どもども~(^^)v
本日は
というサルビアについてです。
「いったい誰に向けての内容なんだろう?」という誰得な内容でお送りいたします。
画像とデータ
- 学名:Salvia aethiopis
- 別名:アフリカンセージ、地中海セージ
- 分類:シソ科
- 原産:地中海沿岸(南西部分)
- 形態:耐寒性二年草
- 耐寒性:USDA 7b(-15℃前後)
- 花期:春
白い葉!カラーリーフ!かわいい!寄せ植えに!
と見た目で選ぶと後々後悔しそうなランキングがあったら間違いなく入ってきそうなサルビアです。
というのも草丈は1m、株張りも1mほどになります。
しかも時期が良いとほんと1、2カ月くらいで株張りが30cmくらいになります・・・・1株で。
エチオピアが原産ではない
エチオピス、エチオピス、エチオピス・・・・
と何回か唱えていると自然と
「エチオピア!」
と誰でもひらめきそうでありながら、しかもラテン語でエチオピスはエチオピアという意味らしいのに関わらず
サルビア・エチオピスはエチオピアが原産ではありません。
・・・・・ってそれは重要なことなの?
と大半の人が思ったことでしょう。僕も思います。
でも「誰得」な内容は続けます。
1974年にスコットランドの植物学者のイアン・ヘッジ(Ian Hedge)氏がこのサルビアはアフリカ大陸では発見できなかった
というリポートがあります。
ちなみにこのイアン・ヘッジ氏は300種類近い新種の植物を発見してその300種にイアン・ヘッジ氏にまつわる名前が付けられているという、けっこうガチですごいお人であります。
エチオピアよりもイランやイラク近辺の植物に特に精通している方のようです。
ま、まったくの赤の他人ですが・・・・(^^;)
それでサルビア・エチオピスですが、エチオピスという種小名は変わらずそのまま使用されてアフリカンセージという名称もそのまま使用されて「通称」になっています。
その後の混乱を避けたのかどうなのかわかりませんが、シノニム(別名や類語)を付けずに種小名の変更がなかったパターンですね。
人生で一度あるかないかだと思いますが、
サルビア・エチオピスはエチオピア原産っしょ!
とか言う人と会う機会がございましたら、
「いやいやいや~自分、イアン・ヘッジ知らんの?」
とドヤ顔で言ってやってください 笑。
2年育てたのに・・・
それで、ですが2010年から2012年にかけてこのサルビアを触っていた時のことですが、
土は水はけを良く!
2年ほど扱ってみて思ったのは「ただの暑さ」自体は全然問題ありません。
問題は湿度。
具体的にどれくらいの湿度か、というのはお答えしずらいですが管理していた当時から
- ギリシャやトルコ付近が自生地
- 白く毛が多い
というこの2つの情報から湿度にはとにかく気を使いました。
というのも、
・夏のギリシャやトルコは空気がホントに乾燥してて肌が焦げるほどカラッとしている
・白く毛が多い植物は、強い日差しから自身を守るために光を反射させて体温を上げないようにしているんじゃないか。毛は大気中の水蒸気を集めるためなんじゃないか
と考えてました。今も「白く」・「線毛」が多い初見の植物はこのような認識で接します。ちなみに園芸学的になんの根拠もありませんが(^^;)。
でも自生している画像を見ると風通しが良くて日当り抜群の優良物件っぽい荒地の画像が多いのでそんな気がします。
そのためもちろん鉢植えで管理。
多孔質の鉱物を中心に水はけに特化した自作培養土に植え込み、幹線道路に面した風通しバツグンの場所に置いてましたが、それでも根腐れだったんでしょうか突然死した株がけっこうありました。
夏期の水遣りは気を使ったほうが良いかも。
-10℃程度はまったく問題なし
気温が低くなってくると見事に地面にピッタリと張り付いたような見た目になります。そしてやや株のボリュームが減ります。
俗に言う「ロゼットを組む」という状態になります。
そのためか-17℃程度の寒さでも問題ない、という情報通りでした。
花は・・・・
それで肝心な開花画像ですが・・・・・
多湿による根腐れを中止しすぎたのか、たしか2012年の5月頃だったかな~花芽が見えてきた状態だったのにかかわらず、
多湿の状態には気を付けないと!
ということを最優先にしてましたが
まさかの
水切れを起こしそのまま枯れました・・・・・
放置・・・・しすぎました・・・・
もうね、やっちまったどころではない失態でしたわ。せっかく上に伸びてきた花芽が真っ黒になってましたからね 笑。
けっこうショックが大きくもう2年もこのサルビアのお守りをしたくない、ということでこれ以来サルビア・エチオピスは触ってません(-_-;)
花が確認したい人は下記のGoogle画像検索結果よりご確認ください。
アメリカでは厄介者
アメリカの一部、カリフォルニア州などでは自然増殖してやや厄介者扱いになっているとかいないとか・・・というか、有害な雑草として認知されているみたいですね。
牧草や緑化植物として使用される原産地が近いムラサキウマゴヤシの種に交じって入ってきたんじゃないか、と言われています。
というわけで今日は誰得なサルビア・エチオピスでした~
ではでは~(^^)v