い土壌でない限りは夏に枯れることはないでしょう。

乾燥や水切れに強く一般的な培養土を使用して鉢に植えれば、まず夏越ししてくれると思います。

耐寒性

寒さに当たると葉色が紫色になります。

基本的に冬季は葉を枯らして地上部分をほぼほぼ無くして越冬します。

気温で言うとだいたい-5℃を下回るとほとんど葉を無くします。

 

あまり氷点下にならない地域では上の画像のように葉を紫色っぽくし葉の枚数が少し減る程度で済みます。

球根の芽吹きみたいな感じ。

地上部分を無くしても、多少残っても気温が上がってくると株の中心部分から新しく緑色の葉が現れてきます。

この形なら枯れた花茎を残して置いても良いかも。

あえて枯れた花茎を残して冬のお庭の演出に使っても良さそうな形をしています。

好き嫌いはあると思いますが。

というわけで今日はエリンジウム・ユッキフォリウムでした~

ではでは~(^^)v

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