どもども~(^^)v
イポモプシス・ルブラ (Ipomopsis rubra)はアメリカの南西部に分布している二年草です。
咲いたら枯れる二年草です。
エキゾチックなオレンジがかった赤花と上に向かって1つ花茎が伸びる姿が特徴的です。
種まきして1年半ほど育ててみて、だいたいわかったのでまとめました。
本文のデータや写真等はすべて筆者自身の観察によるものです。AI生成は使用していません。
画像とデータ
- 学名:Ipomopsis rubra
- 別名:スタンディング サイプレス
- 分類:ハナシノブ科
- 原産:北米(アメリカ南西部)
- 形態:耐寒性二年草
- 耐寒性:USDA 6(-20℃前後)
- 花期:春
原産はアメリカの南西部で、太平洋に面したからメキシコに面した州になります。
案外横に広く分布しているなという印象を持ちました。
別名のスタンディング・サイプレス(standing cypress)ですが、直訳すると「直立するイトスギ」です。
細長い葉や直立する植物を原産地関係なく「サイプレス=イトスギ」に例えることが少なくなく、日本原産の植物ですとJapanese cypress「ジャパニーズ サイプレス」と呼ばれる「ヒノキ」はあります。
草丈は1m、株張りは45cmほどを目安にしてください。
開花時期は国内ですと5月から7月ごろになります。
これは5月に咲いた株が7月まで咲く、ということではなくこの期間内に咲く株が多いということです。
イポモプシス・ルブラ 育て方
花色を見て分布地域などの情報からして
- たぶん直射日光がしっかり当たる場所が良い
- 高温はともかく高湿度に強くなさそう
- 乾燥状態に強そう
- 土は水はけが良い方がよい
- 多少の雪は耐えるだろうけど何回もどっさり積もると枯れそう
というように想像して種を播いて育ててみましたが、最初に思ったことはだいたい当てはまったなという感じです。
というか、これだけです。病害虫もほぼなかったですし。
全部が全部ではないと思いますが、アメリカを東西南北に分け西部と南部に分布している植物は自分的に
「乾燥に強く水やりをしすぎると根腐れする」
という印象があるモノが多く(ファセリアなど)イポモプシスもたぶんそうだろうなっと思いましたが、
それらと比べると水やりは慎重にならなくても良く根腐れはしにくいですが、乾燥気味に育てた方が調子は良いなと感じましたね。
植栽した場合に頻繁に水やりする植物が近くにある場合は、植える時にパーライトなどを少し多く混ぜたり畝みたいな感じに盛り上げ植えると良いかなと。
イポモプシス・ルブラの耐暑性
夏というのか暑さについては「咲いたら絶対に枯れる二年草」なため、5月に開花した株は夏前にたいてい枯れます。
それと植えるのは秋以降になるため、夏越しの情報はほとんど必要ないのかなと思います。
ただい生育の都合上ポット苗の状態で夏越しを経験しましたが、過去最高に暑かった2025年の夏を温室の中で枯れずに超えているので夏越しについて神経質になることはないかなと思います。
35℃以上の酷暑日を50日ほどあった2025年の名古屋地方で、他の地域とくらべて高湿度な環境ですが1苗も枯れなかったのでなかなかの強さがあります。
イポモプシス・ルブラの耐寒性
イポモプシス・ルブラは地上部がしっかり残り越冬するタイプです。
冬枯れしません。
イポモプシス・ルブラを観察していた2023〜2024年の間の冬は暖冬で氷点下にほとんどならず、
下がっても-3℃程度までしか下がらずさらに氷点下の日が連続せず耐寒温度的には「この程度の温度までは耐えるよ!」っと確信を持って書けないのが少し心苦しいです。
最低温度的にはポット苗のままの状態で屋外放置してましたが、-3℃まであたりだと葉が少し赤く色づきます。
植物体すべてが赤くなる訳ではなかったので、もう少し低温になっても耐えるだろうなと見てて思いました。
上にリンクを貼りましたがミズーリ植物園のイポモプシス・ルブラのサイトでは耐寒温度はzone 6 までとなっているので、-17℃~-20℃ぐらいまでOKとなっています。
雪や霜については、すぐに溶けますが積雪3cm程度は傷みも何も出ませんでした。
霜はともかく雪については何日も雪の埋もれる状態になると、雪で枯れるというより土から水分が抜けず冬の根腐れで枯れそうな気がします。
雪がそこそこ降り一回降ると数日地面を雪が覆ったままの地域では、完全に雪が降らない時期になってから植えられる方が無難かもっと思います。
というわけで今日はイポモプシス・ルブラでした~
ではでは~(^^)v