(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

三尺バーベナ(バーベナ・ボナリエンシス)が空き地でイイ感じで群生していました。

2017年6月8日

どもども~(^^)v

 今日はいつも車で通る道でなかなかの光景をみたのでまとめました~

画像とデータ

誰かが植えたわけではないでしょうがすごいキレイに群生してます(^^)

  • 学名:Verbena bonariensis
  • 別名:三尺バーベナ、ヤナギハナガサ
  • 分類:スイカズラ
  • 原産:南アメリカ(ブラジル、コロンビア、アルゼンチン、チリ)
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 7(-15℃前後)
  • 花期:春

「三尺バーベナ」として有名なバーベナですね。いまさらかもしれませんが、「三尺」は「一尺≒30cm」で、高さが約90cmほどになるのでこのバーベナは「三尺バーベナ」と呼ばれる所以になります。

上に向かって伸びるバーベナはオフィシナリスやハスタータなどボナリエンシスだけではありませんが、上に伸びるバーベナの中ではボナリエンシスが一番メジャーかな、という独断と偏見があります(^^;)

草丈90cmから、株張り30cmを目安に。

バーベナ感は皆無

花の形

「バーベナの花」というと上の画像のような7cm~8cmほどの大きさのテマリ状というか丸っこくなる形状がイメージが強いかと思いますが、

白っぽく写ってますが、実際は青色というか紫色の花です(^^)

バーベナ・ボナリエンシスは花の形もドーム状で花のサイズも3cm~4cmとだいぶ小さいです。「ヤナギハナガサ」という和名の通り「花笠」の形状ですね。

あと一般的にバーベナというと地面に這ってる印象を持っている人がほとんではないかと思いますが、上に向かって伸びていきますので一目瞭然でまるっきり印象が違いますね。

葉の形

ボナリエンシスの葉。見るからに痛そう。

葉の形もこれまた這うタイプのバーベナと違いまして・・・

細長くて切れ込み深く無くて粗く硬い。それでガサガサしてるんですよね~肌が弱い人が触ると切れたりして荒れるんじゃないかな~とたまに思います。

ちなみにはい性の「バーベナ」の葉はこんな感じですよね。

切れ込みが深くて・・・・見比べればわかりますわね^^; ボナリエンシスの葉と比べたら柔らかさは感じます。

増えます

荒地というか雑地というのか、そんなところでも勝手に育って増えます(^^;)

こぼれ種&地下茎で増えます。

数年前に売れ残ったボナリエンシスを処分場っではなくて花壇に植えたことがあります。そこの花壇にはちょくちょく色々植えて経過観察用に使っているのですが、ボナリエンシスを植えてからやたらとこの根っこを土の中で見かけるようになりまして・・・

土の下の方にももちろん伸びますが、土の中では横にもしっかり張ります。そこから新しい芽が出て来るので、ホタルブクロやドクダミのようにすべて撤去できた!と思っても完全に除去できてないと、とんでもないところから出現することがあります。

ドクダミなんかよりかは繁殖力は弱いですが、荒地でも十分に育つので植えられる際は一応頭の片隅に入れておいたほうが良いかも(^^;)

群生するとキレイなんですがね。

そしてこんなところからでも出てきます。

アスファルトとコンクリの間から?それとも溜まったホコリというか土に根を張った?どっちにしてもやるねぇ^^;

野良化はこんなところでもしますよね~けっこう道路脇で大きく育ってるのを見たことある人は多いんじゃないかな~。

認定取り消し

繁殖力について書きましたが、国によってはやはり準侵略的外来種扱いに指定しているようです。

暑さ寒さに強くて種でも地下茎でも増えるとなると、しょうがないですわね^^;

よく参考にするアメリカの植物園でも1999年に「使えるガーデニング花材」として認定して紹介したようですが、2002年に湿地帯の植物を駆逐する危険性が高いということで認定が取り消しされてました(^^;)

今では

1年草として扱おう!花が終わったらすぐに抜こう!

みたいな感じで書かれてますね 笑。

植栽する予定のある人は一応ここら辺の情報が参考になれば、と思います。

というわけで今日はバーベナ・ボナリエンシスでした~

ではでは~(^^)v

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