どもども~(^^)v
今日は巨大アガベについてです~
画像とデータ
- 学名:Agave salmiana var. 'Ferox'
- 別名:フェロックス
- 分類:リュウゼツラン科
- 原産:メキシコ
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 9a(-7℃前後)
- 花期:30年くらいに一度
通称:フェロックスと呼ばれるこのアガベはアガベ・サルミアナの選抜品種になります。
個人的に一番好きなアガベです。
草丈は花芽が上がる前の状態で2m、株張りも同じく2m以上の地植えしてある株を一度愛知県内で見たことがあります。
多少の霜&雪でしたらあまり問題ありません
一般的にアガベは「寒さには弱い」とされていますが、雪にも霜に当たってもそれほど葉にダメージを受けずに露地越冬できる種類がいくつかあります。
寒さに強いアガベというと、和名で「吉祥天」と呼ばれるアガベ・パリィが有名ですね。
この'フェロックス'も関東以南の暖地と呼ばれるほとんどの地域では、小さいポット苗サイズの株でなければ問題なく露地で越冬してくれます。
トップの画像の'フェロックス'は愛知県内の某所で、こちらは寒い時は-5℃程度まで下がる土地ですが毎年問題なく鉢植えのまま越冬しています。
しかしながらいくらアガベの中でも寒さに強いと言っても標高が1000mを超える場所や北海道や東北のような寒冷地の場合でしたら、屋内に避難させたり保温ができるような場所に置くなどの対応が必要になります。
気を付けよう
株元の水
'フェロックス'に限った事ではないですが、上の画像にある通り株元というか地際の葉の付け根の部分は水が流れ落ちにくい構造にアガベはなっています。
そこに水が長い間溜まっていると水腐れというのか、水が溜まっている部分が黒くなり溶け落ちます。最悪株が腐って枯死します(-_-;)
意外に真夏は気を付ける人は多いんです。アガベが枯れるのは「蒸れ」が一番の枯れる原因と予備知識として持っているので。
でも
露地で放置して越冬できるアガベは意外と冬の時期に
寒さではなくこの部分に長期間水を溜めてしまって枯らす人が多いです。
特に
軽い雪が降ったり雨が降った数日後にそれは突然起こります。
寒いと・・・・植物なんぞ気を付けて見る気分にならないですよね。特に露地で放置してあるモノですと余計に。
ですが、前述のパリィもこの'フェロックス'も露地で管理している人は雨や雪が降った後は気を付けて見てくださいね。
取り返しのつかない事態になりかねませんので。
トゲ
物理的に注意することになります。
アガベのほぼ全種はするどいトゲがあります。元々'フェロックス'は長さは8cmまでのトゲを有すサルミアナア種、と言われているため長さ8cmのトゲを最終的に持つようになります。
アガベのトゲは現地の人が裁縫用として衣類など何かを縫ったり、武器にしたり使ってきた歴史があるので、植栽などで使用する際にはあまり人が入らないような所が良いかと思います。
そのため園芸店やホームセンターなど一般的に流通しているほどんどのアガベのトゲが切ってあるのは、子供がケガをしないようになどの「一大事」が起きないようにするためです。
まぁ今の時代、店頭で一大事が起きたらそれこそ訴訟事やネットで晒されたりしそれこそ「一大事」になりかねないですからね。
トゲを切らずに管理する場合のご利用は計画的に。
斑入りや錦
アガベ’ピンキー’ほどではないですが、世界中の「アガベ・マニア」が欲しがる上の画像の’フェロックス 黄中斑’と呼ばれる'フェロックス'。
葉張りがたったの15cmほどの株でもここまで育つのに数年は要してます。
真夏に溶けやすいんですよね~斑が焼けたりもしますし(-_-;)
葉の裏にももちろんしっかり斑が入ってます^^
こちらは黄中斑が不規則な株。縞斑と中斑になっている'フェロックス'です。フェロックス錦と呼ばれることもありますね。
ちなみに「錦=斑入り」という意味です。
重複しますが、斑入りのアガベは夏の熱射線に当たると斑が入っている個所が焼けることがたびたびあります。暑さや直射光に強いアガベですが、やはり多くの他の植物同様に斑が入っている部分は焼けやすいです。
そのため焼けないように暗くするのですが、あんまり暗いと徒長してしまい明るいと斑が焼けるという・・・
その調整が難しいため生産量が少ない理由の1つでもあります。個人的には夏の間はだいたい遮光率は30%~50%くらいの明るさの所がベストなんじゃないかと思っています。
あくまで個人的には、ですからね 笑。
というわけで今日はアガベ'フェロックス'でした~
ではでは~(^^)v