(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

黒葉がイイ!クリナム’メネフネ’!花はドキツイ、エキセントリックなピンク色だけどイイ!

2016年7月21日

どもども~(^^)v

今日はガーデニングでは使えない地域がほとんどですが、赤黒く光沢のあるオシャレな葉を持つビジュアルが非常によい植物を~。

画像とデータ

  • 学名:Crinum'Menefune'
  • 別名:ハマオモト
  • 分類:ヒガンバナ
  • 原産:
  • 形態:非耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 10a(-1℃前後)
  • 花期:初夏

クリナム’メネフネ’と呼ばれています。

ちなみにクリナムは、ハマユウとか呼ばれているアレです。

愛知県には中華料理チェーン店で「浜木綿」というお店がありますが、園芸業界に入るまで「浜木綿」という言葉の意味がまったくわからず、

「たぶんアッチ(中国かそっちの方)の故事かなんかだろ」

とホントに思ってました。

生い立ち

もう葉色から花色からして園芸品種ですね 笑。

ハワイで作られた品種ということは知っていましたが、じっくりこのクリナムの生い立ちを明かしてみようかな、と(^^)

このメネフネは、ハワイ熱帯植物園にて銅葉でわい性種のクリナム・アマビレ(Crinum amabile)とわい性のカリブ産のクリナムとを交配して生まれた品種で、

メネフネという名前の由来はハワイに古くから存在していると言われている

「小さい褐色色の人型の妖精」

といった意味のようで、

花芽を含めると1mほどになるモノが多いクリナムの中では珍しいわい性種で、葉色も濃く深い色をしているので、

まぁ妖精と掛けたんでしょうね。

 

ものすっごい余談ですが、

このように新しく誕生した品種を命名する時に

「何かと掛けたり自分の奥さんの名前を付けたりする」

ことはよくありますが、

どんな思いで命名するんかな・・・・

このメネフネの場合、お偉い学者さんたちがこぞって会議中に

育種者:「黒い葉だしハワイで出来たし、元々ハワイに住んでいると言われる褐色の妖精の'メネフネ'という名が良いのでは?」

一同:「おー!なんてすばらしいネーミングだ!やはりキミはセンスがある!!!」

とかこんなことをおっさん達が集まって話してるのかなぁ・・・とか勝手に想像するとなんか滑稽だなぁ~と笑

開花

開花は株が充実してからな気がします

↑で書いてしまいましたが、花茎を含めて50cmほどしかなりません。

何年も世話をしていながら開花の条件ははっきりとはわからないものの、

なんとなく株が充実してきたら咲く、

といった印象があります。

実際に開花する株は5号鉢にサイズアップするとほとんど咲いているので、他の要因は考えづらいかな、と

耐寒性

耐寒性については冬の時期にしばしば氷点下になる地域での露地越冬は一種の

運だめし

だと思ったほうが良いです。

こんな感じの恰好してます。

このキレイな黒葉をなんとかガーデニング花材として使えないかな?!

と思い、地植えしてもらったり自分でも大きめの鉢に植えて冬中路地に晒したりしましたが

2年目以上露地で越冬できたところはなく・・・。

暖冬でしたら広範囲の地域で露地で越冬できるかな、と思いますが

まぁ寒くなる前に軒先など霜・雪除けして株が凍らないような場所でそっとしておくのが無難です笑

雪や低温の影響が少ない沖縄とか伊豆のような気候や環境の地域でしたらガーデニング素材として使えるでしょう。

 

というわけで今更こんなことを書くのはアレですが、ほとんど一般的には流通してない植物をネタにしてみました(^^)v

ではでは~(^^)v

 

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