(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

フジバカマ?!

ユーパトリウム カンナビナム 欧州で普通に生えてます。フジバカマ?っと思ってしまうほど雰囲気が似てます。

2019年3月30日

どもども~(^^)v

アムステルダムを歩いていて見つけたいかにもフジバカマな花。

「セイヨウフジバカマだっ!」っと思わず口に出してしまい、そのままずっとそれを「セイヨウフジバカマ」と勝手に思い込み間違えて覚えていました。先ほど画像を見ていてこの植物の正式名称を恥ずかしながら知ったばかりです。

セイヨウフジバカマは青色の花です。ユーパトリウム・コエレスティヌム(E.coelestium)です。完全なる僕の間違いでした。

栽培したことないですが、そんな欧州に自生しているユーパトリウム・カンナビナム(別名:ヘンプアグリモニー)についてまとめました。

画像とデータ

欧州版のフジバカマと言っても良いんじゃないかと。

  • 学名:Eupatorium cannabinum
  • 別名:ヘンプアグリモニー
  • 分類:キク
  • 原産:欧州全域(英国などの島国含む)
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 6b(-25℃前後)
  • 花期:夏

欧州地域原産の唯一のユーパトリウムです。花の感じがほぼほぼ日本のフジバカマです。

花や葉の感じなど特徴をしっかり把握していないと、「これ、欧州のフジバカマだよ」ってウソを言われても「そうなんだー」っと思っても不思議ではないかと思います。

 

性質はやはり強く、現在はアメリカやカナダ、中国の一部で自生しているようです。

僕だけかもしれませんが日本でまだ流通しているのを見たことがありません。

 

何かと効能があるようで古くから欧州ではハーブとして使用されてきた歴史があるようですが、このあたりの体内に入る系の話は僕の専門ではないので触れないでおきます。

草丈は1m~1.5mになります。地下茎でも増えるようです。

フジバカマと違う点

ユーパトリウム・カンナビナムの葉です。

アムステルダムでみかけたこのユーパトリウムが日本のフジバカマと、どう、何が、違うのかですが、

 

個人的に「なんかゴツくて硬い質感」

 

という印象が強いです。

 

具体的な違いですが、僕自身が本物のフジバカマを見たことがなくちょっと説明できない、という状態です。

 

というのも他にフジバカマっぽい花というと日本国内にはヒヨドリバナ、サワヒヨドリ、といくつかあり、さらには一般的に「フジバカマ」と呼ばれ流通しているモノはサワヒヨドリとの交配種(サワフジバカマ)がほとんどだ、という話があります。

 

このページ内の画像を見てもらうとわかりますが茎が赤褐色になるのがユーパトリム・カンナビナムの特徴の1つですが、サワフジバカマも茎が赤褐色になります。

唯一他のフジバカマっぽいモノとユーパトリム・カンナビナムが違う点として、ヒヨドリバナ・サワヒヨドリ・フジバカマと葉の並び方や3つに別れない(三全裂の葉ではない)、茎が線毛に覆われないなどがありますが、

フジバカマっぽいモノを見た中では繰り返しますが一番ゴツかったのがユーパトリウム・カンナビナムだったのは事実です。

 

まだ日本国内ではユーパトリウム・カンナビナムとはほとんど出会うことはないですが将来的にどこかで「なんかゴツいけど、これフジバカマ・・・?」というモノを見かけたら欧州のユーパトリウムだっと思ってください。

場所は選びません

海のすぐそばです。

よく知らない植物なので色々なサイトを見ましたが、手元にある画像やオランダ滞在中「どこでも」見かけたのでたぶん場所は選ばないであろう、と思っていたらやはりどのサイトも僕が思ったことと同じようなことを書かれていました。

基本的にはアルカリ性の湿っぽい土で日当たりの良い場所が良いみたいですが、乾燥した半日陰の場所でも育つ(なんのこっちゃ)ようです。

レンガと擁壁の隙間っ!

よく乾きそうなレンガと擁壁の隙間からでも生えてました。夕陽が少しだけ当たるかなっという場所です。

水が自発的にもらえないどころか吸水力のあるレンガのそばからでも生えてくることから、かなり性質は強いと言ってもよいでしょう。

なんとなく上の画像の株は種ではなく地下茎で増えてる気がしますし、実際に1.2m先の場所でも地下茎で芽が出てくるという書かれているサイトもありました。

植えるときにはちょっと気を付けた方がよいですね。

というわけで今日はユーパトリム カンナビナム でした~

ではでは~(^^)v

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