どもども~(^^)v
見た感じがとても似ている葉にクリーム色の縁取りの入った斑入りの宿根フロックスがいくつかありますが、それぞれ違う品種?一緒の品種なの?っと疑問に思ったので見比べてみました。
花はどれもほとんど同じ見た目で、斑の入り方も草丈もどれもそう大差はないように見えます。
数種すべて実物を揃えた訳ではないですが、手に入れやすい物を2種類育てて経過も観察した結果です。
画像とデータ
- 学名:Phlox paniculata 'Darwin's Joyce'
- 別名:
- 分類:ハナシノブ科
- 原産:
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA (-15℃前後)
- 花期:初夏
斑入り宿根フロックスで多く流通している名称のモノはに「ダアウィンズジョイス」だったっかな?というラベルが入れられたポット苗を見かけることがありますが、
おそらくというか間違いなくダーウィンズ・ジョイス(Darwin's Joyce)という品種を指していると思います。
単語の区切りの「・」がなかったり、口語を文字化してしまったせいかこの文字の羅列を一目見て「ん?どこか違和感が。」っとなった人は決して少なくないかと。
草丈は1m、株張りは50cmを目安にしてください。
特徴
2020年8月現在で「斑入りの宿根フロックス」で確認している品種は以下あります。
はてな
- ダーウィンズ・ジョイス
- ノウ・リー
- クレーム・ドゥ・マント
- フロステッド・エレガンス
1に関しては最初の方で書きましたが、ダアウィンズジョイスというラベルで販売されているモノです。
2のノウ・リーはNorah Leigh という英名で読み方的に表記するとノラ・レイが妥当かなと思います。
3はフランス語。Crème du Menthe です。意味は自動翻訳サイトに使用しましたらクリーム色のミント?となりました。ちなみに僕は仏語はまったくわかりません。
4のフロステッド・エレガンス(Frosted Elegance)はそのままですね。霜に覆われた優雅さ、といった感じ?!でしょうか。
4品種を並べて見比べるというのが違いがわかり良かったのですが、手元にあったのが1と3だったのでとりあえずこの2種を比べてみました。
花
画像左がクレーム・ドゥ・マント、右がダーウィンズ・ジョイスです。
多少の花の大小の差はありますが、正直な話、花だけ見てどちらが何かそれぞれ答えられる人は存在しないと思います。
僕自身も各株にラベルがなかったらわかりませんでしたし。
花の大きさに差がありますがどちらも同じ培養土を使用しています。
クレームの方が5号ポット、ダーウィンズの方が4号ポットで、ダーウィンズの方が小さいサイズのポットで栽培していたのに関わらず花が大きかったというのはたぶん元々の株の充実具合が違ったのかと思います。
それぞれは元々3号ポットで購入しましたが、ダーウィンズの方が根がしっかり回っていましたもので。
葉
花がほぼ同じで見分けがしにくい場合は葉で違いを見つけよう、ということで葉を比べてみました。
宿根フロックスに限らず斑入り種で一見すると同じに見えても、斑の濃淡や規則的・不規則的、浅さ・深さ、で品種名というか呼び名が変わるモノが多数存在することは園芸好きな人はご存じかと思います。
この宿根フロックスも葉に入る斑の深いか浅いかで名称が変わると言われたことがあるので見比べてみました。
まずは株元に近い個所の葉。
葉の縁から中心に向かってクリーム色が緑色の部分に浸食しています。ですがこの箇所はまだ緑色の部分が多いです。
続いて株の頂上部付近の葉です。
クリーム色の部分が緑色の部分より多く逆転しています。
実は葉にクリーム色の部分が多い場合は〇〇、斑入りでも緑色が多い場合は◆◆と教えてもらったことがありそのことを覚えていたので、
育ててみて「育てば育つほど頂上部分には斑が濃く葉に入る」というこの事実を知った時には
っとなりました。
その他の箇所で葉の大きさや形、草丈もほぼ同じだったため、これら2種は同一のモノとして考えて良いかと思います。
もっと言ってしまうと、2と4も同一だと思っています。
アメリカのデンバー植物園のサイトではDarwin's Joyce = Norah Leighと表記されてますし、他のサイトではシノニム(同物異名)としてクレームも併せて載せている所が多いです。
Denver Botanic Garden Navigation
リトアニア?の方のサイトは2種類をシノニムとして扱っています。
まとめ
斑入り宿根フロックスだけの話ですが、とりあえずダーウィンズ・ジョイス、ノラ・レイ、クレーム・ドゥ・マント、フロステッド・エレガンスの4種はそれぞれ大きく異なった特徴が存在する訳ではないため、同一のモノとして捉えて良いかと思います。
このように同一と思われるモノが複数種類流通してしまっているのは園芸業界ではよくあることで、苗の輸入先の国や販売先での流通名を採用したからだと思います。
この斑入り宿根フロックスに関しては英語が3品種に仏語が1品種で、英名はアメリカとイギリスからで、宿根フロックスはオランダで育種された品種が多くオランダはそれらに英名を付けることが多々あり、
このように推測すると、しっかり4つの名称に4か国が結び付けられるかなっと(多少強引)。
以上マメ知識でした。
育て方
耐寒性や耐暑性など一般的な宿根フロックスと同等と捉えて良いです。
斑入りだから高温多湿に弱い、ということはありません。若干寿命的には斑無しの原種と比べると短いかなっという印象はありますが。
育て方も基本はその他の宿根フロックスと同じ扱いで良いです。
ポイント
- うどんこ病対策
- 開花期間内で切り戻すと返り咲きする
- 1日4時間ほど日光が当たる場所でも開花します
といった感じです。
うどんこ病に関しては
- 芽吹きする時期にダコニールやトップジンなどで予防
- 水やりは株全体に葉にしっかり水がかかるように
っといった具合で。
その他詳しいことはこちらのページで。
斑が消える?!
宿根フロックスは地下茎で増える性質があります。ある程度の育ってくるとこれら斑入りの宿根フロックスも地下茎から小さい芽が現れます。
この小さい芽に斑が入っていないことがあります。
他の植物にも言えることですが、このまま斑の入っていない芽を育てると最終的に斑が入っていないすべて緑色の葉の株に戻るので、キレイな斑入りの葉を楽しみたい場合は緑色の芽が現れたらなるべくこまめに取り除くのをおすすめします。
というわけで今日は斑入りの宿根フロックスでした~
ではでは~(^^)v