(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

シセンウツギ(四川空木)の育て方のブログ記事です。 星形の白い花。

2019年3月18日

どもども~(^^)v

晩春ごろから白い星形の花が咲くシセンウツギ(Deutzia setchuenensis var.corymbiflora)の育て方についてのブログです。

開花している状態を生で見ると多くの人が「これって何?アジサイの種類?」とざわめきます。

反射光程度の明るさでも十分に、しっかり育つので暗所に近い場所にあると良い目印になるんじゃないかと思います。

基本的な育て方はウツギやアジサイと同じで良いです。

直射日光が当たらない場所で育てればそれほど難しくない落葉樹です。

画像とデータ

花の形は星形で色は真っ白。

  • 学名:Deutzia setchuenensis var.corymbiflora
  • 別名:四川空木
  • 分類:アジサイ
  • 原産:中国西部
  • 形態:落葉樹
  • 耐寒性:USDA 6a(-23℃前後)
  • 花期:晩春

corymbiflora ですが「咲き方が散房花序」という意味です。

ちなみに散房花序ですが、ざっくり言うと

咲き進むと各花の集まりがドーム状のように見える花の並び方

ということです。

コデマリやアリサッムの花が満開になった時に小さい花がいくつか集まって半円形になるじゃないですかね。散房花序はあのような形を指します。

ついでに種小名・setchuenensis は中国の四川省を意味します。

「四川」という名称が付いているものの、四川省の隣の省で亜寒帯・温帯・亜熱帯の気候が存在し植生が豊かな雲南省にも分布していると言われています。

主にうっそうとした比較的に雨の多い林に自生していることが多く、少し光が入る程度の山道付近でよく見かけることができるそうです。

高さは1.5m、葉張りは1mを目安にしてください。

このページの画像はすべてBluemoon Cottageさんのお庭の株です。

育て方

耐暑性

高温で多湿な夏で有名な愛知県東部地域の気候下でも問題なく夏越します。

ウツギの割に水切れにも強く、たとえ水切れし葉がかなりの枚数が落ちたとしても太い枝や幹が生きていればそこからまた新しく枝が伸びてきます。

耐寒性

寒さについてもかなり強いと思って頂いて良いです。

雪にも、もちろん霜にも強いです。

その際は緑色の葉が葉が赤茶色に変わります。

ただ下記に記しましたが、0℃以下になると常緑樹ですが落葉します

性質

常緑樹ですが落葉します

冬季は落葉することが多いですが性質は常緑樹です。

3月の状態です。芽吹きし始めています。

樹高は約1.5mです。4年目か5年目?の株です。何と比べる訳ではないですが、それほど大きくなる速度が速い部類ではない印象です。

大きく育つのにちょっと年数が必要かなっと思う常緑樹です。

隣に葉色が良い斑入りのヤツデが植えられている通りに、反射光はありますがこちらの場所はほとんど直射日光が当たらない場所です。

このような場所で十分にシセンウツギは育ちます。

株に一緒に植えられている植物が写っている画像がありますが、ヤツデ以外にこの辺りにはタイツリソウやギボウシ、ヘデラ、ホタルブクロがあります。

「ウツギ」っぽい芽吹き。

挿し木苗の芽吹き。

温室に入れておいても屋外の株とあまり変わらない芽吹きのタイミング。

晩春から初夏に開花しますが、関東以西の暖地ですと早いと5月下旬ごろから開花し始めます。

秋ごろまで開花していますが、「最盛期」は一番花からだいたい二ヵ月ほどの期間な印象があります。

5月下旬ごろ。

上の写真はほぼ満開な頃の様子です。

無数の小さな星型の花が咲きます。

6月の中旬ごろの様子です。

この状態からでもちらほら開花しますが、だいたい7月に入るころに花は終わっています。

ランダムにつぼみがつきます。

つぼみも白く、丸い形をしていて枝が不規則に伸びるので開花前段階からでも楽しめます。

剪定

ウツギやアジサイと同じように邪魔な枝や徒長枝は花が咲き終わりすぐに。

それ以後の時期にガッツリ切り込むと翌年ヘタしたら花が拝めない可能性がありますのでご注意ください。

軽めの剪定は落葉している最中に行っても良いです。

というわけで今日はシセンウツギでした~

ではでは~(^^)v

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