(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

フロミス・チューベローサ(ツベロサ) の育て方。これ1株でお庭に「違い」を作れます。

2016年8月26日

どもども~(^^)v

フロミス・チューベロサやツベロサ(Phlomis tuberosa)と呼ばれる大型の多年草の育て方についてです。

「何かインパクトがあって違いが作れるモノがないかな~」という欲求を埋めてくれる植物です~

画像とデータ

草丈の割に花は小さいです。
  • 学名:Phlomis tuberosa
  • 別名:
  • 分類:シソ
  • 原産:西欧、トルコ、イラン
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 6(-20℃前後)
  • 花期:春

ピンクというか紫色というかそれらの中間色の花色で1つの花自体は5cmもなく小さいのですが、草丈が最大で1.5m~2mほどになりそこにいくつも花が咲くため、全体的な存在感が出るので花が小さくとも十分に見応えがあります。

さらに株張りは60cm~90cmになりますので、植え付けの際は十分に余裕を持って植え付けましょう。

この記事のフロミス・チューベロサはすべてアルムさんのお庭の株です。

草丈は2m近くになります

フロミス特有の見事な段咲きです。

上の画像はアルムさんのお宅の植え付け後3年目の株で2回目の開花の様子です。

見上げて写真を撮っているので

「高さが出てます感」

的な詳しい描写はいらないでしょう笑 写真左側のジギタリス’スノーシンバル’と比べられれば一目りょう然ですしね。

春のアルムさんオープンガーデンにいらしゃった方のほぼ100%の方がこの立ち姿を見て驚かれます。そしてまさか元は3.5号ポットの小苗だったのを知るとさらに驚かれます。

しかしながらただ苗を植え付ければ良いというわけではなく苗の植え付けの時期やその苗がいつ栽培されたなどにもよりますが、3.5号の苗を植え付けて開花まではだいたい1年ほどは時間を要すと思ってください。

開花まで時間が必要とする多年草です。

そして当然これだけ大きくなる植物なので痩せた土は好みません。なるべく有機たい肥をしっかり混ぜて植え付けてください。初春と初秋の2回の追肥が理想です。

しかしながら追肥は2回が理想です、と言い早々に自分の意見を否定しますが1度活着してしまえば勝手に育っていくのであまり追肥については神経質にならなくても良いです(^-^; 

だからといって何度も使いまわした培養土や水がずっと溜まるような土質のような劣悪な環境に植え付けて「枯れた」と言うのは論外ですが。 

植える時にたい肥などを混ぜて植えてもらえればとりあえずはOKです。

ちなみに環境が合うと20年以上生きている例もあります笑

タネの発芽率はとても悪く、また発芽させるのに様々な条件をクリアしないといけないので増殖は株分けか挿し木が一般的です。

地上部は残るの?!残らないの?!

春の芽吹きから数週間後の株です。植え付け後数年が経ち充実した株ですと芽吹きからいきなり調子が良いです。

いろいろな人と話しをしていてわかったことですが、このフロミスは寒さの程度で地上部が残る地域とまったく残らない地域があるようです。

僕が住んでいる地域では地上部はまったく残りません。アルムさんのお宅の株もほとんど残らないです。

僕が住んでいる愛知県でも地上部を残こして越冬する地域もありますが、

冬に地上部が無くなったからといって「枯れ死」したと思わずにそのまま暖かくなるまで放置してみてください。

耐寒性は-20℃付近なので国内、特に暖地ですとよほどのことがない限り寒さで株が死ぬことはないかと思います。

枯れた姿も良い?!

これはこれで良い感じだと思います。

人によっては好き嫌いがあるかもしれませんが、花が終わったあと上の画像のような花が集まっていた部分(正式名称が出てこない・・・ガク?かな)がエキナセアやルドベキア、ニゲラが終わった後のように茶色くなりそれはそれで見応えがあります。

花後の枯れた感じがみっともない、と思われる方は切り取ってしまっても良いですが

背の高い「枯れ姿」が違った景色が演出してくれるかもしれませんよ(^^)v 

というか、枯れた様子が良い植物もあるので刈ったり抜いたりせずにおいておくとよい、とポール・スミザーさんはご自身の本の中で書かれてます。

 

というわけで、今日はフロミス・チューベローサでした

ではでは~(^^)v

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