どもども~(^^)v
赤いマツムシソウと間違えそうなクナウティア・マケドニカ 'マーズ ミジェット' (Knautia macedonica 'Mars Midget')の育て方や斑入り種などについてです。
35℃で湿度80%の高温多湿にも-20℃ほどの寒さにも強く、
地域によっては5月ごろから咲き10月ごろまで咲くので花期も長いという、「とりあえず多年草や宿根草を植えようかな」という人にはピッタリの性質です。
環境が合うとこぼれ種で増えますしね。
それと花茎が意外にしっかり硬く切り花として使えます。
画像とデータ
- 学名:Knautia macedonica 'Mars Midget'
- 別名:アカバナマツムシソウ
- 分類:マツムシソウ科
- 原産:バルカン半島
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 5(-23℃前後)
- 花期:春~秋
和名のアカバナマツムシソウは見たままですね。
元々の性質なのかわかりませんが、多年草ですが数年で枯れる「短命」な性質です。
マーズミジェットはクナウティア・マケドニカの草丈の低い株を選抜し作出された品種です。
そのため原種よりも少しこじんまりとしています。
原産は種小名にある通りに、その昔に「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれたバルカン半島のマケドニア近郊一帯です。
草丈は50cm、株張りも50cmを目安にしてください。
育て方
冒頭でも書きましたが、耐寒性と耐暑性に優れています。スカビオサ(マツムシソウ科)の中では一番育てやすいのではないかと思います。
ただし日本人的感覚から湿度がけっして高くない欧州が原産だからではないですが、クナウティアもやはり高湿度は苦手です。
それでもいくつか気を付けることで枯れるリスクを減らすことができます。
耐寒性
寒さに強いです。
真冬の最高気温が-5℃以下の時もある北海道旭川市でも問題なく越冬します。
そのため国内ではほとんどの地域で寒さが直接的な原因で枯れる心配をする必要はないでしょう。
山梨県のシンプリーガーデンさんの元でも群生していました。
冬の間の株の状態です。
ほとんど枯れたような見た目のなりますが、多くの春に咲く多年草のように暖かくなると復活し新しい芽が出てきます。
繰り返しますが冬の間に枯らした場合は、寒さ以外で何か別の原因が間違いなくあります。
耐暑性
亜熱帯級の暑さの関東以西の太平洋側の暖地でも十分に地植えや露地で夏越しします。
欧州が原産で俗に言う「イングリッシュガーデン」で植えられる多年草や宿根草の多くは亜熱帯級の夏を乗り越えられないモノがしばしば存在しますが、このクナウティアは例外です。
気温が38℃で湿度80%の環境でも、地上部分は焼けたり葉がボロボロになりながらも秋ごろに復活してきます。
ただし夏越しするには1点だけ注意した方が良い点があります。
ココがポイント
なるべく水はけの良い土や場所に植えてください。
保水力のある土でも育たないわけではないですが、保水力のある土に植えると一晩雨が降った次の日にカラッと晴れて気温が35℃以上になるような日の後にドロドロに溶けたような感じになることがあります。
こぼれ種で増えます
多年草な割に発芽率が良いのか、こぼれ種で増えやすいです。
愛知県でも山梨県でもこぼれ種で増えている状態を確認したので、地域や気候は特に選ばないのかなっと想像してます。
こぼれ種で増えると言っても、量的にはやはり夏が涼しい地域の方が多く増えやすいかなっと思います。
斑入り種
サンダーアンドライトニング
クナウティア・マケドニアには’サンダーアンドライトニング’という斑入り種もあります。
葉の外側に黄色い斑が入ります。
花色は若干赤色が薄く、どちらかと言うと濃いピンク色かなっという感じです。
斑の入っていないマーズ・ミジェットと同様に性質は強く育てやすいです。
ですが、斑入り種のせいか高温多湿、特に高湿度の環境はあまり好みません。
そのため関東以西の太平洋側の暖地では6月から9月の間は毎日水やりが絶対に必要な植物の近くに植えたり、乾きにくい・保水力のある土に植えるのは避けた方が良いです。
これら地域では斑無しのマーズ・ミジェットと同じように水はけの良い土を使い鉢植えで管理するのがおすすめです。
標高が100m以上ある地域では水はけの良い土に植えればマーズミジェットと同じようによく育ちます。
というわけで今日はクナウティア 'マーズ・ミジェット'でした~
ではでは~(^^)v