どもども~(^^)v
シダレハナマキ!
といかにも国産な響きがしますが、別名がありシダレブラシノキ(シダレブラシの木)やカリステモン・ビミニナリス(Callistemon vimininalis)というオーストラリアの常緑樹についてです。
※このページ内では「シダレブラシの木」で統一しました。
画像とデータ
- 学名:Callistemon viminalis
- 別名:シダレブラシの木、シダレハナマキ
- 分類:フトモモ科
- 原産:オーストラリア東部
- 形態:常緑樹
- 耐寒性:USDA 9a(-6℃前後)
- 花期:四季咲き?
何と比べての速度はともかく、成長は早いです。
高さは風で折れたりせず、また切らずにそのまま伸ばすと平均して8mくらいまで育ちます。しかも環境が合うと1年で1mくらい伸びます。
オーストラリア国立植物園の記録だと18mの自生株があったようです・・・・。そのためお庭に植えたりする場合のご利用の際は計画的に。
ブラシの木と違うの?
ある年の8月、雨季とは言え名古屋のように蒸し暑いホーチミンを歩いている時に見慣れた葉っぱと花を見かけものすごいテンションがアガって、というか
と驚きました。
ビックリ仰天でした。
それでこのカリステモンについて書こうと思った時はページのタイトルを
「耐暑性も耐寒性も優れたブラシの木(カリステモン)!だってホーチミンにも植栽されてるし!」
みたいな感じにしようかと思っていたのですが、この植物のことを知っていくとかなり訂正が必要、
というか
ブラシの木とまったくの別モノじゃん・・・・ホーチミンで見たの
という認識になりました。
そうなんです、別物なんですよ。
樹形が違います
一般的に似ている植物を見分ける方法として
花で確認すると良い
というものがあります。
しかしこの2種のブラシの木は花だけ見ると
となりますよね~僕もなりました。
ですがこの場合は花ではなく「花の付き方」って言うんですかね、見たまんまの「樹形」で判断できますっと言うか、したほうが良いです。
まずはシダレのブラシの木。こちらもベトナムのホーチミンで見た株です。
え?どこが?どう違うの?
と思う人がほとんだと思いますが、「シダレ」の方は文字通り枝が垂れます。
シダレ=枝垂れ
垂れる=下に向く
ってことです。
そして花はほぼ逆さの状態になります。
続いて愛知県長久手市の某空き地に誰かが植えたであろう、僕が園芸を始めた時にはもう「そこ」にはあった、
間違いなく10年以上「そこ」にいるであろう
野良ブラシの木を。
ね。
枝が垂れてないですよね。
剪定など手入れをして枝を下に向かわせてるわけでもないです。
この野良ブラシの木はもう何年も観察しているので花が咲いたら取り上げようかなっと思ってます(^^;)
ちなみにブラシの木と流通しているモノはこちらの「垂れない」ブラシの木の方です。こちらの方が耐寒性も優れていますしね。
まとめると
- シダレブラシの木(C.viminalis)とブラシの木(C.supeciosus)の2種がある
- 見分け方は名の通りに、枝が垂れているか垂れていないか
- ブラシの木(C.supeciosus)の方が耐寒性に優れている(-9℃ほど)
ご興味がある方は参考にしたサイトを載せておきますのでご覧ください。
➡オーストラリア国立植物園・C.viminalisのページへ
花期について
基本は春咲きですが
花盛りは晩春(気温が20℃~25℃)で、秋までは小さい花がところどころに付くといった感じです。
でもいままで3種カリステモンを見てきまして思ったことですが、園芸品種ではなく原種(ヴィオラセウスなど)は春に一度「ガッ!」と咲いたあとはほとんど咲きません。
年によってはチビチビ秋に少し咲く、
といった感じです。
なので「春は勢いよく咲く」と思ってもらって後は「咲いてたらラッキー!」程度で良いかと思います。
育て方
育て方というか性質というか、気を付けることが中心になります。
耐寒性は-6℃くらいを目安に。ただし強い霜に連続して当たると霜焼けしたりしますのでご注意を。
シダレブラシの木は主にオーストラリアの赤道に近い部分に分布していて、さらに海岸に近い所で自生していると言われています。
そのせいなのか、水切れに注意してください。特に30℃を越える気温が高い時期。水持ちの良い土に植えても良いのでとにかく水切れには注意してくださいね。
またホーチミンの花壇植えのように潮水が直接降りかかるような場所でも植栽ができます。もちろん大量だとマズイですが。
沖縄でもシダレブラシの木は街路樹として使われいるようなので、比較的に冬が温暖で海に近い所での植栽で悩まれたらこの常緑樹を提案してみるのはいかがでしょうか。
というわけで今日はシダレハナマキ(シダレブラシの木)でした~
ではでは~(^^)v