PR オーニソガラム 多年草(宿根草) 植物

オーニソガラム ヌタンス 育て方。地域によっては球根を掘り上げた方が良いかも。

2020年10月28日

どもども~(^^)v

緑色の花弁の縁が白く、五芒星のような形をしているオーニソガラム・ヌタンス(Ornithogalum nutans)の育て方についてです。

葉が展開し開花すると地上部分が枯れ、数か月ほど球根のまま過ごし年が明け雪の心配が少なくなってきたころにまた葉が地中から現れます。1年で葉や花が見られるのは二・三ヵ月です。

寒さにかなり強いです。ですが高温多湿の環境はあまり好みません。

夏の間に球根が腐らないように水はけを良い土に植えるか、完全に花が咲き終わってから球根を掘り上げるとよいかと思います。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

オーニソガラムの花
花の縁が白く中心が緑色です。@ bluemoon_cottage さん
  • 学名:Ornithogalum nutans
  • 別名:ベツレヘムの垂れ下がる星
  • 分類:ユリ
  • 原産:東欧、トルコ
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 7b(-15℃前後)
  • 花期:早春

別名の「ベツレヘムの垂れ下がる星」ですが、オーニソガラム・ヌタンスの英名のDrooping star of Bethlehem を直訳しました。

ベツレヘムはヨルダン川西岸・パレスチナの一都市です。イスラエルを代表する都市のエルサレムから距離的に近い場所に位置しています。

学名のラテン語のヌタンス(nutans)が「垂れさがる」という意味なので、英名も学名を直訳した感じですね。

それと由来はわかりませんが「ガラスの花」という別名もあるようです。

草丈は50cm、株張りは10cmほどを目安に。

草丈ですが花茎の高さです。初開花の球根の大きさですと花茎の長さはせいぜい20cmほどです。

球根が大きく育つと花茎は長くなります。

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育て方

このオーニソガラムは秋植えを推奨される球根ですが、葉が地中から現れ展開し始めるのは2月や3月に入ってからになります。

step
1
秋に植える

step
2
約半年後に葉が出てきて開花(この期間は約二か月)

step
3
本格的な春を迎える前に咲き終わり夏が来る前に地上部がなくなる

という地域によっては1年で10か月ほど葉さえ見られないいわゆる「地上部分がない状態」が続きます。

ちなみに北海道など冷涼な地域ですと開花が6月ごろになるため、葉が地下から現れるのは4月中下旬から5月ごろになるかと思います。

耐暑性

このオーニソガラムを育てる上で一番気を付けたいのは夏越しです。

暑さについてはただ単に気温が高いだけの気候でしたら夏越しは容易です。何か特別なことをしなくても翌春に勝手に芽が出てきます。

しかし高温に高湿度など水分的な要素が加わると話は変わります。

気温が高い時期に長い間球根が水分に晒されると腐りやすいです。

そのため「球根植物あるある話」で、花が咲き終わったら掘り上げるのを推奨します

その理由として

チェックリスト

  • 水はけが良い場所に植えてあっても球根が夏の間に溶ける可能性がちょっと高い
  • 掘り上げて小さい球根は分けた方が翌年も開花する可能性がある

とこの2点です。

オーニソガラム ヌタンスの植栽の様子。

光沢があるような白色なのでけっこう目立ちます。

この球根は「植えっぱなしで毎年咲く」のような感じで書かれていることが多いですが、

花壇植えや庭植えの場合は雨が多い関東以西の太平洋側の温暖な地域では初年度咲いても翌年は消えてなくなりやすいです。

それでもどうしても「植えっぱなしの放置の状態」にしたい場合は、

注意

  • とにかく水が抜けやすく乾燥しやすい土に植える
  • ゲリラ豪雨が来ても水が流れやすい場所や水が溜まらない法面のような場所に植える・鉢植えにする

などを気を付けると夏越しする可能性は高くなります。

参考

原産地の夏の気候は気温は高いものの(40℃を超えることもしばしば)、雨はほとんど降らず湿度もほとんどなく肌を露出していると火傷するんじゃないか、という気候です。

そのためたとえ植えた土の水はけを良くしても、夏に雨の多い日本の気候下では球根が夏の間に腐ることがあります。

オーニソガラム・ヌタンスの球根

オーニソガラム ヌタンスの球根
これらの球根が全部開花してくれれば嬉しいんだけどねぇ。

1つだけ根が出ていない球根がありますが、その球根の大きさが翌年開花するかどうかの大きさです。

根と土がたくさんついてる球根は春に開花した株の球根です。株にって個体差はありますが、植えた時に1つだった球根は1年ほどでこれくらいの量に増えます。

たまたまこれら分球した球根1つ1つがそこそこ育ちがよい大きさでしたので、適量の肥料を混ぜた土に植えれば運が良かったら開花するかなっと思います。

分球する前は

分球する前の根
1つの塊に見えます

ニンニク(アリウム)の根っこみたいな1つの塊状になってます。

この株は3号ポットに植えてありましたが、決して大きくない3号ポットでもこれくらいの球根が出来ます。

株の割にけっこう多い量の小さい球根が作られる場合があるので、環境に合い毎年育っていても開花しない場合は小さい球根を太らせるために開花しない場合があります。

そのため掘り上げ分球しないとどんどん球根が作られ小さい球根だらけになり、次第には消えて無くなりますので注意してください。

耐寒性

オーニソガラム ヌタンスの芽吹き
愛知県では3月上旬ごろから葉が出てきます。

寒さについては特に心配することはないかと思います。

原産地はブルガリアなど東欧でも地中海に近い場所に分布している割に寒さにかなり強く、過去に-32℃を記録したことがあるアメリカとカナダにまたがる五大湖のすぐそばのウィスコンシン州で自然増殖しています。

そのためアメリカのいくつかの州ではオーニソガラム・を侵略的外来種として定めています。

オーニソガラム・ヌタンスを侵略的外来種として定めている州はアメリカでも北側、カナダと接している州が多く湖が凍るような土地で楽々に越冬しているので、

少々凍てつく土地でも問題ないと認識しても良いかと思われます。

というわけで今日はオーニソガラム・ヌタンスでした~

ではでは~(^^)v

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