どもども~(^^)v
今日は嫌いな人はいないであろうアンティーク調の花色のプリムラ・オブコニカについてになります。
花色が特徴的で魅力的ですが皮膚炎になりにくい、という点も特徴的なプリカントです。
画像とデータ
- 学名:Primula obconica 'Pricanto'
- 別名:
- 分類:サクラソウ科
- 原産:中国(原種のオブコニカが分布している所)
- 形態:非耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 10a(-1.1℃前後)
- 花期:早春
オランダのSchoneveld社にて育種されたプリムラ・オブコニカです。
花色がどこかシャビーというのかアンティーク調と言うのかビンテージ調というのかシックと言うのか、
従来のオブコニカのようにこのプリカントは派手さはないものの多くの人に好まれそうな色合いをしてますね。
ちなみに’プリカント’はフランス語で古道具的な意味のようです。
草丈は40cm、株張りは25cmを目安に。
3色あります
まずは一番人気のありそうなブルー。
公式サイト曰く、決してピンクではなくレッド。
そしてどう見てもイエローでしょ!っと思い公式サイトを見たら、ライムと書いてありました。
プリムラ'プリカント'はブルー、レッド、ライムの3種類を指します。
特徴
花色が従来のオブコニカではないのが際だった特徴ではありますが、その他にもいくつかあるのがこのプリムラです。
コンパクトさ
上でも書きましたが、草丈が40cm、株張り25cmほどで納まるというようにおそらく育種したのでしょうね~それも鉢植え向きです。
それも一輪挿しならぬ一鉢植えで室内で飾れるように。大きくならないため場所を取らないのでベランダや出窓で簡単に管理できる、というセールスポイントがあります。
花首がしっかりしている
オブコニカに限らず花茎が伸びるポリアンサ以外の他のプリムラと比べて、花茎がかなり硬く太くしっかりしています。そのため開花中に花が下がってきたりしません。
ニホンサクラソウは花茎が弱い風でも花がユラユラ揺れますが、プリカントは強い風が吹いても微動だにしません。
また花茎がやや赤みがかります。
サクラソウ皮膚炎
サクラソウ皮膚炎と言ってサクラソウ特有の、というかオブコニカ種特有の皮膚炎を引き起こす物質・プリミンがほぼ存在していないプリムラと言われています。
公式サイトでもそう書かれています。プリミンがほぼフリーだ!と。
こちらもおそらく、プリムラ・オブコニカをハウス・プラントとして売り出したものの室内に置くものなのに皮膚炎やかぶれになるかもしれないのはいかがなものか?といった話が出たんでしょうね(-_-;)
なんというか、コンプライアンスって言うのでしょうか、こういうことにうるさい欧州なので花色の特徴もそうですが、プリミンを取り除けるように品種改良を進めていったのでしょうね。
ちなみに長年プリムラ・オブコニカを生産していた僕が借りている温室のオーナーは、
オブコニカは確かにかぶれになるけど、成分的なモノがなくなったとしてもオブコニカは葉の裏にけっこう硬い線毛がたくさんあるから、長い間オブコニカを触ってるとその硬い毛のせいでかぶれるってのも1つあると思うよ~オブコニカを触ってかぶれた経験者的に。
と言われていました。
そのため肌が弱い人は硬い線毛で荒れる可能性があるので、触る際は手袋などを着用した方が無難かと思われます。
育て方
基本的な扱いはプリムラ・オブコニカと同じでOKです。
出窓や午前中だけ陽が射すような明るい室内管理でOKなため比較的に少ない日光量でも開花はします。
ただし室内管理の場合ですと株全体が乾燥するので週に数回はスプレーなどで株に潤いを与えたほうが良いです。
ただしスプレーの水が多いと花が腐ることがあるので適量でやりすぎないように気を付けてください。
意外と他のプリムラもそうですが花に長い間水滴が残っていると腐ることが多々あります。
1
3℃~20℃前後が一番活動が活発と言われています。室内管理の場合でしたら暖房が直接当たる場所は避けましょう。
室外管理ですが、耐寒性のデータがマチマチな情報ばかりなので実体験を。
ココがポイント
霜・雪・寒風避けしてあり保温ができない状態の屋外にて管理してみたところ、-3.6℃前後を4日連続で記録した週がありましたが株に痛みはまったく入りませんでした。
上の耐寒性の-1.1℃は耐寒性があまり優れていないオブコニカのデータですが、僕の下では'プリカント'は上のような状況でなんら問題なく生育しています。
何かのご参考になればと思います。
というわけで今日はプリムラ ’プリカント’ でした~
ではでは~(^^)v