Papaver orientale 'Royal Wedding' blooming

PR ポピー 多年草(宿根草)

オリエンタルポピー 'ロイヤルウィング' の育て方。夏越しは不可能と思ってください。

どもども~(^^)v

白花のオリエンタルポピー、ロイヤルウェディング(Papaver orientale 'Royal Wedding')の育て方、主に「多年草ですが夏越しはほぼほぼ無理です」という内容です。

一年草扱いと考えた方が良いです。

このポピーに関しては太平洋側の関東以西と呼ばれる地域は不可能なんじゃないのかなっと実際にやってみての手応え。
その理由については以下にて。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

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画像とデータ

オリエンタルポピー ロイヤルウェディングの花

白地に中心部分が赤黒い模様が入ります。

  • 学名:Papaver orientale 'Royal Wedding'
  • 別名:
  • 分類:ケシ
  • 原産:
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 3(-30℃前後)
  • 花期:春

ロイヤルウェディングは数あるオリエンタルポピーの中の1つの園芸品種です。

原種のオリエンタルポピーの原産地はトルコやイラク、コーカサス地方などの主に西アジアと呼ばれる地域と言われています。

大きい花のポピー

開き切ると15cmほどの大きさの花です

花の大きさは鉢植えでも15cmほどになります。

地植えですともう少し大きくなるのかなと思います。

オリエンタルポピーの種になる部分。

ポピーが人気のある理由の一つである特徴的なシードヘッド。

花が咲き終わっても一部の人たちに人気のポピーのシードヘッド。

まだ黒い雄蕊の部分が付いていますが、最終的には黒い部分も全部落ち中心の丸い部分だけ残ります。

この中に種が入っています。

ちなみにシードヘッド、英語でSeed Headですが日本語だとなんと訳すのでしょうか。柱頭?種鞘?になるのでしょうかね。

 

花期ですが植える時期や地域によるものの、関東以西の太平洋側の気候ですとだいたい4月下旬から5月上旬から始まります。

寒冷地は5月下旬から6月上旬ごろになるのかな。

開花期間は3週間ほどです。

白花のポピーの植栽

@Rose Garden KAORI

草丈は花茎が伸びだいたい70cmほど。株張りは50cmを目安にしてください。

一年草で赤花のパンドラなどと比べると花茎が太くしっかりしているので、グニャっとならずしっかり太陽に向かって伸びるなっと思いました。

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育て方

ポピー ロイヤルウェディングの育て方

年間の生育形態ですが、

春に開花し開花期が過ぎると他の多くの春に咲く多年草と同じように地上部分がいったんほぼ完全に枯れ、夏の終わりごろから少しずつ地中から綺麗な葉が上がって来、冬季はまた地上部分をほとんど枯らす、という流れです。

上手に育てられるとこのようなサイクルで毎年生育します。

植え時

春の開花時期に何本も花茎があがる株に育てるには秋植えが理想ですが、

全種のポピーに言えることで、発芽適温がけっこう低いので秋ごろ(10〜11月)に小苗が流通することはあまりなく見つけるのはちょっと難しいかもしれません。

でも寒さにはめっぽう強いので1月や2月に苗を植えても、それなりには育つのかなとは思います。

肥料食い

黄色い葉は肥料切れの合図

下部の葉がこのように黄色くなったら肥料切れの合図です。

他の種類の一年草を含むポピーと同じように、オリエンタル系も肥料食いです。

植える際はしっかり肥料が効いてる土に植えてください。

鉢植えの場合はつぼみが見え始めた頃から葉の色が薄くなるので、

葉色が薄くなる前にIB化成を置くなどするか薄くなり始めたら液肥を混ぜて水やりすると割としっかりした花茎が上がります。

オリエンタルポピーのつぼみ

肥料が足りないとなど生育が不良だとつぼみが割れない。

肥料不足の場合はつぼみが割れず、花茎の根本が黒くなり腐った感じで溶け落ちますのでご注意ください。

うな垂れる花茎

咲き切らず花弁も落ちうな垂れたままの花茎。

それと開花前に一度つぼみが「首を垂れるような見た目」になりその後上を向きつぼみが割れ開花しますが、

株に力がないと「首を垂れている」箇所の曲がっている茎の部分が黒くなりそのまま溶け落ちます。この現象は主に開花期終盤によく見かけることが多いですが、肥料不足でもよく起きるのでこちらもご注意くださいね。

耐暑性(夏越し)

夏越しが上手くいくと夏の終わりごろから綺麗な葉が地中から展開してきます。

さて夏越しですね。

夏越しがほぼ不可能に近いと思った理由として2つあります。

1つめは「水」に関すること、2つめは「食べられる」ということです。

1つめ

オリエンタルポピーは上の方にも書きましたがコーカサス地方やトルコやイラン北部に分布していて、この地域は夏はまったく雨が降りません。

この地域に2回、それも夏に訪れたことがありますが空気は乾きカラッカラです。しかも気温は40℃を超えることもしばしば。

夏なのに唇が渇きリップクリームが必要なほど乾燥しています。

 

それくらい乾燥する時期がだいたい3~4カ月ほど続きます。

雨が多く湿潤な日本の夏とは真逆な気候です。

この株が枯れました。

春の生育を終えていったん休憩に入る時期に、自生地にはない「高い湿度」や「水分」が梅雨と共にドドドっとやってくるので割と簡単に根腐れして枯死します。

鉢植えにし雨が当たらない場所に移動して、水はけの良い土に植えていてもダメでした

これが1つめの理由です。

2つめ

オリエンタルポピーの夏越し

なんとか新しく葉が展開してくれたんですけどね・・・。

なんとか高湿度を耐え忍び夜温が低くなり始めたころから徐々に葉を展開し始めますが、

そのころに他に青々としている物が多い中なぜか集中的にナメクジによる食害が発生します。

その結果

秋ごろの様子です。葉の部分はすべて食べられ全滅・・・。

このように丸坊主にされます。

株が充実していると食べられても新しく葉が現れるのですが、新しく出てきてもほぼすべて食べられます。

ちなみに場所を移動させても食べられるので途中で諦めました。

食害はナメクジだけでなくオンブバッタもあります。

 

乾燥状態にも気を付けながら、食害にも気を付けないといけなく夏越しの難易度はかなり高いなっと実感しました。

夏越しができない目安となる植物として

花弁の裏側の模様。

オリエンタルポピーの元々の原産地域、トルコやイランなどと分布域が被っているフリチラリア・インペリアリス (Fritillaria imperialis) やアリウム・シクラム (Allium siculum) などが植えっぱなしで夏越しできない地域はオリエンタル系ポピーはどれも夏越しは不可能だと思います。

夏はこれらの植物も休眠期に入るため、乾燥した状態にしないと球根が腐ります。

そのため休眠期に雨が降る日本の気候ではほぼ確実に地中で腐り枯死します。

 

 

この辺りの植物が夏越しできない=オリエンタル系ポピーも夏越し不可能、という1つの目安にして良いと思います。

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耐寒性

寒さについては何も心配する必要はありませんが、

発芽したての小さい苗は他の耐寒性に優れた植物と同じように強い霜や雪に埋もれる、低温に晒されるなどすると耐寒温度内であっても枯れることがあるので気を付けてください。

鉢植えでしたら冷たい風が当たらない軒下に移動させたり、地植えでしたら寒波がやってくるような天気予報が出たら株を傘やそれこそ枯草や落ち葉で覆う程度の防寒で十分です。

 

というわけで今日はオリエンタルポピー 'ロイヤルウィング' でした~

ではでは~(^^)v

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