(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

ペラルゴニウム ギボスム(Pelargonium gibbosum) 珍しい黄花。茎がくびれ節がふくれ異様な形が面白い。

2019年5月14日

どもども~(^^)v

多肉植物好きな人から好まれるペラルゴニウムがいくつかありますが、黄花のこのギボスムも近い内にその中に入りそうなペラルゴニウムです。

原産地は多肉植物の宝庫と言われる南アフリカのナマクアランドから喜望峰のあるケープ半島ということも、多肉植物好きな人達にはポイントが高いのではないでしょうか。

画像とデータ

黄土色っぽい黄色の花。

  • 学名:Pelargonium gibbosum
  • 別名:
  • 分類:フウロソウ
  • 原産:南アフリカ
  • 形態:半耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 10a(-1℃前後)
  • 花期:春 

ある程度の大きさに育った姿から連想されたのか、英名を和訳すると「関節炎なペラルゴ」や「痛風ペラルゴ」などと言われています。

実際、茎がくびれたり先端が少し肥大化したりと他の植物にはあまり見ない、確かにいびつな格好になります。

柔らかそうで意外と硬い。

そのせいか海外ではコレクターアイテムとしての人気があるようです。

 

花に香りがあります。なんとも形容しがたい香りですが。

香りは夜間に放ちます。

 

高さは60cm、株張りは40cmを目安に。

育て方

原種らしく暴れます。

耐暑性

暑さに強いです。一時的とは言え45℃を超えた温室内でも枯れませんでした。

ですが気温が30℃を超える時期、花が咲き終わるあたりから葉が落ち株のボリュームが全体的にかなり減ります。

性質は常緑性ですが、完全に落葉したかのような見た目になります。

 

気温が下がり葉が新しく展開し生育し始めるのが最高気温が15℃前後になってからなので、数ヶ月ほど貧祖な見た目の状態が続くことがあります。

耐寒性

無風で霜と雪除けできる環境でしたら-2℃程度まででしたら問題ないです。

海外では同じ条件で-3.3℃でも問題なかった、という書き込みも確認していますが、僕の下では-2.2℃が生存確認ができた最低温度です。

 

ただし置き場所は日当りは良いところで。

 

低温の状況下でも完全に「休む」ということはないので、光が弱い場所ですと徒長します。

ご注意してください。

水やり

切れ込みが深い。多肉質です。

ペラルゴニウムなので、乾燥気味に水やりの頻度は少なめで問題ありません。

 

しかしギボスムは他のペラルゴニウムと比べるとやや水を欲しがる印象があります。

特にある程度の大きさに育った株、鉢の中で根が回りまくっている場合は生育期間(初春ごろ)水切れに注意してください。

 

花後に葉が落ち「休んでいるように見える」状態でも、「休んでいる」わけではなく頻繁に水やりする必要はないものの水切れには気をつけてください

 

と言っても元々貯水力のある植物・ペラルゴニウムなので、他の植物ほど水やりについては神経質になることはありませんが。

害虫

他のペラルゴニウムと同じようにコナカイガラムシが花が咲き終わるころから付きます。

高温期に特によく目にします。

お気をつけくださいませ。

というわけで今日はペラルゴニウム・ギボスムでした~

ではでは~(^^)v

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