どもども~(^^)v
ゲウム・リバレ の白花品種のアルブム(Geum rivale 'album')についての育て方になります。
ゲウム・リバレの和名で風鈴ダイコンソウと付けられている通りに、下向きに咲く様子が風鈴っぽくもベル型っぽくも見えます。
花色は白と言うよりかは、どちらかと言うと緑がかった白色です。
ゲウムは全般的に夏の暑さに弱いと言われていますが、案外そうでもないです。
夏の間は国内屈指の高温多湿地域の名古屋でも十分に露地で育ちますが、ただし日当りや水やりの加減など少し注意することがあります。
画像とデータ
- 学名:Geum rivale 'album'
- 別名:風鈴ダイコンソウ
- 分類:バラ科
- 原産:北米
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 3(-30℃前後)
- 花期:春
リバレだけではないですが、ゲウムは葉が大根の葉に似ているから「ダイコンソウ」という和名が付けられています。
ダイコンはアブラナ科なのでまったく関係はありません。よくある見た目だけで名付けられたという感じです。
学名のアルブム(album)ですが、英語で写真などを保存するノートのような形で綴りが同じの「アルバム」ではなく、ラテン語で白を意味する単語です。よく目にするアルバと同じ意味です。
日本語のように形容詞や動詞の活用が自由なラテン語ならではの単語です。
開花期間は意外と長く、地域によっては3月の上旬から6月ほどまで咲くこともあります。
そのため植える際には堆肥をしっかり混ぜ込んだり、緩効性肥料を入れて植えると肥料切れせずしっかり花が上がります。
その後は秋に株元でも良いので毎年化成肥料を相応の量おいておくと良いでしょう。
草丈は30cm,株張りは50cmを目安にしてください。
生育は早く秋に植えるとドンドン横に広がっていきます。
育て方
夏越し
北海道や東北、本州の山間部ではそれほど気にする人はいないと思いますが、
関東以西の太平洋側を筆頭に「暖地」と呼ばれる地域でのゲウムの夏越しは「少し難しい」と言われていた、と耳にしたことがあります。
実際に僕の周りでも植えた場所や土質などで夏越しに成功した人・できなかった人、と別れています。
性質的に他のゲウムと同じように高温はともかく高湿度は苦手です。
上の2枚の画像ですが、置いた場所は3mほどしか離れていません。
ですが、片方は真夏の直射日光にはあまり当たらず、もう片方は朝陽からお昼過ぎまでしっかり直射日光が当たる場所です。
水やりは2株とも同じ頻度で与えていたので、ここまで状態が違うのは土の中の水分が日光で暖められたからだと思います。
高温度に強く、高湿度に弱い植物によくある
ココがダメ
暖められる→水分が蒸発しやすい→株が蒸れる→株が溶ける
という「夏枯れ」の典型的なパターンだと思います。やっちまった!ってヤツですね。
それでも8月下旬ごろまでは直射日光が長時間当たる方の株も調子は良かったですが、雨が降った次の日の最高気温が38℃で快晴という日から一気に調子を崩しました。
冬越し
画像は1月の様子です。
株のボリュームを落とし地上部分に張り付くようにロゼットを組んで気温が上がるのを待ちます。
-5℃程度しか体験させていない株ですが、根が凍って枯れるなんてことも起こりませんでしたし、起こりそうにもなかったです。
この鉢が丸ごと凍ったことが一度ありましたが、少し萎れた程度で日が昇り暖かくなり解凍されたら元に戻りました。
多年草によくある「越冬する際は葉の色が赤っぽくなる」ということがなく、飴色というのかそれっぽく葉がなりつつもそれほど赤くならず、基本的に葉は緑色の状態で春を迎えます。
気温が上がり最高気温が12~15℃ほどになるど徐々に株の中心から緑色の葉が現れます。
重複しますが、寒さが直接的な原因で枯れることはほどんど起こりません。
地植えも鉢植えも放置でOKです。
土
植える時の土ですが、基本的に一般的な培養土で問題ないです。
地植えや庭植えされる際は夏越しのことを考慮すると、
- やや勾配がある
- 保水力のある土質ではない
- 半日陰程度の明るさの場所(落葉樹の付近)
が良いかなっと思います。
実際に何年も暖地でゲウムが夏越ししている僕の知り合いの方の環境はこのような環境です。
というわけで今日はゲウム・リバレ ’アルブム’でした~
ではでは~(^^)v