(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

切り花やドライフラワーでお馴染みのスカビオサ'ドラムスティック'について。1年草です。

2016年10月15日

どもども~(^^)v

今日は切り花やドライフラワーとして知られた植物です~

画像とデータ

  • 学名:Scabiosa stellata 'Drumstick'
  • 別名:
  • 分類:マツムシソウ
  • 原産:南西欧州、北アフリカ
  • 形態:耐寒性一年草
  • 耐寒性:USDA 8b(-10℃前後)
  • 花期:春

「花屋さん」と呼ばれる切り花や花束、アレンジを主に扱う人には昔から知られていたスカビオサですね。

不思議なことですが花き業界では「花屋さん」と「園芸店さん」との接点がほとんどなく、というか地方市場も同じ会社であっても「切り花のセリ日」と「土付きの園芸植物のセリ日」と別々で取り扱うモノも場所も違います。

これに限って言ったら冷蔵庫がいる、いらないなど設備的な事情などがあるのでしょうがないですが(-_-;)

何十年もこのような形態だったせいか「花屋さん」には馴染みな植物でも「園芸店さん」にはまったく知られていなかったり、

もちろん逆もありますが、このスカビオサ'ドラムスティック'は数年前までは苗としての流通の量は少なく「それ」に該当していた植物だったと思います。

'ドラムスティック'は切り花として使用できるように品種改良されているので多花性です。

草丈は1m、株張りは30cmを目安にしてください。

絶妙なネーミング

実物の'ドラムスティック'を見た人は間違いなく

「あーなるほどねー確かにドラムを叩くスティックだわー」

と納得する絶妙な名称が付けられてます。

この名称で英国王立園芸協会には登録されていますが、検索したら'Pingpong'とか'Paper Moon'、'Star Flower pincushions'など出てきました(^^;) 画像検索でチャチャっと見ただけですが、たぶん全部同じモノです。

ちなみに国内では'ドラムスティック'という名称以外での流通がないんじゃないかと思います。

花は白色です

フツーの白花です

タネが付いた最初の画像のイメージが強い'ドラムスティック'ですが、花はごくごくフツーの白花です。何にも特異性はありません(^^;)。

他のスカビオサのように丸みを帯びたりせず平たいままで花の中心から徐々に花びらが落ちていきカサカサの部分と五角形の種が残り「あの形」になっていきます。

育て方

植え付け時期

理想の植え付けの時期ですがスカビオサ'ドラムスティック'は一年草ですが、以前まとめた春咲き多年草は年内に植えると良い理由に書いたとおりで、

寒さに当たったほうが花付きが良いのと、早めに植えて根をしっかり張らせておくと気温が上がってくると遅く植えたのと比べると一気に大きくなる、というのが理由です。

単純な話、大きい株の方が花はよく咲きますからね。

暖地ですと理想は年内12/20あたりまでに植え付けられると翌春はかなり豪勢な株になります。

しかしながら耐寒性が-10℃ほどなため、これ以下になる地域は初春の植え付けが無難かと(^^;)

それと草丈が1mを超えるため支柱は必ず必要になるのであらかじめ用意しておいたほうがよいです。

日当り

あとスカビオサというと「半日陰」などあまり明るくない場所が良い印象をお持ちの人が多いかと思いますが、この'ドラムスティック'は意外に日光を好みます。4時間くらいは直射日光が当たる場所で管理してくださいね(^^)

水やり

株が小さい頃や植え付けてすぐの時期はそれほど水やりに気を付けてなくてよいですが、花が咲き始め1mを越えてくると、それなりに水をほしがります。

しかも多花性なためそれなりに水をほしがりますわね(^^;)

と言っても、ヒドい水切れを起こしてもツボミが一時的に無くなることはあっても枯れ死することはあまりないのでご安心を。

 

というわけで、今日はスカビオサ'ドラムスティック'でした~

ではでは~(^^)v

 

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