petunia exerta

PR ペチュニア 多年草(宿根草) 植物

ペチュニア・エクセルタ(Petunia exserta) 1度絶滅してしまったと思われた3つの理由。

2016年8月1日

どもども~(^^)v

 今日は激レアを通り越してもっと話題になっても良いかと個人的に思っている植物です。

赤花で立ち性の原種ペチュニア・エクセルタ(Petunia exserta)についてです。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

ペチュニア エクセルタの花です。

星形です。

  • 学名:Petunia exserta
  • 別名:
  • 分類:ナス科
  • 原産:ブラジル リオグランデ・ド・スル州
  • 形態:非耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA Zone 11(4.5℃)
  • 花期:気温が20℃以上で常に開花

ペチュニアと呼ばれる種、35種の中で唯一の赤花です。

また、ペチュニアの中で唯一の「立性」で星咲きです。いろいろとネタが満載です。

ちなみに元々は「絶滅」したと言われていた植物です。

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最初に絶滅危惧種の説明から。

国際自然保護連合(IUCN)が定めるみなさんご存知のレッドリストというものがあります。

 

レッドリストと言うと簡単にざっくり言うと、

絶滅の恐れがある生物がたくさん載っている一覧でして、

レッドリスト入りの認定を受けて「絶滅の恐れがある」呼ばれるモノにも段階がありまして、

まず「絶滅危惧種」と言われている中にも、

危惧

絶滅危惧

絶滅寸前

と3つあります。

それでで、

さらに「絶滅」にも2つありまして、

野生絶滅

絶滅

と言った具合に分けられてます。

 

「絶滅」の「野生絶滅」は植物園とか研究機関などに個体は存在しているけれど、

本来自生していた場所にいわゆる「野良モノ」が1つもない、

という状態で、

「絶滅」は文字通り「どこにもない」という意味ですね。

「絶滅」したと言われていました。

petunia exerta

そんなわけでPetunia exserta、ペチュニア・エクセルタについてですが、

1987年にブラジルのある一部地域で一応学術的に「発見」され、それ以後すぐにその存在が確認されなくなってしまって、

数年後の2007年に14株だけ自生しているのが「再発見」されました。

 

「再発見」された理由として、

セラス・デ・スデステと呼ばれるウルグアイとの国境付近のブラジル最南部の開析台地(平坦な台地が水などで浸食されてたくさん谷が出来た土地)で、

人や野生動物が簡単には立ち寄れないかなり急な法面だったようです。

「絶滅」したと言われた有力な理由

その1

「絶滅した」と言われているのにも訳があり、

森林破壊や開発などで自生環境が失われていたという問題もありますが、

このペチュニア・エクセルタは他のペチュニアと交雑してできたタネからはエクセルタが出現することがなく、

必ずもう一つの片親のペチュニアが現れるという性質があり、

特に原産地ではPetunia axillaris(ペチュニア・アキシラリス)との交雑により個体数を激減させたようです。

 

ペチュニア・アキシラリスって何?と、どんなペチュニアか画像検索してみたら日本国内でも都市部でこぼれたタネで勝手に道端で増えてるの見たことあります。

僕の住んでいる辺りでもアスファルトの割れ目や荒地から出ているのを毎年見ます。

 

ちなみになぜ交雑すると必ずアキシラリスが出てくるとかそういった、

たぶん優位遺伝子とかの関係性とか交雑親和性については僕はよくわかりません。

その2

横から見るとちょっとほかのペチュニアと違って見える。

現地ではハチドリが主な受粉媒体ですが、

花に強い香りがないためハチがあまり寄ってこず、派手な色に誘われてハチドリが蜜を吸いに来る時に受粉するようになっているようなで、

花を横から見ると細長いというか、

雌しべと雄しべが長く、

やや花びらの奥まったところにあるような印象を受けます。

なんとなく、

「ハチドリ仕様」

に進化したのかな、と思わせるような・・・まぁ根拠はありませんが笑

そんなわけで受粉媒体がほぼ1つしかなかった、というのも個体数が増えなかった理由になるのかな、と思います。

その3

それとやはりむちゃくちゃレア、珍しいので盗掘ですね。

また他のペチュニアの生息地域の拡大もたぶん開発だったりで人によるものではないか思います。

ウルグアイとの国境付近なのであまりアマゾン地域の開発は関係ないかと思いますが、

推測するに

 

開発する→生息地が減る→ハチドリも減る→荒地でも生息できるペチュニア・アキシラリスの進行→個体数の減少→レア度が上がる→盗掘

 

とやや複合的な要素がイロイロ合わさったんじゃないかな、と。

耐寒などを。

そんなわけでペチュニア・エクセルタについてあれこれ書きましたが、

昨年1年を通じて露地にてスパルタ栽培をしましたが、

耐寒性は3℃を下回ると寒さで溶けます。もちろん霜も雪も×。

霜雪除け、寒風除けが完全にできている状態でしたら-1℃付近まででしたら問題ありません。もちろんこの場合は土に水分はほどんどなく鉢なりポットの中に残った水分が冷えて根が傷まないのが前提の条件です。

耐暑性は、名古屋程度の暑さでしたらまったく問題ありません。ということは多湿もそれほど気にしなくてよいです。

こんな感じです。

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ということでペチュニア・エクセルタでした~

ではでは~(^^)v

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