PR ベロニカ 多年草(宿根草) 植物

ベロニカ ロンギフォリア の育て方。青花・白花・ピンク花のどの品種も共通です。

2020年6月28日

どもども~(^^)v

空に向かって伸びるタイプのベロニカ・ロンギフォリア(Veronica longifolia)についてです。

ベロニカと言うとオオイヌノフグリのようにはい性のモノを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

ロンギフォリアはいくつかありますがすべては空に向かって上に伸びます。

 

花期は初夏で花色は水色と白色を見かける機会が多いと思いますが、ピンク色や青色などいくつかあります。

斑入りや花色の濃いモノなど園芸品種も増えてます。

「ベロニカ+商品名」で販売されていることが多いので、実はロンギフォリアの仲間だったという事を後で知ることもあるのではないでしょうか。

 

高温多湿の環境にも意外に強く、暖地と呼ばれる太平洋側の関東以西の地域でも地植えで夏越しします。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

ベロニカ ロンギフォリア アルバの花です。

白花です。

  • 学名:Veronica longifolia
  • 別名:ヨーロピアン・ハニーサックル
  • 分類:オオバコ
  • 原産:欧州
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 4(-28℃前後)
  • 花期:初夏

分類ですが以前はゴマノハグサ科でしたが、DNA解析で体系を決める新しい分類ではジギタリスのようにオオバコ科に移動されました。

分類については植物分類表を参考にいたしました。

斑入りベロニカ シャーロッテの花。

斑入りのシャーロッテの花。品種名が Charlotte なのでシャーロットだと思うのですが・・・なぜかシャーロッテという流通名。

草丈は80cm、株張りは40cmを目安にしてください。

開花期間中でしたら、半分ほどの位置で切り戻しすると3~4週間ほどで再び開花します。

伸びすぎてどこか不格好になったり、なんとなく邪魔になりましたら半分ほどで切ってしまってください。

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育て方

Photo credit: urban_lenny on VisualHunt.com / CC BY-NC-SA 青花。

高温多湿に強く、地上部分をほぼ無くして越冬するせいか寒さにも相当強いかと思います。

そのため宿根草と呼ばれることの多い多年草でお庭作りをしてみようかなっと考えている人には、

 

とりあえず植えておけば育つ植物

 

という認識で良いです。

一度植え根付けばよほどのことがない限り3年は毎年現れてくれる確率が高いです。

 

ただし芽吹きや芽吹いてから動き始めるまでが他の多年草よりも遅いです。

ジギタリスやフロミスのような芽吹きと葉の展開が早い時期から始まる植物の近くに植えると、

芽吹きの時にそれらの植物の葉が日光を遮られるため日光不足となり、日光を求めいびつな形で葉が展開したりヒョロヒョロの花芽が上がってくることがあります。

 

最悪の場合、植えて三年目あたりで姿が見られなくなることがありますので注意してください。

注意ポイント

  • 芽吹きと葉の展開が他の多年草と比べるとやや遅い時期から始まる
  • そのため早い時期から芽吹きと葉の展開が始まる植物の近くに植えるとたとえ2年目の株でもヒョロい株になることも。
  • 最悪日光不足で枯れることがあるので要注意

日当たり

ベロニカ ロンフォリアの地下茎

地下茎が出ます。

日当りはだいたい4時間ほど日光が当たる環境でしたら育ちます。

直射日光は2時間ほどしか当たらないけど、道路からの反射光があり明るいっといった程度の明るさの場所でも良いです。

耐寒性

ベロニカ ロンギフォリアの1月の冬の様子。

霜が降りない地域や暖冬だと地上部分が残ることがあります。1月の様子。

冬の間に寒さが原因で枯れるという心配をしなくて良い植物です。

根さえ生きていれば必ず復活します。

 

地域差はありますがだいたい11月ごろから地上部分が茶色くなり無くなり始め、基本的には冬の間は葉が残りません。

暖冬や大都市圏のように頻繁に霜や雪が降りない地域ですと、青々とした葉が地面に張り付いたような感じで残り越冬します。

 

気温が上がってきて芽吹きし新しい葉が展開し始めても、

セイヨウトラノオの開花前の5月ごろの様子。

5月の様子。実生苗は葉の形に違いがある。

5月でも5号鉢に植えてある株でもこの程度の大きさにしか育ちません。

草丈が10cmほどしかありません。

 

芽吹きが遅いので芽吹きが早い植物の傍に植えない方がよい

 

という理由はこの画像を見て納得されるかと思います。

5月と言うと太平洋側の暖地では、例えばジギタリスでは秋植えししっかり根を張らせた株でしたら葉張りは60cmほどになっていて、すでに花が咲いている頃です。

 

そのため植える際は密植えや混植えは避けられたり、芽吹きのタイミングが近い植物(宿根フロックスなど)の傍に植えるなどの工夫をされた方が良いかと思います。

耐暑性

夏の湿度が頻繁に80%を超える高湿度の愛知県尾張地方にて、3.5号苗でも5号鉢でも地植え株でも問題なく夏越しする程度の耐暑性があります。

欧州が原産なため夏の熱を伴う直射日光下に置くのが心配になりますが、鉢植えでしたら1日8時間しっかり真夏の直射日光が当たる環境下でも葉焼けもせず夏越しします。

 

ただしこちらも注意したい点があります。

水はけが良い土や場所に植える事

です。

 

ベロニカ・ロンギフォリアを育てる際にはあまり場所を選ばなくて良い植物ですが、根腐れすることがあり(特に夏の時期)水はけの良い土や場所に植えた方が枯れてイヤな思いをしなくて済む確率が高いです。特に地植えや庭植えをされる場合ですね。

ポット苗や鉢植えは乾きやすいため2、3日、雨が降り続いても水はけが良い土にさせ植えておけば心配することはありません。

 

地植えの場合はレンガや石など吸水力のある躯体に近い箇所や、やや勾配のある場所や空気が滞留しにくい風の通りが良い位置など、他の場所よりも少しでも乾きやすい場所でしたら楽に夏越しするかと思います。

害虫

夏に咲く白い花

あまり害虫に対して気を付けることはありませんが、芽吹きが始まりまだ葉が柔らかい時期はちょっと気を付けた方が良いです。

 

注意

  • アブラムシ
  • バッタ
  • ナメクジ

 

経過観察していて思ったのは、やはり芽吹きの時期が気温が上がってきて様々な虫が動き出す時期と重なるいうこともありアブラムシは気が付くとよく付いてます。

念のためお気をつけください。

というわけで今日はベロニカ・ロンギフォリアでした~

ではでは~(^^)v

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