どもども~(^^)v
今日は小型ではないですが、生育というか大きくなるのがすごいゆっくりな「バルカニクス」や「フンガリカス」と呼ばれるアカンサスについてです。
花の形はほとんど同じですが、ポット苗でも開花するので大型種のモリスの印象とはまるで違うのでちょっと面白いです。
ほんっと大きくならないので鉢植えでも良いかも。
画像とデータ
- 学名:Acanthus balcanicus (syn. Acanthus hungaricus)
- 別名:
- 分類:キスネノマゴ科
- 原産:バンカン半島、ギリシャ、ルーマニア
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 5b(-23℃前後)
- 花期:春
アカンサス・バルカニクスと呼ばれますが、最近はこのアカンサスはフンガリクス(hungaricus)と呼ばれる方が一般的なようです。
マメ知識
・hungaricus は Hungary=ハンガリー
・balcanicus は balkan=バルカン半島
と土地を意味しています。
草丈は90cm、株張りは60cmを目安に。
後述しますが、生育はむちゃくちゃゆっくりです。全然大きくなりません。
全然大きくなりません
画像は3.5号ポットの株ですが開花しています。
大型のモリスの印象が強いアカンサスですが、バルカニクスは株張りが15cmほどの株でも開花します。
種まきから育てると4~5年でようやく開花する
と言われています。
画像の開花株も僕の下に来て2年経ってます。
アカンサス・バルカニクスは「わい性」とは言われていませんが、生長は激遅です。
地植えして3年経った株を見たことがありますが、花芽を含めた高さはせいぜい40cm、株張りも30cmにしか育っていませんでした。
植える時の注意した方が良い事
大型のモリスを花壇などに植えるときは大きくなり花茎も伸び存在感を演出できるために後方に植えることが多いと思いますが、
バルカニクスは生育速度がゆっくりなので植える際には2点ですが気を付けた方が良いことがあります。
気を付けよう!
- 花壇植えの場合は手前に
- 生育スピードの早い植物を近くに植える場合
1についてはモリスのように後方に植えると他の植物が覆いかぶさりいつまで経っても姿が見えず・・・
最悪の場合は日光不足なり蒸れて枯れます。
2については単純にバルカニクスが「負け」ます。負けて姿が消えます。枯れるという意味です。
巨木の近くに雑草を含めて植物があまり生えない・生えにくいのも巨木の根が張り巡らされていて他の植物の根が張れないからで、
花壇のような人工的な場所でもある程度の時間が経過すると土の中では似たような状況になります。
植栽される時はバルカニクスを基準に植える必要はないですが、付近で育っている植物もしくはこれから植える植物の生育スピードはある程度考慮した方が良いです。
育て方
耐寒性
アカンサスの中でも耐寒性には優れている方と言われています。
実際に僕の元で-8℃が3日間続き雪ではなく雨の多い冬がありましたが、そんな時にでも露地放置でポット植えのまま越冬しています。
驚くことにホーランドゴールドやホワイトウォーターというアカンサスのいくつかは寒さと水分的なことが原因なのか、根腐れを起こして越冬できませんでした。
根が数日凍ってもそれほど問題ないのかなっという印象があります。
それとモリスなどは冬の時期でも少し葉が地面に引っ付いた感じで残りますが、バルカニクスはほぼ完全に地上部はなくなります。
個人的に生育スピードの差とほぼ地上部がなくなるこの2点が大きく他のアカンサスと違う所だなっと思いました。
耐暑性
暑さや湿度に関しても、真夏は湿度が80%を越える名古屋地方の夏でも難なく育っているので高温多湿ということはあまり気にする必要はないかも、です。
その他
植え場所の説明はしましたが、土質についても。
と言っても特にありませんが、どちらかと言うと「水はけは良い」方が良いです。
あとアカンサスに共通して言えることですが、カイガラムシが付きます。白い綿っぽミカンコナカイガラムシです。
葉の裏側に付くのでけっこう厄介です。
というわけで今日はアカンサス・バルカニクスでした~
ではでは~(^^)v