どもども~(^^)v
落葉樹など樹木の足元に植えると良い丸い形の赤花のセントランサス 'コッキネウス' (Centranthus ruber 'Coccineus')の育て方や寒さや暑さについてです。
性質は剛健でとても育てやすいです。というか勝手に育ちます。
こぼれ種でも増えてくれて、しかも多年草なので使い勝手が良いのも魅力的です。でもアブラムシには注意してくださいね。
画像とデータ
- 学名:Centranthus ruber 'Coccineus'
- 別名:ベニカノコソウ
- 分類:オミナエシ科
- 原産:地中海沿岸
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 5(-28℃前後)
- 花期:春
数年前に育てたことがありまして開花画像は持っていましたが、お庭や施設で植えられているのはあまり見かけなかったのであまり良い画像がなくまとめられませんでした。
先日@aichan117さんのお庭にて上手に植栽され、合わせてこぼれ種でも増えた株をも見せて頂けたので今回ようやくまとめられました。
ありがとうございました。
草丈は70cm、株張りは60cmを目安に。場所によっては草丈は1m近くなることもあります。
育て方
耐寒性
初めてセントランサスという植物を知った年に、ネットでどんなものかを知りとりあえず10号鉢(30cm幅の鉢)に植え込んで経過観察しようと思い育てたことがあります。
秋植えをして翌春にしっかり咲きましたが
その年の冬は最低で-9℃まで下がった日があった年でした。
信じられないかもしれませんが東名高速名古屋ICより車で約15分の距離で、です。
このセントランサスを植えた鉢を置いていた場所は常に風が吹いている割かし過酷な環境です。
特に冬は季節風も加わり風が吹いてない日の方が少ないような場所です。
体感的には-9℃以下になる場所だと思います。
そんな場所でも鉢植えで問題なく越冬します。
基本的に越冬するときは地上部分はほとんど枯れ果てたような見た目の状態です。
その後3月頃から新芽が伸長し始め、4月末あたりから地域によっては咲き始めます。
葉が無くなったからと言って、枯れたわけではありません。越冬するために株のボリュームを減らす性質です。
寒さが直接的な原因で枯れることは国内ではほとんどないので越冬はそれほど気にする必要はありません。
耐暑性
暑さにもかなり強いです。
真夏に1日に8時間近く直射日光があたる場所に植えても問題ありません。
気温ですと40℃でも問題ありません。
しかし気温35℃・湿度80%のような高温多湿の状態を嫌うので、
注意ポイント
- 植える土は水はけを良くする
- 水はけを考え花壇の手前や石やレンガのそばに植える
- 株が蒸れないように他の植物とを密集させない・混み入った場所に植えない
っとこの3点を気を付ければ枯らす心配をする必要はないでしょう。
個人的にはセントランサスは鉢植えの株を5年植え替えなくても毎年しっかり咲くような植物なので、
「年中とりあえず葉がしおれたら水だけやっておけば育つ植物」という位置づけです。
また明るい半日陰でも問題なく育ちますが花の数は少ないです。
こぼれ種
先述の放置して5年の株からのこぼれ種でコンクリの隙間から発芽したモノが過去に数回いましたが、色々な場所からこぼれ種で自然増殖します。
あっちこっちから出まくって困る、ということはそれほどありませんが地域によっては気を付けた方が良い可能性があります。
侵略的外来種
もともとは地中海沿岸部の植物だったようですが、今では欧州各地や北米、オーストラリアなどに植物園やお庭から「逃げ出して自生している株」があるようです。
そこで「こぼれ種で増える多年草」というと気候と性質が合うと・・・場所によってはオオキンケイギクのように増えます。
固有植物が多い南アフリカ共和国では侵略的外来生物扱いされています。
日本国内ではセントランサスが爆発的に増えた、という話はあまり聞いたことないのでまだ大丈夫なんじゃないのかなっと思います。
害虫
アブラムシ
以前ですが、
某淑女
セントランサスはアブラムシがけっこう付くからね~
と言われたことがあります。
僕が5年放置した株は常に風が吹いている所に置いてあったせいかほとんど害虫の類は付いたことがなく「ホントなのかな?」と疑ったことがあります。
しかし多年草を中心に生産されている農家さんと話していたら、
栽培していて他の植物に比べたらアブラムシは付きやすい印象は確かにあるねぇ~でもそれくらいかな~気を付けるの
と言われていたのでアブラムシにはご注意を。
というわけで今日はセントランサス 'コッキネウス'でした~
ではでは~(^^)v