どもども~(^^)v
今日はベゴニア・センパフローレンス(通称:センパ)についての行っておいた方が良いこと(切り戻し)や育て方になります。
生産現場で出荷調整などで実際に行っている作業をまとめました。
画像とデータ
- 学名:Begonia × semparflorens cultorum
- 別名:シキザキベゴニア
- 分類:シュウカイドウ科
- 原産:
- 形態:非耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 10b(1.7℃前後)
- 花期:四季咲き
たまには一般花壇苗を取り上げてみようかな、と。夏の一般花壇苗の代表格のベゴニア・センパです。
主な内容は「ベゴニア・センパの切り戻し」です。
普段から僕のブログを読んでくださっている方はきっと
いまさらベゴニアの切り戻し????
っていうかベゴニア????
なんでベゴニア????
思われるんだろうなぁ~・・・と思いながら温室で写真を撮ってました。
一応草丈は20cm、株張り20cmを目安に。
切り戻し
意外と多くいらっしゃるんですよねー
けっこう育ってきて株がグラグラしてきたんだけど、アレって切って良いの?
という質問をされる人。
検索欄に予測変換で「ベゴニア 」と打ち込むと、
- 「ベゴニア センパフローレンス 切り戻し」
- 「ベゴニア 切り戻し」
と出てきますので需要はあるのかな~と思いまして、「ならベゴニアをまとめようかな」と。
ここまで切り戻して良いです
いきなり結果からですね。
ベゴニアの切り戻しですが、これくらいまで切ってOKです。
切るタイミングですが、ある程度育ってくるとベゴニア・センパは
「なんか株が変な感じに大きいな~強い風が吹くと折れそうだわ~」
という見た目になったらでOKです。この状態でしたら、グラグラしてます。
公共事業で町中の花壇や植え込みを見ると密接に混植してある光景を見たことがある人は多いと思います。
風が良く当たる外側に植えられている株はそうでもないんですが、
通気性の良くない中心部に植えられた株は徒長して「なんかグラグラするなぁ~」の状態になりやすいですね。
ベゴニアに限らず気温が高い時期はケースに詰めたままにしておくと、あっという間に徒長しますからね。
尚、切る前の状態のベゴニアですが
こちらですね。この状態の株をあれくらい切ってOKです。
半分くらいのボリュームにしても良いのですが、ベゴニア・センパは気温が高い時期ですとすぐに大きくなるので、
またすぐに切るハメになるので個人的には半分以下のボリュームにしちゃっても良いんじゃないかなっと^^;
よく言う、その「すぐに」ってどれくらい????
「園芸店勤務あるある話」ではないですが、どんな植物でも必ず聞かれますねこの質問(^^;)
というか、こう言ったことある人って多いじゃないでしょうか?
なので、その「すぐに」についての解説ですが、もちろんまとめました。もちろんベゴニア・センパに限った話ですが。
ベゴニアを切ると
7/2 ベゴニアの様子
生産現場丸出しの画像ですね。このベゴニア達は僕の生産品ではないですが水やりの管理は僕が行ってます(^^;) ちょろっと関わってる、かな 笑。
7/2に丸刈りしました。
僕がそうですが少量多種を生産して小売りで販売していくため、僕が借りてる温室のオーナーも卸販売のように
「育ってきたから市場に出荷!1カ月で100ケース出荷!」
ではありません。
「1000ポットのベゴニアを数カ月かけて小売り販売していく」、というスタイルです。
そのためベゴニアのように生育スピードの速い1年生の植物は、植え替えや切り戻しという作業を必ず行います。
7/9 ベゴニアの様子
ガッツリ切った一週間後の7/9の様子。芽が出てます。
7/19 ベゴニアの様子
ガッツリ切り2週間ちょい経過。7/19の様子です。
温室と言っても陽当たりの加減や株の生育スピードというのか個体差というのか、「育った感」がある株と「あまり変化のない感」があります。
この差はベゴニアに限らず絶対にあります。
生育が最速の株ですともう「売り場で戦える株」に 笑。もちろんすべてがすべてこれくらい早い訳ではないです。
本日22日にこれら切ったベゴニアたちの状態ですが、かなりの数が「戦える株」になってました(^^)v
そんなわけで、
ポイント
経験則でベゴニア・センパはガッツリ切っても3週間くらいで「イイ感じの株」になってくれます。
個体差もそうですが、植えてある環境や地域差もありますがけっこうガッツリ切ってもだいたいの目安になれば、良いかな~と。
切る時期ですが、6月~9月の間でしたらベゴニア・センパはこれくらいガッツリ切っても3週間ほどで開花する株に戻ります。
あ、そうそう、
切り戻した後に3粒でも2粒でもいいので化成肥料
化成肥料って?という方はこちらを→ 化成肥料をみてみる
ベゴニア・センパ
育て方や栽培方法的なことは知ってますが、
ベゴニア・センパって何者?
と疑問に思ってしまったので検索してみました。
ベゴニア・センパフローレンスは元々は3種類の南アメリカ原産のベゴニア、ベゴニア・ククラタ、ベゴニア・フーケリ、ベゴニア・スクミディアタ、の交配種である
らしいです(^^;) 読み方が正解かどうかわかりませんが(-_-;)
しっかし凄いですね、Google先生。検索したら全部の種類のベゴニア画像がありました。画像を眺めてるだけでホント、ベゴニアの勉強した気になれます。
各ベゴニアの画像は以下のリンク先から飛べます。
どのベゴニアの原種もセンパ的要素がありますね、当たり前ですが 笑。
ベゴニア・センパの育て方
さて、
いまさら説明する必要のない感じのベゴニア・センパフローレンスの育て方の話です。
日当たり
ベゴニアの中では数少ない直射日光下でも葉焼けなどせずに十分に育つベゴニアですね。
直射日光下というと実際時間的にどれくらいか?という話になりますが、体感的に真夏でも8時間もの時間直射日光にさらされても十分に生育するな~という感じですね。
これだけの直射日光下で問題なく育つベゴニアはむっちゃ大きくなる、ハンギングバスケットに植え込むのによく使われる'ドラゴンウィング'くらいじゃないかな。
水やり
上の方で使用した画像ですが、センパに限らずベゴニアは全般的に多肉質なものが多いです。葉も堅いですしね。大概こういった植物は水を溜めこむことに特化してます。
そのためよくある
「土の表面が乾いたらたっぷり水やりしましょう♪」
なんてことを湿度の高い7月から9月あたりに行うとけっこうな確立で株元から腐り朽ち果てます。要するに枯れます。
2~3日雨が続いてカラッと晴れた数日後にいくつかドロッと腐ってる株を見たことある人は多いんじゃないかな。
ベゴニア・センパは水切れを起こすと
葉の表面が白っぽくなります。
こうなったら水やりしましょう。
ベゴニア・センパを扱っている園芸店も生産者も、このタイミングで水やりをしてます。意外にこう書いている人、少ないですが。
というわけで今日はベゴニア・センパフローレンス(主に切り戻しについて)でした~ ではでは~(^^)v