(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

プティロータス マクロケファルス という知名度が皆無なオーストラリアの固有植物について。

2017年1月29日

どもども~(^^)v

 プティロータスはいくつか種類がありますがこのマクロケファルスは日本語で検索してもまったくヒットしない、まったく無名なオーストラリア固有の多年草です。

画像とデータ

間違いなくプチロータス マクロケファルスについて記したものはサイトはこのサイトがおそらく日本初です。

  • 学名:Ptilotus macrocephalus
  • 別名:白いネコの尻尾、グリーンムラムラ
  • 分類:ヒユ
  • 原産:オーストラリア
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 9b(-3.9℃前後)
  • 花期:春

プティロータス・マクロケファルス・・・・園芸に興味がない人でもたとえ興味がある人であったとしても、一生のうちに何回も耳にする単語ではないでしょう 笑。

春先にジョーイというピンク色の長い穂を持つプティロータスがちらほら出回りますが、アレの仲間です。ジョーイの画像はこちら→ プティロータス’ジョーイ’

ちなみにプティロータスはオーストラリアの固有植物です。

高さは50cm,株張りは30cmを目安に。

プティロータスという植物

オーストラリアに約110種類あると言われている、どちらかと言うとアマランサスに近い植物とされています。日当たりを好む植物です。

園芸品種は各国で数多く作出されているようで、すべてをまだちゃんと把握できていないほど意外にメジャーな位置にいるようです。

螺旋的な感じがカッコイイ。

このマクロケファルスはオーストラリア北部の亜熱帯地域を除きほぼ主に全土で分布していると言われています。そのため現地の人にとっては見向きもされてないんじゃないかな~という勝手な想像をしています(^^;)

白花や緑色の花と形容されているマクロケファルスですが、1年育て開花も確認した身としてはこの白いうぶ毛は花では決してなく、

中心の緑色になっている部分も決して花ではないだろう・・・・と思っています。

というのは

この黄色いのが雌しべなり雄しべに該当しこの黄色部分を確認できて初めて「花」と呼べるんじゃないかと思ってまして・・・・(^^;)

まぁ見た目的にこの黄色の部分はほとんど目立たないのと、園芸好きの人にとっては白いうぶ毛に緑色のが見え隠れしている状態の方を好む人は多いんじゃないかな。

ちなみに花頭というの花冠というのか、この部分は10cm~15cmほどの大きさになります。

この花が付く部分はある程度育つと木質化するためあまり倒れず直立してくれます。

発芽率は悪いです

黒丸で囲ったのがたぶんタネです。未知の植物のタネを播くときに毎回思うのが、どれがタネかわからないという問題(-_-;)あるあるですね笑 上の画像のタネは自家採種です。

インターネットって便利ですね。

発芽方法の情報を検索している中でプティロータスに関するオーストラリア花き財団というのでしょうか、

シドニー大学なんかも携わったレポートを発見でき一通り目を通しました。

 

そこには大まかにプティロータス各種の発芽率が記してありましたが、このマクロケファルスの発芽率は50%から32%とあり、とりあえず良くないはです。

良くないというより悪いのはわかりながらも僕もタネを播いてみて、50粒くらいだったかな?播いて発芽したのは3つだけでした。

 

そしてモノになったのは2つだけなので、

 

ボヤキ

そりゃこれだけ発芽率が悪ければ効率が悪いから誰もすすんで生産しないだろうなぁ~

 

と実感しました。

 

発芽率が悪いのも理由があり、俗に言われる「スモーク処理」が必要です。

スモーク処理?何それ?と思われると思います。

 

簡単に言うと「煙や炭にさらされることにより発芽を促す=休眠打破」というもので、自然に発生する山火事がある土地柄なせいかオーストラリア固有植物には発芽にこの作用が必要な種類が多いです。

好火性植物なんて呼び方もあります。

有名なものでは、’ブラックボーイ’と呼ばれるキサントローエアもそうですね。

中にはスモーク処理しなくても発芽するモノもありますが、やってみないとわからない、というの本音です。

水切れ注意

’ジョーイ’のように葉は肉厚ではなく薄いです。

多くのプティロータスは乾燥地帯に自生しているように、このマクロケファルスもオーストラリアの乾燥地帯に分布していると言われてます。

が、

前述のレポートには「水切れには注意。極度の水切れを起こした株は枯れ死する」のような明記されてます。

僕も1年この植物を管理してきましたが、多くのオーストラリア原産の植物のように真夏に水を与えすぎて根腐れを起こす、という印象はまったくなくどちらかと言うと水やりに関しては日々草や百日草を管理する感じで接してました。

たぶんこの植物を育てられる人は耐寒性のこともあるので鉢植えがほとんどだと思いますので、真夏の水切れにはご注意を

その前にこの植物にお目にかかる機会があるかどうか・・・・という問題が先に存在します。

というわけで今日はプチロータス マクロケファルスでした~

ではでは~(^^)v

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