どもども~(^^)v
花も株も小型の多年草のカンパニュラのコリナ(コリーナ Campanula collina)の育て方についてです。
地球上にキキョウ科の原種は2000種あると聞いたことがありますが、その中でも小さい種類になると思います。
花色はラプンクロイデスやキキョウのような、時期によっては深く青色っぽく見えますが、どちらかと言うと薄い紫色です。
他の種類のカンパニュラと同じように寒さに強く、日本特有の高温多湿も耐える、なかなか育てやすいです。
画像とデータ
- 学名:Campanula collina
- 別名:ブルードワーフベルフラワー
- 分類:キキョウ科
- 原産:コーカサス地方
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 5(-23℃前後)
- 花期:春
黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地方の山間部の傾斜地に主に分布しています。
黒海の対岸のトルコの一部でも自生しているのが確認されているようです。
傾斜地に主に分布しているため、水はけの良い環境を好みます。
草丈は30cm、株張りも30cmを目安にしてください。
上の花茎が伸びている株は種まき1年経過株です。1年でだいたいこの程度の大きさなので、株張りが30cmになるまでにはそれなりの時間を要すると思ってください。
山間部の傾斜地に分布し、草丈もあまり出ないので植栽で使えるシーンとしてはロックガーデンなど乾きやすく適度に水分を得られる環境が良いかと思います。
個人的には大きくならないので鉢植えもアリだと思っています。
育て方
高温多湿にも寒さにも強く(-34℃でも耐えた株があったようです)、直射日光が6時間あたる場所から半日陰の環境でも育つので育てられる環境は広いです。
しかもプンクタータやラプンクロイデスのような地下茎で爆発的に増える心配はないのでかなり育てやすいのではないかと思います。
それでも夏越しと冬越しのどちらが難しいか、と気になる人へ。
ココに注意
夏越しに気を付けてください
詳しくは下記へ。
耐暑性
割かし高温多湿には強いと思います。
発芽したての若い苗以外は猛暑だった2019年の夏を屋外の直射日光が6時間ほど当たる場所で夏越しできています。
ただし夏の強く熱を持った日光がバンバンに当たる場所にある株のほとんどは、
注意ポイント
- 葉の一部が茶色く変色し焼けたようになる
- 葉が波を打つ
- 葉に斑点が入る
など葉を中心にある意味「高温障害」が現れることがあります。
それでも気温が下がり生育時期に差し掛かってくると新しい葉が出てくるので、それほど心配することはないです。
一般的などこでも買える培養土で十分育ちますが、夏越しに失敗したくない人は細かい軽石やパーライトなどを入れ水はけを良くすると夏越しで悩むことはないかと思います。
草丈も株張りも30cmほどなので、鉢に植えて育てても良いかなと思います。
発芽して1年経過した苗でも10cmちょっとの株張りにしかならないので。
耐寒性
主にコーカサス地方の山岳部に分布しているからか、寒さにはかなり強いと考えて良いかと思います。
標高が約100mの愛知県の当地でも年中屋外に放置しましたが、地上部分がなくなっただけで3月の下旬あたりから新しく芽吹きが始まりました。
年中屋外に放置した年の冬が暖冬ということもあり-4℃程度しか下がってないので
「たぶん寒さには強いであろう」
程度のことしか言えませんが。
コーカサス地方の山岳部がどれくらい気温が下がるかわかりませんが、地上部分を完全に枯らして越冬するタイプの草はほとんどが寒さに抜群に強いモノが多いので、
-30℃以下になった時期でも春に芽吹きしたと言われると、なんとなく納得してしまいます。
その他害虫など
葉が意外と硬いです。
ふんわりしてそうな見た目ですが、曲げると折れそうでもしくは折れなくても曲げた跡が残るだろうなっという感じがします。
そんな硬い葉をしていますが、アブラムシが付きます。
葉が細かく密集しているので気が付いた時にはけっこうたくさんいることがあるので注意してください。
というわけで今日はカンパニュラ・コリナでした~
ではでは~(^^)v