カラミンサ・ネペタ 'モントローズ ホワイト'

PR カラミンサ ネペタ ノウハウ

ネペタとカラミンサ、「キャットミント」と呼ばれる2種の違いをこの上なくわかりやすく説明します。

2017年11月5日

どもども~(^^)v

マ●オくん
マ●オくん
ネペタとカラミンサってキャットミントって呼ばれるけど、同じモノなのかい?

という質問を頂きましたので(決して吹き出しの人からではないですが)、その問いについてネペタとカラミンサの2種類を用いてお答えしようかと思います。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

まずは今回使用したネペタとカラミンサの紹介を。

ネペタ

ネペタ・ファーセニー。品種はライムライト。

  • 学名:Nepeta x faassenii
  • 別名:キャットミント
  • 分類:シソイヌハッカ属
  • 原産:オランダ(作出元)
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 4a(-34℃前後)
  • 花期:春~秋

今回比較対象にしましたネペタ・ファーセニーはこちらをご覧になるといい気分で1日が過ごせます。 ➡ ネペタ・ファーセニー 'アルバ' について

またネペタにはミソガワソウやネペタ・ネルボーサのように同じネペタ同士でも明らかにビジュアルが違うモノがありますが、

あえて今回は「カラミンサと似ている」と思われているファーセニーを使用しました。

・・・ウォーカーズロウのネペタ・ラセモサも似てますが。

カラミンサ

続いてカラミンサ。

カラミンサ・ネペタ 'モントローズ ホワイト'

カラミンサ・ネペタ  モントローズ ホワイト

  • 学名:Calamintha nepeta 'Montrose White'
  • 別名:カラミント
  • 分類:シソトウバナ属(カラミンサ属)
  • 原産:欧州、地中海
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 5(-28℃前後)
  • 花期:春~秋

とよた花菜工房の矢田さんに増殖をお願いしていた苗を取りに伺った際にカラミンサを栽培されていたので、

「あ、ブログネタ発見!」

と思いつつも、ちゃんと承諾を得て写真を撮らせて頂きました。

矢田さんありがとうございました(^^)

矢田さんについてはこちらを ➡ 矢田さんのインスタへ

見た目の違い

結論から始めますが

ネペタとカラミンサは違うもの

です。

現物を見比べると簡単に区別ができますが、好んでネペタとカラミンサを集める人っていないと思います。2つとも地味だし。

育て方などはカラミンサは基本的にネペタと同じ扱いで良いです。性質が強く育てやすいです。

花は大きさの多少の違いはありますが、形状は似てます。

 

こちらがネペタの花で、

カラミンサ・ネペタ

こちらがカラミンサ。

ネペタの花の傾きが甘いせいでこれではよくわからず・・・・色の違いはカラミンサでも青というか紫っぽいのがあるので形の違いを撮りたかったのですが、これではよくわからず・・・

まぁ似てる・・・かな?!程度で(^^;

それで見た目の違いではっきり違いを判別できるのは葉です。

ネペタ 葉

ネペタ・ファーセニー の葉

ネペタの葉はこのような感じで、

カラミンサ・ネペタ

カラミンサ・ネペタの葉

カラミンサの葉はこのような感じです。

ね。見比べると葉の形がまったく違いますでしょ(^^)

葉脈の数や葉の縁の形状、それとネペタの葉は細毛が多くあるのに対してカラミンサはほとんどありません

カラミンサの葉はバジルの幼葉のように「ツルっ!」としてます。

ネペタとカラミンサの違いは花がなくても葉だけで判別できますので、どっちがどうだか迷ったら葉を見ましょうね。

花芽の付き方

ネペタ

ネペタは茎の先に花が集まるのに対して、

カラミンサ

カラミンサは花芽がバラけます。茎の1つの花芽が付く間隔がネペタに比べて広いです。

決して徒長してる、とかではありません。

香り

香りはさすがに形にして表すことができませんが、けっこう違います。

個人差はあると思いますが、僕は

  • ネペタはどちらかというとねっとりとした甘い香り
  • カラミンサはミント(ハッカ)に似ていてスカッとして甘くない

という様に思いました。

特にカラミンサはハッカっぽいなぁ~と思いました。

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系統の違い

イヌハッカ属(ネペタ)とトウバナ属(カラミンサ)

ネペタとカラミンサは共にシソ科(イヌハッカ亜科)ですが、属が違います。

  • ネペタはイヌハッカ属
  • カラミンサはトウバナ属

という属に分けられています。

植物の体系図というか系統図と呼ぶのでしょうか、ピラミッド型に分類されている図があると同じシソ科のイヌハッカ亜科の中での互いの近い種類と遠い種類がわかるのですが手元にないのですみません(-_-;)

呼び名が違う

ここらはざっくりです。

英語での別名ですね。

  • ネペタはキャットミント(Catmint)やキャットニップ(Catnip)
  • カラミンサはカラミント(Calamint)

と通称でも呼ばれ分けられてます。

結論

マ●オくん
マ●オくん
いよいよ僕の登場かい?!

国民的アニメでネペタとカラミンサの関係性をざっくり例えますと、

ナミ●イをシソ科とすると、マ●オはネペタ、ノリ●ケはカラミンサ

・・・・要するに遠くも近くもない親戚関係ということです。

ホントはマ●オではなくサ●エやカ●オの方がしっくりハマるんですが、

性別が違うの?とか年齢の違い?

とか他の説明が必要になりそうだし、めんどくさいのでマ●オにしました(^^;

ばっかもーん!とか言われそうですが 笑。

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ややこしいと感じる理由

マ●オくん
マ●オくん
で、結局2つの違いはわかったけどなんで2種類ともキャットミントと呼ばれたんだい?

誰しもがこのように思うと思います。

ネペタとカラミンサに限っては、

花の形や雰囲気がとても似ていて、なおかつ葉に香りもするし草丈も生育する感じも似ている

という「なんとなく似てるよなぁ」で断定できるだけの「あいまいな点」が揃ってしまっていた、と考えられます。

しかもカラミンサの種類の中には上の方に書きましたが、

Calamintha nepeta

という「ネペタ=nepeta」という種小名が付いている学名のカラミンサが存在してますしね。

「ネペタの花のようなカラミンサ」

という決定的に断定してしまいたくなる「あいまいな点」があります。

余談ですが、「○○のような花の▲▲」というモノは他にもありまして、

具体的な例として「ローダンセマム・カタナンケ = Rhodanthemum catananche」というキク科の多年草があります。

これはけっこう違う見た目だけどなぁ~と思いますが興味がある方は見比べてみてください。

ローダンセマムのカタナンケって花びらの硬さがけっこう違いますので、これも両方触るとすぐに違いがわかります。

話は戻りますが、

書いてる僕自身が園芸業界をディスる気持ちを半分込めますが、良くも悪くもこのような名称がごっちゃになっているという、

「園芸業界あるある話」の

  • 日本に入れた時にあまり下調べせず紹介した
  • なんとなく香りがするし雰囲気的にも似てるから同じ名前でいいや(善意)
  • 似てるのあるしそっちの方が認知度があるから同じ商品名を付けてやれ(悪意)
  • 通称に商標登録があるかもしれないしそれを調べるのめんどくさいし、先に流通してる名前を使えば法律を犯さないし認知されてるから売りやすい

というこのような感じで国内に入ってくることって案外多いです。そしてその後、時間が経ち一般の人を困惑させるだと推測してます(^^;

こういったことが起こっているのは日本だけの話ではないとは思いますが。

サルビア・ガラニチカが「メドーセージ」と呼ばれる過程もこのような感じだったと思ってます。

今回の「ネペタとカラミンサの違い」についてまとめるにあたりいくつかサイトと本を見ました。ハーブ系の植物について調べる時ははいつもこの本をまず読みます。けっこう役に立ちます。

おすすめのハーブ本はこちら ➡ 役に立つハーブ本・The Complete Herb Book

というわけで今日はネペタとカラミンサの違いについてでした~

ではでは~(^^)v

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