ロベリア ラクシフローラの植栽

PR ロベリア 分類 多年草(宿根草) 植物

ロベリア ラクシフローラ の育て方。原種らしい荒々しさがあります。

2019年1月25日

どもども~(^^)v

オレンジが入り鮮やかな赤花で草丈が1m以上に育ち、花の形は「ロベリア感」がまったくないロベリアです。

茎が赤黒く細長い葉の縁がギザギザでやや赤みがかり、園芸種にはない原種特有の「ワイルドさ」に魅かれます。

花の色は園芸種っぽいですけどね。

 

40℃超えで湿度70%以上の高温多湿の夏も問題なく、条件付きですが-15℃付近までの寒さにも耐えるので日本国内でも幅広く運用できるのではっと思います。

それほど認知されていないロベリア・ラクシフローラ(亜種のアングスティフォリア)についてまとめました。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

Lobelia laxiflora ロベリア ラクシフローラの花です。

ウサギの耳みたいにはねてます。

  • 学名:Lobelia laxiflora ssp. angustifolia
  • 別名:メキシカン・ブッシュ・ロベリア、シエラ・マドレ・ロベリアなど
  • 分類:キキョウ
  • 原産:アメリカ南部からコロンビアにかけての中南米
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 7b(-15℃前後)
  • 花期:春

種小名のlaxifloraですが、laxi+floraというラテン語の組み合わせでlaxiが「ゆったりとした」、floraは文字通り「花」という意味になります。ついでにssp.は「亜種」で、angustifoliaは angusti+folia の組み合わせでangustiが「狭い」、foliaは「葉」という意味です。

種小名を知っておくとその植物の性質や原産地がわかる場合が多いので、知っておくと育てるコツを掴めることがあります。

ロベリア ラキシフローラ の花冠

茎の先端につぼみが集中してできます。

この記事内に写っているロベリアはすべてラクシフローラ亜種のアングスティフォリアです。

 

ロベリア・ラクシフローラの草丈は通常1.5m、株張りは1mを目安にしてください。

 

草丈が3mになった株もあるようなので環境や個体差で巨大化する場合もあります。

しかしながら世界には花芽を入れて7mになるロベリアがいくつか存在するのでこのサイズでも「ロベリア界」ではあまり大きくないです。

育て方

自生地は?

ロベリア ラキシフローラ アングスティフォリアの大株

8号鉢に入ってて1.5mほどの草丈です。

アメリカの一部地域から中南米という4000km以上の広範囲に自生していて、メキシコでは標高が1400m~1500mの地点でも発見されています。

開花前は株元から茎の先までしっかり青々とした葉があります。

自生場所は湖畔や雑木林っぽい場所、渓谷などと自生環境も広いです。

そういう訳か温度差のある環境にも耐えられるなかなか剛健な性質があります。

また自生環境が幅が広いということであまり手をかけなる必要のない、もしくは活着したら放置で問題ない植物と言い切る海外のガーデナーさんもいます。

耐暑性

ロベリア・ラキシフローラの茎

赤黒く硬い茎です。

個人的に気を付けてますが、この数年は目新しいガーデニング用の植物を扱う場合に寒さよりも暑さを重要視することの方が多いです。

2018年の夏は僕の住んでいる地域の最高気温の公式発表は40℃を超えた日が1日しかありませんでしたが、当圃場の温度計では40℃を超えた日が把握しているだけで7月と8月で15日はありました。

温室の中では最高で一時的にですが46℃まで上がりました。

 

僕はスーダンで気温50℃超えを経験してますが、2018年の夏もなかなか暑かったなっと思いましたね。

そんな中、

 

このロベリアは一時的とは言え46℃を記録した日も2018年の夏の間はずっと温室内にて夏越しできています。

 

京都に並ぶ日本屈指の高温多湿地帯の愛知県尾張地域の夏を難なく超えているので、

葉がチリチリになったりして見た目がボロボロになりますがかなり暑さには強いと思います。

耐寒性

ロベリア ラキシフローラ アングスティフォリアの葉

幅が狭い葉です。縁が赤くてギザギザでカッコイイ。

このロベリアの耐寒性についてですが、標高が1500m地点でも自生している、と上の方で書きましたがその場所はシエラ・マドレというアメリカ南部からほぼメキシコを縦断するように存在している山脈です。

 

ここでは「最強クラスの耐寒アガベ」と呼ばれるアガベ・パリーやアガベ・オバティフォリアなどが自生している場所です。

多くのユッカも自生している場所でもあります。

 

乾燥に強いアガベなどの植物が自生しているということは

 

ヒント

乾燥していて気温が低い

 

のではないかと思います。

 

この植物は山梨県北杜市のシンプリーガーデンさんから頂きました。

シンプリーガーデンさんのHPはこちらより ➡ simply garden

 

また、シンプリーガーデンさんより耐寒性について助言も頂いてます。

 

シンプリーガーデンさんより

大株にして山梨の冬に備え挑まれたようですが、データよりも気温が高いのにも関わらず冬越しができず

枯れ方が「株元から下の部分がグチャっと溶けた」、

そのため土に水分が少なく乾燥していないと温度的に問題がなくても冬越しができない可能性が高いような気がします。

 

このことから、温度的に問題がなくとも雪がよく降るもしくは積もる地域など冬季に土が乾燥しづらい地域では、

鉢管理にして冬の間は雪に埋もれず日当りが良い場所に移動させる必要があります。

他の花色の濃い植物の邪魔をしません。

地植え株は10月ごろに掘り上げ、鉢に入れて4月ごろに植えると良いです。

 

ちなみに僕の下でこのロベリアの耐寒実験が完了しましたら追記しますね。

 

尚、寒さに強い植物が温度的に問題がないのに枯れたんだけどなんで?という疑問をお持ちの方はこちらをご覧ください。

その他

害虫

ロベリア ラキシフローラの花を正面から

作り物のような形をしています。

その他ですが害虫は、コナジラミ、アブラムシ、ミカンコナカイガラムシがよく付きます。真冬を除いているような印象です。

つぼみが出来てから長い

ロベリア ロンギフローラはつぼみから開花までが長い

このロベリアはつぼみを確認してから開花まで一カ月ほど要します。

このような小さいつぼみから、

ちょうど一カ月経つとこのように膨らみます。

つぼみは赤みがかります。開花が近づくとこのつぼみが起き上がり地面に対して水平になります。ですがそこからさらに10日ほどかかります。

開花したてです。

開花したばかりはまだ「耳」は出来ていません。

耳はつぼみが割れて数時間後に出来ます。

 

このように花が長細く水平になるには一説によると、主な受粉媒体がハチドリのようでハチドリを迎えられるためと言われています。

絶滅したと言われていたペチュニア・エクセルタと同じ理由ですね。

ロベリア ラキシフローラの花の大きさ

花の大きさは5cmほどです。けっこう大きいです。

花の形もそうですが大きさもまったく「ロベリア感」がありません。

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というわけで今日はロベリア・ラクシフローラでした~

ではでは~(^^)v

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