どもども~(^^)v
たぶん信じてもらえないでしょうが、草丈が2mほどに育つエキノプス・スファエロケファルス(Echinops sphaerocephalus)についてです。
ここでは特徴や育て方についてまとめてありますが、実際に2mほどに育った株やアムステルダム植物園にて「枯れたまま」展示されていた画像を掲載されています。
画像とデータ
- 学名:Echinops sphaerocephalus
- 別名:
- 分類:キク科
- 原産:欧州、西アジア
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 3(-34℃前後)
- 花期:春
分布地域は主に欧州から西アジア(トルコやイランなど)ですが、カナダやアメリカの多くの州で自然増殖しています。
下の方にて解説いたしましたが、高湿度や気温が高い時期に雨が多い地域では根腐れを起こし枯れることがあるので注意してください。
比較的に冷涼で低湿度というスッキリとした夏の地域では何も心配することなく育ちます。
背が高い多年草
株張りは約50cm、草丈は何度も書いていますが2mを目安にしてください。
ホントに
高さ2mになるルリタマアザミ
と言っても誰も信じてくれないと思いますが(実際にこのエキノプスを販売した際にかなりの数の人に疑問視されました)、
3.5号のポット苗でも1年もかからずここまで育ちます。
隣にはそれなりの高さに育つチーゼルもありますが、チーゼルにも劣っていません。
スファエロケファルスにはアークティック・グロー(Arctic Glow)という園芸種がありますが、こちらはせいぜい1mほどの高さで納まります。
花は2種類を並べ見比べた訳ではないですが、以前アークティック・グローを育てた時の記憶と原種のこのスファエロケファルスを比べるとアークティック・グローの方が白いかなっという印象があります。
チーゼルがどれくらいの高さに育つかを知っている人でしたら、このエキノプスの草丈が高さは想像しやすいかと思います。
これらの開花画像は@ hidamari_garden.cat さんより頂きました。
@ hidamari_garden.cat さんのインスタグラムへ
枯れた様子
ある年の9月ですが仕入れの予備日として1日空けておいて予定通りに進んだため予備日がそのまま空いた時間となったので、
フラッとアムステルダム市内を歩いていた時にたまたま見つけて入ったアムステルダム植物園でこのエキノプスに出会いました。
まさかの
9月のアムステルダムは決して寒くはなく、緑がたくさんある中で1つだけ巨大で異質な造形を発見。
価値観は人によって違いがあるでしょうが、2m以上に育った状態の「枯れ草」はなかなか豪快でカッコイイなぁ~っと。
すべてではないでしょうが草丈が出る多くの植物は種を自分がいる位置よりも離れた場所に種を飛ばしたいのか、枯れ始めると倒れる性質と言うのか構造になっていることが多く、
アムステルダム植物園では倒れないようにリング状の支柱が使われていました。
種が飛び散り花が咲き終わった茎の先端部分の造形が崩れるまでなのか、どの状態まで「枯れた草」を展示したのかなっとちょっと気になりました。
育て方
園芸種を含めて他のエキノプスと同じ育て方で良いです。
高温多湿は苦手で、水はけの良い場所や土に植えてください。
水が溜まりやすい場所や保水力のある土に植えると、気温が30℃を超え始める頃に根腐れすることが多々あります。
耐暑性
高温多湿は苦手、と書きましたが枯れる時はたいてい「夏」です。
春に開花する多くの宿根草と呼ばれる多年草は
- 開花→みすぼらしい見た目→秋に新葉を展開し始める
というサイクルで生育しますが、このエキノプスも当てはまります。
枯れた姿の通りに開花後に葉が茶色くなるのは自然現象で、どうしても弱っているように見えてしまうので水やりや液肥などをやりたくなりますが、
この時にそういったことを行うと根腐れを起こすことが多々あるのでお気をつけください。
最高気温が頻繁に40℃付近まで上がる地域でも夏越しできているので、夏季に枯れた場合は水やりの回数や植えた環境を確認してみてください。
真夏に水やりを頻繁にしないといけない植物の傍は避けた方が良いかなと思います。
耐寒性
越冬時は青々とした葉はなくほぼ地上部分を枯らします。
根腐れをしない限り、春になり気温が上がってくると株の中心部分から新しい葉が現れ展開していきます。
寒さが原因で枯れる、という心配をしなくて良い多年草です。
というわけで今日はエキノプス・スファエロケファルスでした~
ではでは~(^^)v