(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

【コガネムシ対策】(ヒノキ入り)お馬のたい肥について2568字で語ってみました【有効かも!?】

2017年3月26日

 

 

質問!

コガネムシって手で取る以外で無農薬ではどう対処したら良いでしょうか?

 

という質問を以前お客さまから頂戴いたしまして。

園芸歴が浅い頃から僕の回りには温室のオーナーなど栽培に長けた人を含め、「菌によって好む温度が違うこと」や最近では当たり前ですが「臭くないニンニクの作り方」など「園芸ド素人には理解がしにくいことに詳しい人」が多かったおかげで、いろいろと勉強させてもらえましてね。

コガネムシ対策にしても、もう退社されましたが某肥料メーカーの営業さんが、

「しょ~ちゃん~コレ使うとさぁ~コガネが入りづらくなるんだよ~お試しでいくつかあげるからさぁ~良かったら寄せ植えとかに入れて使ってみてよ~」

と教えてくださり、1年ほどその「コレ」を使用させて頂きまして。予想していたよりも効果があり、

というか自分が使っていた間には「コレ」を入れた鉢はコガネムシによる食害が0だったので、

「なかなか良いモノでは?!」

と思いながら継続して使用せずに早数年・・・・・。

しかしながらその営業さんがその製品をどの店舗に卸ているのかを知っていたので、そのお客さんに

「〇〇を使ったらよいですよ~▲▲で買えますよ~」

とお伝えしたのですが、数か月後にまたお会いした際に「▲▲に売ってなかったんですが」と言われましてね・・・・。

 取引は止めてないはずだから・・・・生産を止めた???

と思いましたが、ネット検索してみたら案外〇〇が販売されていないのが判明しまして・・・ん~マズイなぁ~とアレコレ色々検索方法を変えて検索してみたら、無事にネットで〇〇を発見し、

先日その方とお会いする機会があったので

「そのうちに〇〇についてのブログを挙げますわ~」

とお伝えしましてね。前フリが長くなりましたが(通常運転)、とりあえず解説入れて列挙します^^;

名馬のたい肥

通称:お馬のたい肥

 

有機質培養土 名馬のたい肥40L

肥料メーカーの営業さんが扱っていた会社の製品ではないですが、内容物を見たら材質はほとんど同じじゃないかなっと思います。

通称・お馬のたい肥と呼ばれるモノですが、すべてのお馬のたい肥がコガネムシに効果があるわけではなく、このお馬のたい肥の中に入っている「ある内容物」がコガネムシが好きではないモノでして・・・・

それは何かと言いますと、

ヒノキ

です。

前述の某肥料メーカーの営業さんが

ヒノキの香りをコガネムシは嫌うんだってさー

と言われていて、1年間色んな鉢植えに何かを植えるとき培養土などの中にざっくりで「20%」くらい入れてました。50%くらい入れた鉢植えもありました。まぁ試供品だったので、加減を知らずに入れてましたわ(^^;) 

僕個人の感想として営業さんが言われていた通り、ヒノキが内容されているお馬のたい肥を使用していた鉢植えはとりあえずはコガネムシの幼虫が入ったことがなかった、です。

Amazonの商品説明欄の材料に書いてあります

 

 

他のメーカーさんのモノでもヒノキが入っているモノでしたら同様の効果は望めます(^^)

コガネムシの好み

ついでにコガネムシ&その幼虫が好む環境について書きましょうかね。

コガネムシもコガネムシの幼虫も、広葉樹の葉を好みます。簡単に言うと、落ち葉が好きです。もっと簡単に言うと、「腐葉土」が好きです。

「柔らかい土」・「撹拌され空気がよく入ったフカフカの土」も好きです。

腐葉土が好きな理由は、幼虫が食べるため、ですね。コガネムシ系の幼虫は肉食ではなく草食系が多いため、食べやすく細かくなっていて腐っていて柔らかくなっている葉を好みます。

 

そりゃ誰だって硬いよりも柔らかいモノの方が食べるなら良いですよね(苦笑)

 

植物だって硬い土よりも柔らかい土の方が根の張りは格段に良いですからねぇ。虫だって同じですわ。

また、成虫のコガネムシが柔らかい土が好きな理由は、休むときに土の中に潜るからです。成虫が潜る土壌には幼虫が多いのは至極当然ですよね(-_-;)

そのため、

バラなんかを植えこむ際にそれ用の有機たい肥や培養土をふんだんに使用し、撹拌してふっかふっかにした所に苗木を植えこみ・・・・しかしながら数カ月経っても全然動いている様子がないので引っこ抜いてみると、根がほとんどなく・・・出てくるの丸々太ったコガネの幼虫ばかり・・・・

なんて大惨事が起こるのは「柔らくなっていて潜りやすく、細かく食べやすい腐葉土がたくさん入っている」からです。

このふっかふっかにした土にざっくりで20%くらいの量のヒノキ入りのお馬のたい肥でも入れると、経験則からかなりの抑制効果はあるんじゃないかと思います。

堆肥的効果

お馬のたい肥は「粗い」ものが多く1年くらいでは微生物に分解され土に戻ることはありません。「粗い」というか「硬い」のでしょう。香りは少なくなりますが土に入れた時とお同じような形状のまま残ります。

肥料的効能というか、お馬のたい肥だけで十分に植物が育つだけの栄養素を補えるかというとそうではありません。

 

そのためこれを1体入れておけば、あとは肥料とか何もしなくてOK!というわけではなく、土壌改良剤のような感覚で使用した方が良いです。なので牛糞堆肥や油粕、化成肥料などど一緒に使ったほうがよいです。

あくまで、「補助」的な位置づけで使いましょう。

まとめ

長々と書き綴りましたが、まとめると

  • ヒノキの成分が入ったお馬のたい肥はコガネムシ対策になり得る
  • お馬のたい肥は生長促進的な使い方よりも土壌改良的な使い方をしましょう

の2点になります。

楽天でも同じメーカーのモノがありましたのでリンクを貼っておきます。

Amazonでチェック → 上田林業 名馬のたい肥

楽天でチェック   → 有機質培養土 名馬のたい肥

では今日はお馬のたい肥についてでした~

ではでは~(^^)v

※この内容はあくまで個人的な経験によるものです。100%の効果がある訳ではない可能性があることをご了承ください。

  • B!