(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

黄色の葉と鮮やかな赤色が見応えあります(^^)

サルビア エレガンス 'ゴールデンデリシャス' の育て方。黄金葉が印象的ですが葉の香りとか赤い花も良いです。

2017年10月21日

どもども~(^^)v

今日は宿根サルビアとして認知度が上がってきた感じのあるサルビアについてです。

画像とデータ

黄色の葉と鮮やかな赤色が見応えあります(^^)

  • 学名:Salvia elegans 'Golden Delicious'
  • 別名:パイナップルセージ
  • 分類:シソ
  • 原産:メキシコ、グアテマラ
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 8(-12℃前後)
  • 花期:秋

エレガンスという種少名が付いてますが、読んで字の如く「エレガント」という意味です。気品のある、とかすばらしい、とかそういう意味ですね。

なんとなく鮮やかな黄金葉と赤花は優雅さはありますね。

草丈は1.3m、株張りは70cmを目安にしてください。

この記事の株はすべてアルムさんの株です(^^;)

原産地

黄金葉でない原種のサルビア・エレガンスはアメリカ・メキシコの二国間に1500kmに渡り連なっているシエラ・マドレという山脈に分布しています。あと主に標高が1800m~2700m前後の所に主に自生しているようです。

メキシコやグアテマラのように赤道に近い地域でも標高がそこそこの所に自生しているせいか、そこそこの耐寒性を有しているのでしょうね。

ゴールデンデリシャスが発見されたのはアメリカです

たまにこういった先祖返りっぽく元の葉に戻りかけた葉を見つけることができます(^^;

原種は以上のような標高の場所に自生してますが、黄金葉のゴールデンデリシャスですが2001年にイリノイ州にて半木立性の植物を扱う特別な環境で黄色の葉のサルビア・エレガンスが出現し、

特徴や生育状態などを確認し2007年にアメリカにて種苗登録(PP17977)されてます。

「半木立性の植物を扱う特別な環境」

というところが一体どんな所か気になりますが、環境制御と呼ばれる効率よく栽培や収穫できるようにする施設を指します。簡単に言うと温室です。

国内では9月あたりの時期になるとけっこう簡単に流通しているのを見つけることができて、どの出品物のラベルを見ても種苗登録のことは明記されてないので

国際的なものではなく、アメリカだけの種苗登録なのかなっと思ってます。普通に国内で産地もバラバラで出荷がありますしね。

現地では亜低木

現地では木っぽくなっているようです。

亜低木って何?ってなりそうですが、簡単に言うと

「草なんだけど木っぽい」

という認識でOKです。

ゴールデンデリシャスも育ってくると茎が堅くしなりも出てくるのでまさに「木っぽく」なります。

だから何だ、という話ですが。

その他

陽射しがある方向に広がります。太陽光を受けようとして広がる感じ。

育て方

日光不足にならない場所に植えておけばとりあえずOKです。水切れにも強く水が切れて葉がチリチリになり心配になるくらい放置してもたっぷりやれば復活することが多いです。

地下茎でも増えます。

切り戻し

気温が上がってきたころから徐々に育って行きます。夏頃には1m近くになっている場合もあり、

「なんか邪魔だな」

と思ったら8月中でしたら開花に影響ありませんのでバッサリ切っても問題ありません。成長の速いサルビアですし。

7月末に入荷してお盆を過ぎた後にかなり暴れた感じになったことがあり

「今年は咲かなくてもまぁいいや~」

と思って一度バッサリ切ったことがありますが、9月に入ってからしっかり開花しました(^^;

というのも、

このサルビアは1日の中で夜の時間が長くならないと開花しない「短日植物」

です。

正確に言うと1日の中で一定時間以上の暗さがないと花芽を形成しない植物です。

毎年9月の中ごろから開花し始めるのはこういった理由があります。なのでどれだけ株が成長しても1日の中で明るい時間が長いと絶対に花は咲きません。

暗くなってから辺りを照らす街灯なんかが近くにあると開花しないことがあるのでご注意くださいね。

ガラニチカのページでも書いたかもしれませんが、ポインセチアやダリアなんかも含めて中南米の植物は短日植物が多い印象があります。

 

というわけで今日はサルビア・エレガンス 'ゴールデンデリシャス'でした~

ではでは~(^^)v

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