どもども~(^^)v
霜や雪除けができれいれば年間を通じて常緑で楽しめるアルパラガス・スプレンゲリー(Asparagus densiflorus 'Sprengeri')の育て方について。
大株をご覧になられた方からよくお問合せを頂きます。
暑さにも寒さにも強く、しかも乾燥にも強いためなかなか使える植物です。
画像とデータ
- 学名:Asparagus densiflorus 'Sprengeri'
- 別名:スギノハカズラ
- 分類:キジカクシ科
- 原産:モザンビーク、南アフリカ
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 9a(-9℃前後)
- 花期:四季咲き(時期は決まってなくまばらに)
日当りが良い場所でも、半日陰のような直射光がそれほど当たらない場所でも徒長せずに十分育ちます。
葉に光沢がありややキラキラした感じなので、半日陰のような場所に置くと目立たないものの一定の存在感を出してくれます。
個人的にこういう植物は好きです。
和名で「スギノハカズラ」とあるように、カズラ=つるっぽくウネウネ・ワサワサ伸びていきます。
草丈は50cm、株張りは1m以上を目安にしてください。
植栽風景
塩水に強いのかも
パッと見ですと分かりづらいかもしれないので赤い丸で囲いました(^^;) そして花壇の所々に無造作に植えられているカイズカイブキ?!だと思いますが、一定方向から定期的に強風が吹いているんでしょうね、傾いてます。
この花壇の目の前は
海がドーンっと広がってます。
台風が来たら5mくらい離れていても間違いなく波がドーンってやってきて海水をかぶる場所でしょうね。
ちなみに場所は香港です。
勝手な思い込みですがまさか香港でアスパラガスが植えられているのを見るとは思もいませんでした。
見つけたときはものすごいテンションがアガり周りに何が植えられてるか一切確認してなかったですが、こう見るとロニセラや斑入りのゲットウ(月桃=アルピニア)、
後方の赤黒いのはメギ 'ローズグロー' ですかね、が一緒に植えられてます。
こう見るとここに植えられている植物は塩水に耐性がある、と考えて良いのではないかと。
ロニセラはどこかの記述で海岸沿いにも自生してると書いてあるのを見たことがあり、ゲットウはそもそもの性質が強いだろうなと想像できますが、
まさかのここに日本原産のメギを植えるとはね・・・・中国とは言えさすがはガーデニング王国が旧宗主国だっただけあるな、と思います。
海のすぐ脇のここにアスパガラスを配置するというね・・・「暴挙」と言われかねないんじゃないかと思います。
このような花壇の設計を提案できるということは、かなり植物のことを知っている人でないとできないと思います。
カズラな性質ではみ出して邪魔になったのか、なんとなく葉先は刈り込まれた感じに見えました。
性質
育て方など
基本的な育て方、耐寒性や耐暑性などは親戚扱いのアスパラガス 'メイヤー'と同じで良いです。下の方に関連記事としてリンクを貼ってありますが、
ここではほぼ同じ内容なのでざっと軽く流します。
追肥的なことですは肥料などの栄養的なものを1年まったく与えなくても十分育つくらいの性質があります。
トゲ
実はアスパラにはトゲを持っているものが多いです。
品種違いのメイリーにはトゲらしいものがありませんが、スプレンゲリーにはトゲがあります。
若い茎に付いているトゲは白っぽい色ですが、古く木質化しそうな茎のトゲは茶色くいかにも「トゲ」な見た目で、刺さることがあるようなら
痛いだろうな・・・・
と思わせてくれます。
そこそこ大きく育った株を触る時はやや注意した方が良いでしょう。手袋程度でしたら簡単に貫通しますので。
水を溜めこむ「球」
メイリーのページにも解説しましたが、アスパガラスが乾燥に強い所以である根に水を溜める装置がスプレンゲリーにもあります。
ある程度の大きさや植え替えせずに放置しておくと土の上にもこの「球」が現われることがあります。
水やりはこの球がシワシワになってから与えてOKです。
冬に地上部を残す方法
最低気温が-9℃ほどまでしか下がらない地域でしたら地上部をほぼ無くし暖かくなると芽吹きする、というサイクルで露地越冬できるアスパガラスですが
室内に取り込むなど寒さ除けをし、霜&雪に当てない工夫をすると年中青々とした状態を保つことができます。
観葉植物として流通するのは室内管理で地上部が残るからなのかなっと思います。
関連記事
アスパラガスはいくつか他の種類をまとめてますのでよろしかったらご覧ください。
というわけで今日はアスパラガス・スプレンゲリーでした~
ではでは~(^^)v