(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

滋賀県の Rose Branchさん で植栽されていました。

ネペタ・ネルボーサ ’ブルームーン’ 薄いラベンダー色がたまらないオススメの宿根草です。

2016年10月2日

どもども~(^^)v

 今日はアガスターシェのような花のネペタについてです。

その名もブルームーンと言い、青色が魅力的で特徴的なネペタです。

画像とデータ

  • 学名:Nepeta nervosa 'Blue Moon'
  • 別名:ネルボーサ・ブルー
  • 分類:シソ
  • 原産:インド
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 4(-30℃前後)
  • 花期:春

ウォーカーズ・ロウなど他のネペタに比べて大きくならないわい性タイプのネペタです。

このネルボーサ種の原産はインドと言われてますが、長年パキスタンとの領土問題が解決していないチベット山脈がそびえ立つカシミール地方周辺です。

草丈はだいたい50cm、株張りも50cmを目安に。

ネペタ 'ウォーカーズロウ'はこちらへ↓

花は小さいですが集まって大きく見えます

このネペタ’ブルームーン’は咲き方がアガスタシェと似ています。特にアガスタシェのブラックアダーに似てます。頭状花序といって小さい花が1つの場所に集まり大きく見える、とか単刀直入に

「頭が大きい」

と形容したほうが伝わりやすいかな(^^;)

春の花は色が濃く、秋はこの画像のように落ち着いた青花です。ラベンダー色に近いです。

意外にうるさくないんです

画像はいつもお世話になっているアルムさんのところです(^^)

手前のフロックス’チェリーキャラメル’が目立ちますが、何気なくスッと伸びてる青花が’ブルームーン’です。

そう言えばアルムさんのコテージの名前が「Blue Moon Cottage」でしたね。ちなみに「Blue Moon」は「めったにない」とか「ほとんどない」という意味で文後に「Once In A Blue Moon」とつけて慣用句として使われます。

全然関係ない話ですが。

青花はけっこう好まれる色という印象がありますが、配置を間違えるとけっこう浮いてしまう・・・・なんてことを心配される人は案外多いのではないでしょうか。

でもこの’ブルームーン’は決して濃い色合いでなく色の強みがあまりないのでそれほど「配置で失敗する」ことが少ないのではないのかなっと個人的には思います。

育て方

滋賀県の Rose Branchさん で植栽されていました。

気を付けよう

ネペタは全般的に一度根付いてしまえば乾燥にも強く、また逆に多湿気味の状態の場所でもそれほど問題なく生育するので扱いやすいガーデニング花材だと思います。

しかしブルームーンはウォーカーズロウやファッセーニなどの「キャットミント」と呼ばれるネペタと比べる多湿に弱い印象があります。

なので密植や混植をすると夏あたりに株元が腐り枯れることがよくあります。

あと、水持ちの良い土でも同様のことが起こることが良くあります。

そのためできるだけ水やりの回数や頻度が少なくて良い植物と植えると良いでしょう。

ブルームーンは水切れに強く葉がチリチリになり焼けた感じになってから水やりしても、かなりの確率で復活してきます。根が生きれてばほぼ復活してきます。

よく育つと花穂が10cmほどになることもあります。

ポイント

  • ブルームーンは水持ちが良い所は避けたほうが良い
  • 密植や混植をできるだけ避ける
  • 水はけが良い場所や土壌の場所に植えよう
  • 水切れに強い

Rosebranchさんの植栽のように、株元が蒸れないよう花壇等でなるべく手前に植えられると良いと思います。

ネペタ全般的に言えることですが、花期も長く地上部がある期間はほぼ花が咲いていて冬の間は完全に地上部もなくなるのでメリハリも付くので

「計算しやすい」

というモノじゃないかなと思います。

というわけで、今日はネペタ・ネルボーサ’ブルームーン’でした

ではでは~(^^)v

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